漫画家になるには何が必要?向いている人の性格やなるための学校
人の心を動かしたり、伝えたいことをわかりやすく伝えたりする表現者・漫画家になるには、どのような能力が必要なのでしょうか。この記事では、漫画家に必要なことや向いている人、なるためのスクールなどについてご紹介します。
漫画家になるには何が必要?
漫画家になるにはいくつか必要な要素が考えられます。まずは、漫画家になるために必要な要素を3つ紹介します。
ひたすら漫画を描くということが必要
まずは、ひたすら漫画を描くということが必要だといえます。ひたすら漫画を描いていくうちに、様々なコツを掴めるようになったり、同じ作業をしていてもスピードやクオリティが上がったりするからです。
漫画家になりたい人は大勢いますが、漫画家になりたくても漫画を月に数ページしか描いていない人はとても多いです。競争の激しい世界を勝ち抜くため、月に数十ページ以上漫画を描き、ひたすらスキルを上昇させ、良い漫画家を目指しましょう。
赤点を取らない程度には学校での勉強も必要
現在学生で、なおかつ漫画家を目指している人にとっては、漫画家になるために学校の勉強が必要なのかどうかが、興味深い疑問になっていることでしょう。結論としては、学校の勉強はできるに越したことはありません。
台詞を考える際には語彙力が必要に、物語を考える際には内容によっては時代背景などといった歴史の知識などが必要に、企業広告の漫画を描く際には企業の伝えたいことを理解する力が必要となるからです。
自分の漫画に必要な知識だけを学べば良いという考え方もあるかもしれませんが、知識というのは点と点が繋がるとより理解が深まるものでもあるので、様々な知識を学校などで身につけておくことは、決して無駄ではありません。
全ての人生経験が漫画家に役立つ
漫画家は全ての人生経験が仕事に役立つ職業だといえます。例えば、一般的なアルバイトを経験した場合は日常生活を舞台とした物語の参考になり、特殊なアルバイトを経験した場合はそれだけで短編漫画の材料となります。悩み苦しむ経験をした場合は、物語に深みを与える登場人物を描くことができるかもしれません。
どんな人生経験をしても自分の漫画に活かす能力は必要にはなっていきますが、全ての経験は漫画をより素晴らしいものにします。つらい人生経験も漫画の材料にできると思い、耐え忍びましょう。
漫画家に向いている人、適性がある人
ほとんどの職業に向き不向きがあるように、漫画家にも向き不向きがあります。表現者であるため、絶対にこうあるべきとはいえませんが、ある程度の向き不向きの傾向はあります。ここからは、漫画家に向いている人や適性がある人の特徴をご説明します。
単調な作業を苦手としない人は漫画家に向いている
単調な作業をひたすら繰り返すことが苦しくない人は漫画家に向いています。
漫画家には表現者の印象がつきがちですが、実際には漫画を描く際に地味な単純作業がたくさんあります。アナログなツールを使って漫画を描く場合はペン入れやトーン貼りに、デジタルなツールを使って漫画を描く場合はイラストレーターなどのソフトとの戦いに、多くの時間を費やすことになります。
そのため、このような作業をずっとやっていても疲れにくい人は漫画家に向いています。
モチベーションを保ち続けられる情熱も大切
漫画家として生きていくために欠かせないものは、漫画に対する情熱であるといえます。
誰もが作品名や作者名を知っているような有名漫画家になるためには、かなりの努力や苦労が伴います。人気が重要視される商売であるため、漫画が売れなくなってしまえば第一線から消える、厳しい世界でもあります。
そんな世界で、漫画を描き続けるためには、モチベーションを保ち続けられる強い情熱が必要となります。そのため、漫画への強い情熱を持つ人は、漫画家に向いています。
週刊連載の漫画家の場合は個性や想像力に富んでいる人が良い
漫画家は表現者としての側面が強いため、個性が求められます。特に、週刊連載などといった娯楽的な漫画を専門としたい場合は、物語の構成がかなり重要となるため、物語を考える能力に秀でていたり、空想の世界にのめりこみがちであったりする人は、週刊連載の漫画家向きです。
ただし、漫画家にも編集者などといった人間関係を築く必要性はあるため、最低限の一般常識やコミュニケーション能力を持ち合わせたうえで、描く漫画で個性を発揮できる人であることが大切です。
物語の構成をゼロから考えるのは非常に難しいことですが、はじめのうちは様々な漫画の物語を読んで知識として蓄えるのも良いでしょう。その上で組み立て方の参考として取り入れるなど、自身の物語構成能力を向上させていく糧にすることができます。
書籍や企業広告の漫画家には理解力が高い人が良い
書籍や企業広告のための漫画を専門としたい場合は、理解力の高さが大切になります。理由は、その書籍や広告で伝えたい情報をきちんと理解し、漫画を通じて、書籍の著者や商品の営業部の代弁をする必要性があるからです。
頭の良さや著者や営業部の気持ちを理解するためのコミュニケーション能力を持ち合わせた、どちらかといえばサラリーマンの適性に近い能力を持つ人は、週刊連載などといった娯楽的な漫画家よりも、書籍や広告向けの漫画家を目指すのも良いでしょう。
漫画家になるための学校・教室
漫画家になるために学校や教室に通うことは、漫画家を目指す仲間に出会って切磋琢磨でき、専門家のアドバイスをもらうこともできることがあります。
漫画作りの基礎を学べる専門学校やスクール・通信講座
漫画家を目指す人に向けた専門学校やスクール、通信講座などはたくさん存在しています。しかし、漫画家になるための道は専門的な学校に通うことだけではなく、新人賞への応募などもあるため、専門学校やスクールや通信講座は絶対に必要なわけではありません。
ただ、漫画家になるためには一定以上の画力や物語の作成能力などが必要なので、それらを独学で身に付けられない人には、専門学校やスクール、通信講座の利用が欠かせないでしょう。
学校によっては業界とのパイプを持っているところもある
もちろん、専門的なスクールに通っただけで漫画家になれることはありません。専門学校やスクール、通信講座では漫画家に必要な技術の基礎しか身につかないため、デビューに向けては自分自身がさらに努力をしなくてはいけません。
ただ、業界との太いパイプがある学校も存在しています。そのような学校は在学中にアシスタント先を紹介してもらえるなどといった利点があります。
基礎を学んだら漫画家のアシスタントで勉強
下積み時代の漫画家のアルバイトとしてすぐに連想されがちなのは、漫画家のアシスタントでしょう。実際、多くの有名な漫画家は、デビュー前に他の漫画家のアシスタントをしていました。
アシスタントのアルバイトは漫画を描くうえで勉強しなくてはいけないことをたくさん学ぶことができます。背景などの描写技術が向上するだけでなく、デビュー後にアシスタントをいかに使うかを学ぶことまでできます。
独学で漫画家を目指すのはかなり難しい
独学で漫画家になることができた人もいますが、なることができなかった人も大勢います。
漫画家になるためには、何百ページ描けば良いというものでも、何ができれば良いといったものでもなく、明確な基準はありません。また、人気を得られる漫画を描くためには、自己流で進めていくよりかは、アドバイスをもらえる環境に身を置いた方が成長は早いです。
このようなことから、基礎を一通り教えてもらって素早く身につけたり、業界との繋がりを作れる環境下に居たりすることをおすすめします。
ただ、現在はSNSなどを利用して独学で技術を磨いたり、美術部や漫画研究会、演劇部の脚本担当などを利用して経験を積んだりして、漫画家に近づく努力をすることも可能です。
漫画家になるには?まとめ
専門的なスクールに行くのが近道。漫画への情熱が一番大事
漫画への強い情熱や単調な作業を苦痛に思わないこと、ひたすら漫画を描き続けられることは、漫画家になるには重要となります。加えて、個性や理解力がある場合は、漫画家として働く際に武器となることでしょう。
独学で漫画家になることができないとは言い切れませんが、専門的なスクールに通った方が、上達が早くなることが多いです。専門的なスクールに業界との繋がりがあれば、なお良いでしょう。
漫画家の参考情報
平均年収 | 280万円~7000万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | マンガ・アニメ・ゲーム |
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