中学校教師の給与・年収は?初任給や支給されるボーナスはどれくらい?

中学校教師の給与・年収は?初任給や支給されるボーナスはどれくらい?

中学校教師はどの程度給与・年収を受け取っているかご存知でしょうか。また、校長になるとどの程度給与・年収が変化するのか気になりますよね。この記事では、中学校教師の年収・給与について解説します。これから中学校教師を志す方は参考にしてください。

中学校教師の初任給

中学校教師の初任給がどの程度もらうことができるか、中学校教師の給与について詳しく紹介していきます。

公務員と同じ

中学校教師は公務員なので、初任給は地方公務員と同額です。大卒であれば、24万2500円、短大卒であれば22万800円支給されます。この金額は自治体によって若干異なりますが、20万円台の給与を受け取ることができることを覚えておきましょう。

初任給は一般的な企業に比べてやや高いという印象を受けますが、生涯年収にするとそこまで高いとは言えません。

昇給タイミングも公務員と同じ

昇給タイミングは、年齢とともに少しずつ給与が高くなっていきます。初任給が最も安くそこからゆるやかに給与が高くなっていきます。やはり地方公務員と同じなので昇給タイミングも企業に比べて変動がややゆるやかであるということを認識しておくと良いでしょう。

20代のうちにやっておくべきこと

20代の頃は給与が安く、中学校教師として覚えておかなければならないことがあります。また、20代の中学校教師の過ごし方によって、その後の教員人生が大きく異なるので、意識して行動するようにしましょう。

将来的に教頭や校長を目指している方は、校長や教頭に求められるスキルを身に付けておくことをオススメします。

中学校教師の仕事を覚える

中学校教師として着任してから数年で学校の仕事の流れを掴んでおくようにしましょう。中学校教師は、定期的に転勤があるので、その学校の風土や歴史を掴んでおく必要があります。また、仕事は様々なものがあるので、それぞれどのような仕事があるのかを覚えておくようにしましょう。

失敗を積み重ねる

キャリアが浅いうちは、失敗をある程度しても先輩教師にフォローされます。一方でキャリアを積み重ねた上での失敗は、出世にも影響するだけでなく周りの教師からも良い評価を受けないので、若手の頃に失敗を積み重ねておくようにしましょう。

教育論を構築する

中学校教師はそれぞれの教育論があります。教育論には正解がありません。正しい方向に生徒を導くことができれば、その人の教育論は間違ってないと言えます。教育論は教師にとって大切なものになるので、若い頃に自分の教育論をしっかり構築していくようにしましょう。

このようなことを行なっていくと、キャリアを積み重ねていくことで校長に昇進することができるだけでなく、自分の経験を良いものへと変えることができます。中学校教師は給与が安定的に増えていくので、このような経験を積んでおくようにしましょう。

中学校教師の平均給与

中学校教師はどの程度給をもらうことができるのでしょうか。中学校教師の平均給与について詳しく紹介していきます。

年代別平均給与

中学校教師の給与を年代別に分けると次のようになります。

年代 平均給与
20代 22〜30万円
30代 30.1万円〜34万円
40代 35万円

20代前半は、20万円前半〜後半を推移し、30代になると30万円台に突入します。そこからはゆるやかな上昇を見せて40代は35万円前後になります。公務員の給与なので、どの教師も同じ自治体であれば同程度の給与を受け取っていることになります。

ボーナス

ボーナスはどのように推移するのでしょうか。ボーナス額を見ていきましょう。

年代 ボーナス額
20代 60万円〜80万円
30代 120万円
40代 140万円

自治体によっても異なりますが、3〜4カ月分のボーナスを受け取ることができます。この額は自治体の経済状況によって変動することもあります。一般企業に比べてボーナスは安定的にもらうことができるという特徴があります。しかし、ボーナス額も業績が良い悪いに限らず支給されるので、評価で特別手当があるわけではありません。

給与をあげるためには

中学校教師の給与は決して高いものではありません。少しでも給与をあげるためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。中学校教師として給与をあげる方法を紹介していきます。

給与をあげるためには、管理職につかなければなりません。学年をまとめる学年主任、教師をまとめる教頭になれば、通常の給与にプラスαで手当がつきます。しかし、手当がつくといっても数万円前後です。教頭クラスになれば、学年主任に比べて給与が高くなりますが、それでも給与額にすると40万円〜50万円前後になります。

最も高い給与を受け取ることができるのは、校長です。校長になれば、50〜60万円の給与を受け取ることができるようになるので、給与を少しでも高くしたい方は校長になることを視野にいれましょう。

校長になれる人

校長になるためには、学年主任、教務主任を経験した上で、教頭になるための管理試験を受験する必要があります。また、管理試験に通過して教頭になった後にさらに管理試験を受けることで校長になることができます。校長になるには最速でも50歳くらいなので、かなりの期間を要することになります。

すぐに校長の職につけるわけではないので、根気よく教員として実績を積んでいく必要があります。校長になる教員は、中学校教師としても実績がある人が多くいるので、教員時代からコツコツと実績を積み重ねていくようにしましょう。

中学校教師の平均年収

中学校教師の年収がどの程度もらうことができるか、中学校教師の年収の統計を紹介していきます。

平均年収

中学校教師の年収を平均すると、544万円です。40〜50代になると、この程度の額を受け取ることができます。一般的な企業でも500万円台は難しくない年収なので、決して高い報酬を受け取ることができる仕事ではありません。

しかし、中学校教師は公務員のため安定して給与を受け取ることができます。堅実な方はこれくらいの年収をもらうことができることを認識した上で、人生設計を行うことをオススメします。

私立の中学校教師は

私立の中学校教師はどの程度もらうことができるのでしょうか。学校によって異なりますが一般的には公務員の中学校教師とさほど変わりはありません。私立の場合、経営状況が悪化すると廃校する可能性もあるので、堅実な教員人生を歩みたい方は公立の中学校教師を目指すようにしてください。

校長の年収は

校長クラスになると、年収はどの程度もらうことができるのでしょうか。自治体によって異なりますが、700〜800万の年収を受け取ることができます。しかし、就任するのが50歳半ばなので定年までの期間が限られています。

校長になっても年収1,000万円を超えることはとても難しいことなので、校長で高額な収入を得たいと考えている方に中学校教師はあまりオススメすることができない仕事であると言えます。

収入をあげるためには

それでは、中学校教師として収入を少しでもあげるためにはどのようなことをすれば良いのでしょうか。教師で収入をあげることは限界があるので、退職をして書籍を販売したり、講演会を開く方もいます。うまくいけば、タレントとしても活躍することができます。

教師をやめなくてはいけないことも

中学校教師として収入をあげるためには教頭や校長になる必要があります。それでも月収は50〜60万円前後なので決して高い給与とは言えません。そのため、副業を検討する教師の方もいますが、場合によっては中学校教師を退職しなければならないリスクがあります。

書籍の販売や講演会を開いても、現役の中学校教師として活動することは難しいと言えるでしょう。そのため中学校教師を生涯続けるか、それとも途中でリタイアして中学校教師で培った経験を活用して仕事を作るか真剣に考える必要があります。

中学校教師はあくまで公務員なので、報酬が急激にあがることは期待することができません。そのため堅実な人生設計を考えおくことをオススメします。

中学校教師の給与・年収まとめ

公務員なので安定した収入が期待できる

中学校教師の給与・年収についてまとめて紹介しました。中学校教師は公務員のため収入は安定しています。しかし、他の仕事に比べて突き抜けて高い給与は期待することができません。

本当に中学校教師として働くことにやりがいを持っていないと途中で断念してしまうこともあります。中学校教師になる方は、このようなことを検討した上で目指すようにしましょう。

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中学校教師の参考情報

平均年収400万円~700万円
必要資格
  • 中学校教諭普通免許状
資格区分 免許
職業職種教育・保育

統計情報 出典元:

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