中学校教師の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

中学校教師の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

中学校教師はさまざまな業務があり大変な仕事であると言われています。中学校教師が日々どのような仕事を行なっているかこのページでは中学校教師の仕事内容を詳しく紹介しています。これから教師を志す方は参考にしてください。

中学校教師とはどんな仕事?

青春ドラマでも描かれる中学校教師がどのような仕事を行なっているか、具体的なイメージを持っている方も多くいますが、ドラマの世界の中学校教師とは少し仕事内容が異なるようです。中学校教師が具体的にどのような仕事を行なっているのか詳しく紹介していきます。

専門科目を教える

中学校教師は小学校教師と異なりそれぞれ専門の科目を担当します。国語の先生は国語のみ、数学の先生は数学と教える科目が限定されているため、他の科目を指導することができません。ただし、教師の中には、さまざまな科目の免許を取得しているケースもあります。

このような先生は、担当する授業が回らない場合に特定のクラスだけ指導を行うことが可能です。しかし、このようなケースはごく稀なので一般的には決められた教科を担当すると覚えておくと良いでしょう。

部活指導

教師の中には、部活動の教師を担当する方もいます。部活指導は授業が終わったあとに担当することになるので、忙しい仕事の合間に指導しなければなりません。現在部活動の指導をする教師に大きく負担がかかっているため、今後学校の指導方針が変われば部活指導のあり方が変わる可能性があります。

現在は、部活指導は残業手当に含まれないのでボランティアに近い状態で担当している教師も少なくありません。しかし、好きなスポーツを指導することができるので、責任感を持って指導にあたる方も多くいます。

行事運営

学校にはさまざまな行事があります。運動会、修学旅行、卒業式など季節に合わせた行事が多くあります。これらの行事を円滑に行うために、教師は通常業務と並行して準備をしていく必要があります。行事によって準備するものや、確認するものが異なってくるので、初めて担当する時は何をして良いかわからないという方もいます。

生徒に関する仕事

中学校教師は、思春期の不安定な時期の生徒と向き合う必要があります。時には授業を中断して生徒に大切なことを教える教師もいます。生徒が唯一接する大人なので、どのように生徒を成長させていくか中学校教師に託されています。

中学校教師の具体的な仕事内容

ここまでは、大まかな仕事内容を紹介しました。中学校教師の具体的な仕事内容を掘り下げて紹介していきます。

専門科目の指導

中学校に進級すると、それまで楽しく学ぶ学習からより専門的な分野を学ぶようになります。中学校時代にしっかり学習することで、高校、大学での学習に活かすことができます。また、この時期に没頭した学習分野に出会うと、生徒の中にはその分野のスペシャリストになりたいと考えることもあります。

特に、研究者志望の生徒になれば中学生とは思えない専門的な知識の質問を投げかけることもあります。このような時に、専門科目の教師としてどこまで指導できるか手腕が問われることがあります。時には、課外授業として専門的な分野を生徒に教えることがあるので、生徒のやる気に答えられるような授業を心がけましょう。

部活指導で生涯が左右されることも

部活は、生徒にとって必要不可欠な活動です。中には部活動を一生懸命取り組む生徒もいます。そのため、指導する教師は生徒の情熱を後押しする必要があります。

生徒によっては、部活動の成績でレベルの高い高校へ進学する生徒もいます。このような生徒は生涯に大きく影響するので、いい加減な指導をすることはできません。生徒のレベルに合わせた指導はもちろんのこと、部活を通してどのような人物になりたいか導く必要があります。

休みでも時間を作る必要がある

教師として部活動の問題点として、休みが無いということです。場合によっては休日も練習を行うことがあります。どのようなスケジュールにするか、無理の無い程度に部活動の時間を設けるようにしましょう。場合によっては、過度なスケジュールによって生徒が怪我をしてしまうこともあります。

生徒が怪我をしないようなスケジュールを組み、楽しくなおかつ真剣に打ち込むことができるような環境作りが求められます。また、大会になると会場への引率をはじめ生徒の安全確保を教師が担当することになります。遠征先でトラブルにならないよう配慮する必要があります。

生徒指導は悪い生徒を指導するだけではない

教師の仕事の中に、生徒指導があります。生徒指導と聞くと、素行の悪い生徒を正しい方向に導くために指導を行うと思われがちですが、決してそうではありません。生徒を正しい方向へ導くものは全て「生徒指導」になります。

例えば、生徒会長に就任した生徒がどのようなイベントを行いたいか、どのような運営をしたいか意見を聞きながら、正しい方向へ導くことも生徒指導です。生徒指導は1人1人の成長によって異なります。

どのような指導をするかは教師に委ねられているので、生徒が道を外れないように正しい道へと導くことが問われます。

中学校教師の仕事のやりがい

中学校教師の仕事のやりがいはどのような点にあるのでしょうか。中学校教師のやりがいについて解説していきます。中学校教師のやりがいは次のようなものがあります。

成長を感じることができる

入学した当初は小学生同然で幼く見える生徒でも、時間が経過することに大人へと少しずつ成長していきます。また、困難な問題に立ち向かって解決していく様子を見ていくと彼らが確実に成長していく様子を日に日に確認することができます。

親御さんよりも、間近で生徒の成長様子を確認することができるのは中学校教師の良い点であると言えます。

感謝される

素行の悪い生徒に対して厳しく接すると、罵声を浴びせられることもあります。また最近ではSNSの拡散を恐れて生徒に対して思い切ったことを言えない場合もあります。しかし、真摯に向き合うことができれば、生徒が卒業してから感謝されることがあります。

教師は卒業後に、その存在のありがたさに気づく生徒が多く、卒業後に教師の元を訪ね感謝を述べることもあります。真摯に向き合えばいつか感謝される仕事でもあるので、諦めずに生徒と向き合うことが大事です。

生徒の一大決心を後押しする

生徒の中には、中学生時代に人生の大きな決断をする生徒もいます。このような生徒がクラスの生徒からバカにされることもあります。このような状況でも教師が自分の人生を通して生徒を後押しできれば、生徒が迷わず自分の決めた道に進むこともできます。

中学校教師はこのような状況に何度も出会うことがあるので、教師にとっては何気ない一言でも、生徒の人生を大きく左右することがあります。人生に影響を与えることができる仕事も、中学教師だからこそできることです。

中学校教師の仕事内容まとめ

熱い気持ちのある人がなるべき仕事

中学校教師の仕事は、他の仕事に比べて給与が割に合わないと感じるほど、やるべき業務がたくさんです。そのため、理不尽に感じることも多々あります。しかし、人生の中で大切な時期を一緒に過ごすことができるので、情熱のある中学校教師はかけがえのない時間を過ごすことができます。

これから中学校教師を志す方は、確かな情熱を持って教師を目指すようにしましょう。情熱のある方こそ、中学校教師に向いているのでぜひ目指してください。

中学校教師の参考情報

平均年収400万円~700万円
必要資格
  • 中学校教諭普通免許状
資格区分 免許
職業職種教育・保育

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