騎手になるには?騎手になるための学校や向いている人の特徴などを具体的に解説

騎手になるには?騎手になるための学校や向いている人の特徴などを具体的に解説

騎手を職業にするなら、どのようなことが必要なのでしょうか。騎手になるには「優れた運動能力・強い精神力・騎手免許」などが求められます。今回はこの記事で、騎手になるために必要なことや学校選びなどについてご紹介します。

騎手になるには何が必要?

競馬学校へ入学して騎手免許を取得すること

騎手になるには競馬学校の騎手課程に入学して学び、騎手免許試験に合格しなければなりません。プロの騎手として活躍することができるのは騎手免許を取得した人だけ。

ただし、騎手になるために入学する競馬学校にも試験があり、合格率は低く「狭き門」とされています。競馬学校は「日本中央競馬会(JRA)の競馬学校」と「地方競馬教養センター」の2つに分かれます。

入学試験を受けるための年齢制限は中央競馬で「20歳未満」、地方競馬で「20歳以下」。ただし18歳や19歳での合格は難しく、中学校を卒業して間もない年齢の方が合格しやすいと言われています。年齢と同様に重要なのが体重制限です。

体重は年齢別にその範囲が決められていますが、44~47㎏が上限です。入学試験の時点で体重がクリアできなければ、合格することはできません。騎手として馬に乗る場合も50㎏前後の体重の制限があります。体重を低く設定しているのは、騎乗する時に馬に負担をかけないようにするためです。

日本中央競馬会(JRA)の競馬学校

1982年に開校した「日本中央競馬会 競馬学校」は、千葉県白井市にある「騎手」や「厩務員」を育てる施設です。毎年生徒を募集(15名以内)しており、願書受付は5月頃から7月の約1ヶ月間。年齢・体重・視力などの応募条件をクリアした人だけが、8月頃に行われる1次試験に挑むことができます。

1次検査の内容は、学科試験・面接試験・身体検査・体力検査など。1次検査に合格すると10月頃に行われる2次検査に進むことができます。2次検査は合宿形式で行われ、面接や騎乗実技などがあります。2次試験の合格発表はホームページ上で10月頃になります。晴れて入学が認められたら3年間の寮生活を送りつつ、指導を受けながら学びます。

地方競馬教養センター

栃木県那須塩原市にある「地方競馬教養センター」は、地方競馬で活躍する騎手やその業務に関わる人材を養成する施設です。11月頃に願書の応募があり、募集人数は12名程度。翌年1月上旬に合宿形式で試験が行われます。試験内容は、身体・運動機能・人物・学力などです。

2月下旬に合格が受験者に通知されます。合格した人は馬学・馬術・一般教養・英語・課外授業などを2年間学びます。中央競馬会の競馬学校と共に入学するには難関を突破しなければなりません。中央競馬の競馬学校の方が地方競馬に比べ難易度が高く合格発表が早いのが特徴です。

そのため、試験には地方競馬で活躍したい人以外にも、中央競馬の不合格者が受験するパターンも多く見られます。

騎手資格免許の取得

騎手としてレースに参加するためには、騎手資格試験に合格する必要があります。この試験は農林水産大臣が競馬法に基づいて認可している国家試験です。

競馬学校と同様に「中央競馬」と「地方競馬」の騎手免許試験は2種類あり、中央競馬の方が難しいとされています。中央競馬の騎手資格試験は、身体検査・筆記・口頭・騎乗技術(発走と走路騎乗)です。

また障害競走の免許も取る場合は、走路障害飛び越しの検査も実施されます。地方競馬の騎手資格免許の内容は具体的には発表されていません。両試験とも厳しい学校生活を卒業した人しか試験に挑むことができないので、合格率はほぼ100%とされています。

騎手に向いている人、適性がある人

小柄で体重が軽いこと

騎手として活躍するためには、馬にかかる負担を少なくするために小柄で体重が平均よりも軽い必要があります。中央・地方の競馬学校に入学するための前提条件として、体重に制限(およそ45㎏前後)があります。プロに騎手になってから体重を厳しく制限されることはありません。

ただし、斤量(馬が負担する騎手の体重・鞍などの馬具・騎手の服などの装備品)が定められているので、それをクリアするためには50㎏前後の適正体重を維持する必要があります。身長においては中央競馬の競馬学校では制限がありませんが、地方競馬では16歳以下は163㎝以下・17~20歳は165㎝以下の設定があります。

身長が高いと騎乗の際にバランスが取りづらくなるので、小柄な方が騎手としては有利です。このように、体重などはある程度自己管理をすることができますが、身長は親から受け継いだ遺伝子による影響もあるので、騎手になるには努力と共に生まれ持った体格や素質も関係してくると言えるでしょう。

馬とレースが好きであること

レースに出場する騎手にとって、馬が好きなことが条件であることは言うまでもありません。馬と一体になってレースに打ち勝つためには、普段から調教を行って信頼関係を築いていくことが大切です。

信頼関係を築きながら絆を深めることで、骨折などの大怪我をする可能性のあるレースに挑む心構えができるでしょう。馬を愛し、馬の力を最大限に引き出すためには、日々の馬とのコミュニケーションが重要です。また、出場するレースで良い結果を残そうとする競争心も欠かすことはできないでしょう。

自制心を保つことができること

騎手として活躍し続けるためには、自制心を保ち続けることが大切です。厳しい体重制限はありませんが、設定されている斤量をクリアするために太りすぎは禁物です。場合によってはレース前に調整をして、体重を落とさなければならないこともあるでしょう。

レースに向けて体調管理を万全に備え、なおかつ適正体重を維持するには普段からの生活を律する必要があります。

レース前日は外部と接触ができない

騎手はレース前日になると指定された宿泊施設で過ごすことが決められています。中央競馬の開催は土曜日か日曜日。地方競馬の開催は平日に行われています。前日の指定時間までに宿泊施設に入ることが義務づけられていますが、宿泊施設にいる間は外部との接触が禁止されています。その理由は「競馬は公営ギャンブル」であることです。

携帯電話はもちろんのこと、テレビやインターネット、新聞を観覧することも禁じられています。また、他人と電話やメールでの接触も騎乗禁止処分の対象とされています。レースが続く場合は、このような制限のかかった生活を送る必要があり、騎手として活動し続ける間のレース前日には、外部との接触を断たれた生活を続けていくことが求められます。

騎手になるための学校・教室

競馬学校に入学するための予備校

競馬学校の試験には、10人前後の合格枠に約30倍もの受験者が集まります。そのため、騎手になるために通う競馬学校の合格率は低く、学校に入れる人の数はほんの少数です。競馬学校の受験資格の中には「騎乗経験は問わない」という主旨が記載されているので、全く経験が無い人も合格する可能性があると考えられがちです。

しかし、実際にはそのようなことはほぼ無いと言ってよいでしょう。多くはありませんが、日本には競馬学校に入るための予備校や騎手免許を取得するための学校がいくつか存在します。体力トレーニングや体重の管理、馬に対する知識や愛情、受験対策などをプロの指導の下で学ぶことができます。

馬の学校 東関東馬事高等学院

「馬の学校 東関東馬事高等学院」は、千葉県八街市にあります。騎手になるための「騎手受験特別コース」以外にも、「競走馬の育成コース」と「高校乗馬活躍コース」があります。入学条件は中学校を卒業していること。「騎手受験特別コース」の場合は、出願する時点で45㎏以下の体重である必要があります。

学ぶ期間は3年間。馬について学ぶ以外にも提携校の学習プログラムを利用して、高校卒業資格を取得することも可能です。過去8年間で中央競馬と地方競馬の競馬学校に合計20名の合格者を輩出しており、恵まれた学習環境と共に実績も備えた予備校と言うことができるでしょう。

インターアクションホースマンスクール

「インターアクションホースマンスクール」は千葉県成田市にある、騎手・厩務員・牧場や乗馬クラブの就職を目指すための学校です。コースは高校課程・専門2年過程・専門1年過程の3つ。騎手を目指すなら、馬の勉強をしながら高校卒業資格が取得できる「高校課程」を選択しましょう。

この学校の特徴は「ナリタファーム」という競走馬の牧場が併設されていること。学校で育てた生産馬や育成馬に触れ合いながら、実践的な教育を受けることができます。

騎手になるには?まとめ

騎手になるには小柄な体格と競馬学校への入学が必須

騎手になるには、身長と体重共に小柄な体格であるほうが断然有利です。また、簡単に合格することができない競馬学校への入学は、事前準備が重要だと言えます。

乗馬の経験無しに一発合格できる可能性はほぼ皆無です。まずは競馬学校へ入るための学校で学び、教員から指導を受けて馬や騎手になるための知識や技量を高める必要があるでしょう。

騎手の参考情報

平均年収1000万円~3000万円
必要資格
  • 騎手免許
資格区分 免許
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