騎手の仕事内容はレースだけ?レース開催日以外も生活は多忙

騎手の仕事内容はレースだけ?レース開催日以外も生活は多忙

多くのファンがロマンを抱く競馬の世界。花形職業とされる騎手の仕事内容は一体どのようなものなのでしょうか。レース当日が多忙なのは当然のこと、騎手はそれ以外の日もトレーニングや馬の調教などで忙しい毎日を送っています。今回は、騎手の仕事内容ややりがいについてご紹介します。

騎手とはどんな仕事?

競馬レースに出場して騎乗する仕事

騎手の仕事の基本は「競馬レースに出場して騎乗すること」です。また、騎乗するだけでなくレース内で入賞し、賞金獲得を目指すことも重要な仕事です。競馬レースには平地競走・障害レース(中央競馬のみ)・ばんえい競馬(北海道帯広市のみ)の3種類があり、それぞれのレースの特徴に応じた騎手が存在します。

中央競馬のレースは土日、地方競馬のレースは平日に行われており、レースの無い日はレースに向けてさまざまな仕事をこなさなければなりません。自身の体調管理や体重管理・競走馬の調教・レースに打ち勝つために馬主や調教師との打ち合わせ・広報のためのマスコミ対応など、その種類は広範囲に及びます。

有名騎手になればなるほどレースの騎乗依頼が増加するので、それに伴いレース以外の仕事も自ずと増えていきます。

騎手の仕事の具体的な内容

競馬レースへの出場

私たちが最も目にする機会の多い騎手の仕事と言えば「競馬レース」への出場でしょう。競馬に詳しくなくても、主に土日にテレビで放送されている競馬レースを見たことのある人も多いのではないでしょうか。騎手が馬に乗るには、レースに出場する競走馬がいる厩舎から依頼を受ける必要があります。

レースで騎乗する馬の指定は騎手が行うものではありません。馬主や調教師はレースに出走する競走馬が決定したら、その馬との相性や信頼関係、実力などを考慮して騎乗してもらう騎手の選考を行います。近年中央競馬では、エージェントを活用して騎手を決定することも増えてきています。騎手は騎乗する馬が決定したらレースでの優勝に向けて、当日までに馬とのコンディションを合わせていく必要があります。

レース前日と当日の簡単な流れ

騎手はレース前日の指定時間(中央競馬の場合は21時)までに指定された施設に入室する必要があります。施設には食堂・浴室・娯楽室・サウナなどが完備されており、レースに向けて十分に体調管理ができる環境が整えられています。これらの施設は、公営ギャンブルである競馬の不正を無くすために、外部との接触ができないようにする目的も兼ね備えています。

レース当日の朝は早く、3~4時台に競走馬のいる厩舎での調教が始まります。担当馬が数頭いる場合は、その数だけの調教が必要です。調教が終了したらレースが開催される競馬場へ移動し、騎手の控え室である「ジョッキールーム」に入り朝食を取ったり休憩をしたりして過ごします。発走時刻の約1時間前に「前検量(レース前の計量)」を行い、鞍の準備をしなければなりません。

レース当日は、鞍の計量を計る「装鞍所検量室」で検査を受け、終了したら鞍を馬に装着します。馬の装備が完了したら騎手自身の用意をして「騎手控え室」で過ごしたり、体重確認をしたりしながらパドックの時間まで待機します。レースの20分前になると騎乗できるようになるので、騎乗予定の馬に乗って移動し馬のコンディションなどの確認を行います。

スタート地点から集合合図がかかり、全部の馬が集合したらレースがスタートされます。レースが終了したら馬から鞍を外し、重量の超過などがないか調べる「後検量」の検査を受けます。優勝した場合はレース後の表彰式への出席やマスコミへの対応をする必要があります。

レースの無い日は調教や厩舎作業

レースに出場しない日は、調教や調教師を手伝って厩舎での様々な作業を行います。また、レースに向けての話し合いも重要な仕事です。レースで騎乗する馬に乗り、軽い運動や調教師の指示を受けながらコースでの調教を行います。担当馬が複数いる場合はその分の調教が必要です、人によっては最大5~6頭の馬を扱うこともあります。

レース参加のための出走手続き

レースがない日に行う作業の一つに「出馬投票」とよばれる出走手続きを行う必要があります。基本的には厩舎スタッフや調教師が行い、騎手本人がすることは少ないのですが、若手の騎手の場合は作業の一環として出馬投票をすることがあります。

出馬投票では、騎乗馬の名前・レースの希望日・騎乗予定騎手などを記入して出馬投票室で用紙の提出を行います。投票が締め切られた後は、レース番号・馬名・騎手名・馬番号などが発表されるので、確認を行う必要があります。また、レースに向けて着る「勝負服」の用意もしなければなりません。

勝負服は自分で用意するものではなく、馬主が決めているものです。そのため所属以外の厩舎の馬に乗る場合は、勝負服を前もって受け取りに行き、準備をしておく必要があります。

営業活動も重要

騎手として活躍するためには、多くの馬に乗る必要があります。レースで馬に乗るためには馬主や調教師から騎乗の指名を受けなければなりません。そのためには、活動的に他の厩舎へ顔を出して営業活動をすることが大切です。また、各地で開催されている馬主交流会などへ出席して顔を広めておくことも、大切な営業活動の一つに含まれるでしょう。

PRや取材などのマスコミ対応

有名騎手になればなるほど雑誌・新聞・テレビなどの各メディアからの取材を受ける機会が多くなります。競馬を広めるための取材対応は重要な仕事です。場所を設定されて取材を受けることもあれば、トレーニングセンターなどに記者が来る場合もあります。

自己管理 トレーニング

騎手は体が資本となる仕事です。また、死亡事故や大怪我を伴う危険な仕事でもあります。中央競馬で主に走るサラブレッドの平均スピードは約60㎞。最高スピードは約70㎞にもなると言われています。自動車と同じくらいのスピードを出す馬にバランスを取りながらまたがりゴールを目指すには、強靭な体幹・柔軟な筋力・持久力が備わっていなければなりません。

筋力をつけるためにはウェイトトレーニングを行いますが、騎手には相応しくない体重の増加や関節運動を妨げる筋肉がつく要因になるので注意しながら行う必要があります。他にもマラソンで持久力をつけたり、トレーナーの指導のもと体幹や関節を柔軟にしたりするトレーニングが必要です。馬の走りの負担にならない騎乗スタイルを確立させるためには、日頃の騎手に見合った体作りが重要です。

騎手の仕事のやりがい

競馬レースで好成績をおさめる

騎手の仕事は競馬レースに出る出走馬に乗ることですが、そのレースで好成績をおさめることも重要な仕事です。レースでの優勝はもちろん3着以内に入賞することで、馬券を購入した人の配当金にも関わってきます。

馬主・厩舎スタッフ・馬券を持っている人達の大きな期待に応え、好成績を出した時は騎手として大きなやりがいを感じることができるでしょう。また、他の騎手が乗っても成績の出せない馬や、実績のない馬に乗り良い結果を出せば騎手としての実力が評価され、より一層仕事を楽しく感じることができるでしょう。

馬と一体になって走ることができる

馬が早く走るためには、騎手の技量が大きく関係してきます。同じ体重の騎手が乗っても、その人によって馬の負担の感じ方は異なると言われています。しなやかな体作りで馬が騎手による負担を感じずに走ることができることは、レースでの結果にも大きく影響してくることでしょう。馬と相性が合い、馬が軽やかに走ることができたと感じれば、騎手としてさらに技術向上にむけて頑張ろうという意欲も湧いてくることでしょう。

歴史の長い競馬界を担う

日本において競馬は大正時代から行われていた長い歴史のあるスポーツです。また、世界的に見ればイングランドで16世紀に始まったと言われています。選び抜かれた人しかなることができない「騎手」の仕事は、伝統ある競馬界を担う重要な存在です。昨今では女性騎手の存在も注目されるようになり、男女問わず優秀な騎手が活躍することができる競馬界はさらに発展の可能性があると考えられます。

騎手の仕事内容まとめ

騎手の仕事内容は全てレースのためにある

騎手が普段行う調教・マスコミ対応・厩舎などへの営業活動。これらの全ては、多くのレースに出場して好成績を収めるための仕事です。一見華やかな世界に見える騎手の仕事ですが、レースで活躍するには、レース以外の日に多くの地道な仕事をこなす必要があります。また、自身のトレーニングや体調管理もレースに向けての重要な仕事です。

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