日本語教師になるにはどうすればいいか。求められる資質とは?

日本語教師になるにはどうすればいいか。求められる資質とは?

海外からの労働者が増えるだろうこれからの日本では、日本語教師の需要が高まると予想されます。日本語教師になるにはどんな資格や素質が必要とされるのでしょうか。日本語教師になるための条件や日本語教師を養成する学校についてまとめました。

日本語教師になるには何が必要?

日本語教師に求められる基本的な条件

日本語教育機関から出される求人は基本的に以下の3つの条件のいずれかを満たしていることが条件になっています。日本語教員を目指す人は、まずこのうちの条件のどれかを目指して勉強することになります。

  • 日本語教育能力検定試験 合格者
  • 日本語教師養成講座420時間 修了者
  • 大学日本語教育課程 主・副専攻修了者

日本語教育能力検定試験 合格者

日本語教育能力検定試験は日本語教員になるために学習している人が専門家として基礎的な知識や能力を持っているかを判定するための試験で、公益財団法人日本国際教育支援協会が主催しています。

試験は年に一回で、10月に行われます。合格率は約25%です。受験するのに必要な資格は特にありませんが、合格を目指す専門学校や通信教育のコースがあります。

日本語教師養成講座420時間 修了者

文化庁が定めた「日本語教員養成において必要とされる教育内容」のガイドラインに準拠した講座を、420時間修了した人がこの条件にあてはまります。日本語教師を求人する機関はほぼ即戦力を求めるため、教育実習のカリキュラムがあるこの条件を求められることが多いです。

すべて終了するまでにかかる期間は1年程度ですが、半年で修了する短期集中コースもあります。受講費は50~60万円かかるのが一般的です。養成講座を開いている機関によって少し特徴が違うことはありますが、文化庁の示した方針があるので、どこでもだいたい同じような内容の教育を施しています。

大学日本語教育課程 主・副専攻修了者

日本語学科などで日本語教師養成講座が開かれている大学に入学し、そのカリキュラムを履修して修了証明書を受け取った人が、この条件に当てはまります。大学によって日本語教師養成についての授業科目や必要とされる単位は異なるので、大学に通って日本語教師を目指す方はその大学でのシステムについてよく調べる必要があります。

日本語教師が求められる職場

日本国内の日本語学校で教える

日本国内の日本語教師の需要で一番多いのは日本国内の外国人向け語学学校です。ほとんどの語学学校は非常勤講師を募集しているので、新規に日本語教師になった人は、まず非常勤講師を務めることになるでしょう。いくつかの日本語学校を掛け持ちして教えながら、実務経験とキャリアを積んで常任講師を目指し、さらにその先は日本語教育の研究者を目標にすることになります。

他にインターネットを通じた日本語のオンライン個人指導の仕事も増えています。日本語学校で指導しながら、並行して個人レッスンの仕事をこなすという働き方をする人もいるでしょう。また、外国人のスタッフを大量に雇う企業が日本語教師の能力を持った人材を探している場合もあります。

海外の学習機関で教える

また、中国韓国や東南アジアなどの大学や専門学校で日本語を教える教師になるというルートもあります。海外で働きたいという方はこちらの道を希望するかもしれません。

ただ、日本国内で仕事を探すより、環境・待遇についてわかりづらいということに気をつけなければいけません。日本語教師として暮らしていくだけの給与がなく、日本に帰国するお金も尽きてしまうなんて事態もありえます。

かつて日本語の学習者が最も多かったのは中国ですが、中国の経済発展が進むとともに中国での日本語の需要は減り、そのかわり東南アジア諸国での日本語教育の需要が高まっています。

日本語教師に向いている人、適性がある人

面倒見がよくコミュニケーション能力に優れる

人に何かを教えるという職業ですから、コミュニケーション能力が問われるのはもちろんですが、日本語教師に求められるのは文化の壁を越えてのコミュニケーション能力です。

日本語を覚えようという外国人は、日本人とは育ってきた環境や文化がまったく違うので、日本人同士だったら通じるようなことでも理解できなかったりします。そこで文化の壁を越えてコミュニケーションを取る能力が要求されるというわけです。人と接することが好きな人でないと日本語教師になることは難しいでしょう。

また、ただ教壇に立って授業をするだけではなく、学習計画を立てたり生徒に合わせた教え方を考えたりしなければいけません。さらに、時には日本に来たばかりの留学生から普段の生活で困ってることについて相談を受けることもあるでしょう。生徒一人ひとりに目を配る面倒見の良さが求められます。

日本の文化に詳しい

日本語教師は単に日本語を教えるだけではなく、日本の文化や歴史などを教える役目もあります。そのため日本社会の歴史的な背景や、伝統的な文化について教育できる必要があります。また、最近はアニメやマンガなどサブカルチャーがきっかけで日本語を覚えようとする海外の人も多いので、需要に答えるためには幅広い分野に渡る日本文化の知識や教養が求められます。

外国語・異文化に関心がある

外国語や異文化への関心は海外からやってきた日本語学習者を理解する上で役に立ちます。相手にしっかり物事を教えようとするならば、逆に彼らから学ぼうとするくらいの熱意が必要です。

韓国語や中国語を使えれば媒介語としてスムーズに教えられますし、海外に行って現地の日本語学校で日本語を教えるとなれば、その国で生活できるレベルで現地語を習得していなければなりません。

言葉を教えるうえで、言葉そのものへの興味関心が高いことは有利に働きます。外国語について知識があればあるほど、日本語を相対化して考えられ、生徒に合わせた柔軟な教え方ができるでしょう。

日本語教師になるための学校・教室

日本語教育能力検定試験は独学で合格を目指すことも可能ですが、後の日本語教師として職を探したりするうえで専門学校に通うことは有効です。専門学校に通うことが困難な場合は通信教育を受けるという手段もあります。

日本語教師養成講座420時間コース修了のための様々な専門学校が講義を開いており、かかる費用や通学期間についても幅があるので、自分にあった専門学校を選ぶのが大切です。

専門学校に通う

日本語教師養成講座420時間コースを修めるために専門学校に通学します。専門学校では420時間修了とともに日本語教育能力検定試験合格を目指すところも多いです。理論と実技を学び、教育実習に出るというのが基本的な流れです。

専門学校によって実践を重視したりそうでなかったりとそれぞれに特徴はありますが、文化庁の示した方針に従うので極端に教えている内容が違うということはありません。どの学校に行っても一定した内容を教わります。

費用は50~60万円ほどかかりますが、通学期間は講座によってかなりの違いがでます。毎週の土日か、あるいはそのどちらかだけ通学して一年以上講習を行うコースもあれば、隔日で通って半年で修了するコースもあります。どちらが良いかは個人の事情によって異なるので、自分の都合に合わせてスケジュールを組みましょう。

通信制の養成講座を受けて日本語教育能力検定試験合格を目指す

通信講座の利点は自分のペースで繰り返し学んでいけることです。eラーニングには講義の音声データをダウンロードできるところもあり、携帯音楽プレイヤーにデータを入れれば、自宅だけでなく散歩中や電車に乗っているときでも内容を聴くことができます。

通信講座は、テキストや講義を収録したDVDなどで12~15万円ほどかかります。試験に合格するには最短で三ヶ月ほどかかります。日本語教育能力検定試験は毎年10月に行われるので、その1年から半年前にかけて通信講座を始める人が多いようです。

日本語教師になるには?まとめ

まず専門学校や通信教育で資格を得よう。コミュニケーション力と文化への学習意欲が必要

日本語教師になるには

  • 日本語教育能力検定試験 合格者
  • 日本語教師養成講座420時間 修了者
  • 大学日本語教育課程 主・副専攻修了者

のうちいずれかの条件を満たすことが必要になります。日本語教師養成講座420時間修了のためには専門学校に通う、日本語教育能力検定試験のためには通信講座を受けるなどの手段があります。

大切なのは自分に合ったペースで勉強することです。自分の都合に合った通学期間はどれくらいなのか考えて受講しましょう。

日本語教師はただ言語を教えるだけでなく、日本の文化を教える役割もあります。日本で生活する外国人留学生を教えるためには文化の壁を越えるコミュニケーション力と、自他の文化を理解することが必要です。

ただ講座を受ければそれで終わりではなく、日々新しくなる日本の文化の現状や教える相手の国の文化も学ばなくてはいけないでしょう。

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  • 日本語教育能力検定
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