グランドスタッフの資格・試験とは?TOEIC550点以上や実用英語技能検定2級は取得するべき
空港職員、グランドスタッフとして働くうえで、資格や検定に合格していれば就職に有利であることは間違いありません。今回はこの記事で、グランドスタッフになるために有利な資格、実用英語技能検定2級とTOEIC(550点以上)の情報をご紹介します。
グランドスタッフに役立つ資格、実用英語技能検定2級とは?
英語力を評価する検定試験
実用英語技能検定は、文部科学省の後援のもとに公益財団法人日本英語検定協会が1963年以降実施している英語技能の検定です。現在、1級から5級までの7つの級における合否で評価されます。
実施会場は、一次試験の場合は日本英語検定協会が指定する「本会場」、あるいは「準会場」です。「準会場」とは、2級から5級の受験者が所属する団体が団体による申し込みをする場合に、その団体が設定する会場です。二次試験の会場は、日本英語検定協会が指定する「本会場」です。
実用英語技能検定は、その資格が学校や企業・実社会で評価されるという価値があります。実用英語技能検定2級合格者は、日常生活に必要な英語を理解し、使用することができる者として評価されます。グランドスタッフの募集要項でも実用英語技能検定2級を求めているところが多いです。
実用英語技能検定2級の難易度・合格率
難易度は普通だが、価値はある!
実用英語技能検定2級の試験は一次試験と二次試験があります。一次試験で合格基準を満たした受験者は二次試験を受験することができます。一次試験は、リーディング、リスニング、ライティングです。二次試験は、スピーキングです。
現在、公式には実用英語技能検定2級の合格率は公表されていません。最後に公表された2015年度全体の2級一次試験合格率は、26.4%でした。また、2016年度第1回の2級二次試験合格率は、83.9%でした。二次試験の合格率が高いのは、一次試験を合格した者が高い英語力を有している者だけであるためでしょう。
2級試験全体の合格率は全体で30%前後と言われていますので、価値のある資格と言えます。
実用英語技能検定2級
合格率 | 約30% |
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受験資格 | 特に受験資格はありません ※2級の一次試験に合格し、二次試験を棄権するか不合格となった者は、次回以降の申し込み時に一次試験免除申請をすれば、二次試験から受けることができる |
受験費用 |
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試験形式 | ■一次試験 筆記(85分)、リスニング(約25分) ■二次試験 |
グランドスタッフに役立つ試験、TOEIC(550点以上)とは?
英語によるコミュニケーション能力を検定するための試験
TOEICとは、国際コミュニケーション英語能力テストのことです。母語が英語ではない者を対象として、英語によるコミュニケーション能力を検定する試験です。日本では1986年2月より、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会が実施しています。
現在では、年に10回、80都市でTOEIC公開テストが実施されています。日本での年間の受験者数は200万人を超えています。TOEICテストに合否判定はありません。受験時におけるスコアを認定し、受験後には「Official Score Certificate」(公式認定証)が発行されます。この公式認定証に有効期限はありません。
TOEICは、英語コミュニケーション能力を評価する世界共通の基準なので、高いスコアを取っていればグランドスタッフになるために有利であることは間違いありません。グランドスタッフの募集要項でもTOEIC550点以上を求めているところが多いです。
ただし、550点というのは最低限のラインなので、より高いスコアを取っておけばおくほど就職に有利に働くに違いありません。
TOEIC550点以上の難易度・取得率
難易度は高くない!550点は平均的なスコア
TOEICテストは、リスニングが100問、リーディングが100問の計200問です。日本でのTOEICの平均スコアは500点台真ん中から後半のようです。そのため、グランドスタッフの就職に有利に働くためには、より高い点数を取得する必要があると言えます。
TOEIC(550点以上)
取得率 | 約55% |
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受験資格 | 特に受験資格はありません |
受験費用 | 5,725円(税別) |
試験形式 |
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その他のグランドスタッフ関連資格
英語関連以外にもある!グランドスタッフに関連する資格・試験
英語関連の資格以外にも、持っていればグランドスタッフになるために役立つ資格はたくさんあります。
これらの資格は持っていれば必ずグランドスタッフになれるわけではありませんが、しっかりと勉強して資格を取得することにより、グランドスタッフの仕事に生かすことができますし、グランドスタッフになりたいという熱意を示すこともできます。
- 通訳案内士
- 接客サービスマナー検定
- 秘書検定
- 第2外国語の検定試験
- 旅行業務取扱管理者
- AXESS検定
- FIRST AID
通訳案内士は外国人とのコミュニケーションにおいて評価されることがあります。また、接客サービスマナー検定や秘書検定は、接客業においては評価され有利に働く検定です。旅行業務取扱管理者も航空業界においては深くかかわっているため、持っていると有利かもしれません。
AXESS検定はAXESSという端末を使用してチケットの予約などを行うJALグループへの就職に有利に働くでしょう。また、FIRST AIDは救急救命に関する資格ですが、エアライン系の仕事では持っておいて損はありません。
グランドスタッフになるための学校
日本外国語専門学校
日本外国語専門学校は、グランドスタッフを目指す人のために国際エアライン科グランドスタッフ専攻が用意されている専門学校です。
就職に必要な「エアライン業界専門知識」、「日本人としてのマナー・教養・身だしなみ」、「語学力」を学ぶことができ、グランドスタッフとして活躍するために必要な要素を得ることができます。
実習中心の授業で本物のスキルと知識を身に着ける
基礎から応用まで実習中心の授業で、就職後もすぐに役立つスキルと知識を得ることができ、就職活動にも役立ちます。また、成田・羽田空港で実際にゲート業務やチェックイン業務を体験することができる「グランドスタッフ・インターンシップ」への参加も可能です。
多数の卒業生が成田空港や羽田空港などでの第一線で活躍しており、圧倒的な就職実績を誇ります。
大阪外語専門学校
大阪外語専門学校は、グランドスタッフを目指す人のためにキャビンアテンダント・エアライン科グランドスタッフ専攻が用意されている専門学校です。グランドスタッフとして働くために必要なスキル・知識を実用性に富んだ豊富なカリキュラムを通じて身に着けることができます。
エアライン業界を知り尽くした先生たち
エアライン業界を知り尽くした先生が行う授業では、経験者ならではの貴重な情報や知識を得ることができます。また、就職指導の徹底ぶりにも定評があり、自信をもって採用試験に臨むことができます。
就職後に役立つ資格が取れる
AXESS検定、TOEIC、実用英語技能検定、秘書技能検定などの検定対策でしっかりと勉強することにより、資格を取得するだけでなく、グランドスタッフとして求められる力を習得することができます。
グランドスタッフの資格まとめ
グランドスタッフになるなら英語能力は必須
グランドスタッフの仕事自体は、特別な資格や試験に合格しなくても業務に就くことは可能ですが、仕事の性質上、英語能力はどうしても求められます。ですから、最低でも実用英語技能検定2級もしくはTOEIC550点以上を取得しておくことが望ましいです。
エアライン科グランドスタッフ専攻のある学校に通うことによって、グランドスタッフとして必要不可欠な英語能力を身に着けることができるだけでなく、関連する様々な資格や試験に合格する助けにもなるでしょう。グランドスタッフとして必要な能力を磨きつつ、資格取得も目指してみてはいかがでしょうか。
グランドスタッフの参考情報
平均年収 | 250万円~350万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 旅行・ホテル |
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