e-Sportsマネージャーに資格は必要?持っていると役立つ資格や試験を紹介
基本的に資格は不要ですが、e-Sportsマネージャーとして活躍するために資格取得を目指すことも有効です。他のマネージャーにはない知識やスキルを習得することで、より一層活躍の場が広がる可能性があります。この記事では、e-Sportsマネージャーに役立つ可能性が高い資格試験などについてご紹介します。
e-Sportsプロゲーマーに役立つ資格は?
e-Sportsの隆盛に伴ってe-Sportsマネージャーを目指す方も増えています。e-Sportsマネージャーを目指す上で必要となる資格はありません。資格を持っていなくてもなれるのが e-Sportsマネージャーであり、誰にでも門戸が開かれている職業です。
ビジネスマネジャー検定
e-Sportsマネージャーになるために必要な資格はありませんが、仕事をする上で役立つ資格はあります。その1つとして「ビジネスマネジャー検定」が挙げられます。
ビジネスマネジャー検定は一般企業の社員が受験することも多い試験で、管理職として働くための基本的なスキルを確認するものです。
人材育成や組織のモチベーション向上のためにできること、管理職としての心構えなど、マネジメントについての総合的な知識やスキルが問われます。
e-Sportsマネージャーとして活躍するためにも、選手の育成やモチベーション管理に関するスキルを身につけることが重要です。その点において、ビジネスマネジャー検定の受験を通して必要なスキルや知識を習得することがおすすめです。
メンタルヘルス・マネジメント検定
e-Sportsマネージャーとしての活躍を目指す上では、「メンタルヘルス・マネジメント検定」の取得もおすすめです。現代の社会人は多くの悩みやストレスを抱えながら生活していると言われており、それはe-Sportsの世界においても変わりありません。
選手の悩みやストレスなど、メンタル面の健康管理を行う上で役立つのがメンタルヘルス・マネジメント資格です。
試験を通して相手の話を聞いてあげることや、心を開いてもらうためにはどういったアプローチをすることが重要なのかといった部分についてのスキルが身につきます。
選手のメンタルコントロールについてもe-Sportsマネージャーに求められる仕事であり、取得しておいて損はありません。
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)検定
e-Sportsマネージャーの仕事に役立つ資格としては、MOS検定も挙げられます。
e-Sportsマネージャーは事務的な作業を行うことも多く、試合結果の記録や外部との交渉に必要な資料作成なども担当します。その際にWordやExcelといったアプリケーションを扱うスキルを持っておいた方が良いでしょう。
イベント企画立案などの際には、パワーポイントを使って関係者に説明を行うこともあります。一般的なビジネスパーソンと同様にマイクロソフト系アプリのスキルが必要な仕事であり、自身のキャリアアップを目指す上でもおすすめの資格です。
e-Sportsマネージャーに役立つ資格の難易度・合格率
ここからは、e-Sportsマネージャーに役立つ資格の難易度や合格率について取り上げます。
必ずしも取得する必要はありませんが、上記で紹介した資格を取得することはおすすめです。資格取得に向けて勉強したことや身についた知識は決して無駄になりません。
同時進行で勉強するのは難しいという場合は、1つ1つの資格取得を目指すことがおすすめです。e-Sportsマネージャーとしての活躍の場を広げるという意味でも資格取得に向けて動き出すと良いでしょう。
ビジネスマネジャー検定
まずはビジネスマネジャー検定の合格率や受験資格、受験費用や出題範囲について紹介します。
ビジネスマネジャー検定は100点満点中70点以上を取れば合格です。基本的には年2回試験が実施されているので、都合の合う日程を選んで受験すると良いでしょう。
合格率
54.7%(2019年度)
受験資格
学歴・年齢・性別・国籍による制限はない。
受験費用
6,600円(税込)
出題範囲
公式テキストに準ずる問題を出題。その他、最近の時事問題から出題することもある。
- マネージャーの役割と心構え
- 人と組織のマネジメント
- 業務のマネジメント
- リスクのマネジメント
メンタルヘルス・マネジメント検定
メンタルヘルス・マネジメント検定はⅠ種とⅡ種、Ⅲ種の3種類のコースが用意されています。Ⅰ種はマスターコースと呼ばれ人事労務管理スタッフや経営幹部が対象となる試験です。
Ⅱ種はラインケアコースと呼ばれ、管理職が対象となる試験です。Ⅲ種はセルフケアコースと呼ばれ、一般社員が対象となる試験です。基本的にⅠ種が最も難易度が高く、Ⅲ種は難易度が低い試験となっています。
Ⅰ種の配点は選択問題100点と論述問題50点の150点満点です。そのうち105点以上を取ると合格です。ただし、論述問題の得点が25点以上必要となります。
Ⅱ種とⅢ種については100点満点中70点以上の得点で合格です。
合格率(2019年11月実施試験)
- Ⅰ種:15.6%
- Ⅱ種:43.3%
- Ⅲ種:66.7%
受験資格
学歴・年齢・性別・国籍による制限はない。希望のコースを受験可能。
受験費用
- Ⅰ種:1万1,000円(税込)
- Ⅱ種:6,600円(税込)
- Ⅲ種:4,400円(税込)
出題範囲(I種)
- 企業経営におけるメンタルヘルス対策の意義と重要性
- メンタルヘルスケアの活動領域と人事労務部門の役割
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- 人事労務管理スタッフに求められる能力
- メンタルヘルスケアに関する方針と計画
- 産業保健スタッフ等の活用による心の健康管理の推進
- 相談体制の確立
- 教育研修
- 職場環境等の改善
出題範囲(Ⅱ種)
- メンタルヘルスケアの意義と管理監督者の役割
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- 職場環境等の評価および改善の方法
- 個々の労働者への配慮
- 労働者からの相談への対応(話の聴き方、情報提供および助言の方法等)
- 社内外資源との連携
- 心の健康問題をもつ復職者への支援の方法
出題範囲(Ⅲ種)
- メンタルヘルスケアの意義
- ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識
- セルフケアの重要性
- ストレスへの気づき方
- ストレスへの対処、軽減の方法
MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)検定
MOS検定に関してはWordとExcel、PowerPointとAccess、Outlookの5種類の試験が用意されています。ここでは代表的なWordとExcelの試験について紹介します。
WordとExcelについては一般レベルとなるスペシャリスト試験と上級レベルのエキスパート試験があります。まずは一般レベルの合格を目指して勉強することがおすすめです。
MOS試験は全ての試験で合格率が公開されていません。
合格率
非公開
受験資格
- 年齢・国籍を問わない(未成年の場合は保護者の同意が必要)
- 2回目以降の受験は前回の受験から24時間待つ必要がある
- 3回目以降の受験は前回の受験から48時間待つ必要がある
受験費用
- MOSスペシャリスト試験:1万780円(税込)
- MOSエキスパート試験:1万2,980円(税込)
出題範囲(Word2016スペシャリスト)
- 文書の作成と管理
- 文字、段落、セクションの書式設定
- 表やリストの作成
- 参考資料の作成と管理
- グラフィック要素の挿入と書式設定
出題範囲(Word2016エキスパート)
- 文書のオプションと設定の管理
- 高度な機能を使用した文書のデザイン
- 高度な機能を使用した参考資料の作成
- ユーザー設定のWord要素の作成
出題範囲(Excel2016スペシャリスト)
- ワークシートやブックの作成と管理
- セルやセル範囲のデータの管理
- テーブルの作成
- 数式や関数を使用した演算の実行
- グラフやオブジェクトの作成
出題範囲(Excel2016エキスパート)
- ブックのオプションと設定の管理
- ユーザー定義のデータ表示形式やレイアウトの適用
- 高度な機能を使用した数式の作成
- 高度な機能を使用したグラフやテーブルの作成
e-Sportsマネージャーの資格が取れる学校や講座
ここからは、e-Sportsマネージャーを目指す上でおすすめの学校や講座について紹介します。e-Sportsマネージャーを目指すためには、若い時から専門学校に通うなどして必要な知識やスキルを習得することがおすすめです。
実際に、全国各地にe-Sportsマネージャーを目指すための専門学校が存在します。ここではいくつかの専門学校を紹介しますが、近くに学校があるかどうか調べてみることも重要です。自分が通いたいと思える学校や講座を見つけることが夢への第一歩です。
東京デザインテクノロジーセンター専門学校
都内在住や関東近郊にお住まいでe-Sportsマネージャーを目指したい場合は、東京デザインテクノスセンター専門学校に入学することがおすすめです。日本初のプロゲーマー育成専門学校として設立され、札幌や仙台、名古屋や大阪、福岡といった主要都市にも系列校が存在します。
この専門学校のe-Sportsプロマネジメント専攻を選択することで、e-Sportsマネージャーになるための必要スキルや知識を習得できます。4年間にわたってマネジメントや企画について学べることが特徴です。
e-Sports大会のイベント企画や運営するためのノウハウを身につけることも可能で、仕事の幅も広がります。e-Sportsマネージャー以外に、プロデューサーやディレクター、テクニカルスタッフとして活躍する道も拓けていきます。
基礎カリキュラム
東京デザインテクノロジーセンター専門学校では、基礎カリキュラムという形でe-Sportsマネージャーを目指すために必要な講義を自分で選択できます。
社会人として求められるスキルやビジネススキルを含めて、基礎を徹底的に教えてもらえるところが特徴です。具体的には以下のような講義が用意されています。
- ゲーム企画
- イベント企画
- Word、Excel、PowerPointの使い方
- チームマネジメント
- 経営学
- コーチング
- フィジカルトレーニング
- メンタルトレーニング
- マーケティングリサーチ
- プレゼンテーション
- コミュニケーションスキル
- プロフィール制作
- 動画コンテンツ制作
- SNS活用術
- 海外実学研修 など
専門カリキュラム
基礎カリキュラムに続いて専門カリキュラムも学ぶことができます。基礎を習得できたらより専門的なスキルやテクニックを身につけて、e-Sportsマネージャーとして活躍するための土台作りを進めていきます。具体的には以下のような講義を受講できます。
- e-Sports大会への出場(運営、マネタイズ、撮影、配信)
- Webサイト制作
- 動画編集
- スケジュール管理
- ゲーム制作のディレクション
- 市場視察 など
就職対策カリキュラム
東京デザインテクノロジーセンター専門学校では就職対策についてもカリキュラム化されています。1人1人の学生が理想的な就職活動を行えるように万全のサポートを行ってくれます。
4年間学んだことをe-Sportsチームやe-Sports関連会社で活かせるように取り組むことが重要です。具体的には以下のようなカリキュラムが組まれています。
- 資格取得サポート
- 東京ゲームショウ出展
- インターンシップ
- 業界特別ゼミ・特別講義
- ポートフォリオ指導
- 海外実学研修
- 合同企業説明会 など
OCA大阪デザイン&IT専門学校
e-Sportsマネージャーを目指す場合、OCA大阪デザイン&IT専門学校への入学もおすすめです。OCA大阪デザイン&IT専門学校にもe-Sportsマネジメント専攻があり、そこでの学びが将来の仕事につながります。
チームの運営方法やビジネスマナー、社会人としての基礎知識やマネジメントスキルを教えてもらえます。e-Sportsチーム運営のスペシャリストになりたい方には最適な専門学校です。
実際にe-Sportsチームで活躍しているプロから知識を学べる機会も用意されており、より実践的なスキル習得に役立ちます。4年間にわたってe-Sportsマネージャーとして求められる知識やスキルを習得できる学校です。
1年次
まず、1年次は経営の基礎を学ぶ期間です。e-Sportsチームという組織を円滑に動かすためのスキルや基礎知識を身につけることに重きが置かれています。主なカリキュラムとしては以下の通りです。
- e-Sports基礎論
- マーケティング基礎
- イベント企画
- コミュニケーション技法
- イベント運営
2年次
2年次にはチームリーダーとして必要なスキルを身につけていきます。チームや選手のパフォーマンスを最大化させるためにはマネージャーの果たす役割がとても重要です。
いかにしてチームや選手を動かすか、そのためのノウハウや指揮管理能力を磨く期間です。主に以下の内容を学びます。
- チーム運営
- マーケティング
- チームプロデュース
- 英会話
- チームマネジメント
3、4年次
3、4年次には1年次と2年次に学んできたことを活かして、より実践的なスキルやテクニックを身につけます。e-Sports業界のチームや会社を訪問したり、実際にインターンシップに参加したりしながら自身のマネジメントスキルを磨きます。
より実践的な内容が多くなり、仕事で必要なスキルやテクニックも身につきます。学生生活の集大成として最後の2年間を大切にすることがポイントです。主な内容は以下の通りです。
- 業界特別講義
- 海外クリエイティブ研修
- e-Sports企業訪問
- インターンシップ
e-Sportsマネージャーの資格・試験まとめ
全ては自分次第!自分で考えて必要な資格取得を目指そう
e-Sportsマネージャーには資格がなくてもなることができます。実際に資格なしで活躍することも可能ですし、e-Sportsマネージャーとして働くことはできるでしょう。
そこから先は自分次第だと考えることができます。e-Sportsマネージャーとしてどうなっていきたいのか、チームにどのように貢献したいのかなど、自分で考えた結果、資格が必要だと思うこともあるでしょう。
能動的に動いた方が確実に自分の身になることは多いです。それは資格取得においても同じことであり、誰かに言われたから取るというのではなく、自分で必要だと考えて取得する方がその後の仕事にも大きくプラスになるでしょう。
e-Sportsマネージャーとして業務の幅を広げるために、資格取得も含めて最終的には自分で考えて行動できるスキルを身につけることが重要です。
e-Sportsマネージャーの参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | マンガ・アニメ・ゲーム |
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