化粧品メーカー社員の資格・試験とは?取得しておくと役立つ資格の特徴などを解説
沢山の人を綺麗にする製品を作り上げるプロ、化粧品メーカー社員。この職業は資格がなくてもなれる職業です。ですが、化粧品メーカー社員として、化粧品検定、コスメマイスター(化粧品検定)の2つを持っておくと就職や転職、あるいは独立の際にも役に立ちます。本記事では、化粧品メーカー社員に役立つ可能性が高い資格試験についてご紹介します。
化粧品メーカー社員の資格、日本化粧品検定とは?
化粧品に関する民間試験
文部科学省が後援している、化粧品の基礎知識から専門知識や技術のプロの育成や普及を目的としている民間試験です。
化粧品業界や美容業界の人からも人気の高い資格として有名な資格となっています。受験資格はなく、誰でも受ける事が出来ます。
日本化粧品検定試験の難易度・合格率
難易度は比較的低めの傾向にありますが、十分な試験対策は必要
合格率は60~70%前後となっていて、難易度は比較的低めですが、出題範囲が幅広いため、十分な試験対策をしていないと落ちる可能性もあるので、試験対策はしっかりとしておくべきです。
検定試験は、3級から1級にレベルが分かれており、1級のレベルになると、化粧品の基礎知識は勿論、成分から歴史まで、大きい範囲での知識を取得している者として認定されます。どの試験もマークシート形式の筆記試験です。ただ、3級のみWeb上での検定試験となっています。
3級はいつでも受ける事ができますが、2級と1級は5月下旬か11月の下旬ごろに試験が実地されています。
日本化粧品検定資格試験の概要
合格率
約60~70%前後
受験資格
制限無し
試験場所
札幌、仙台、東京、横浜、さいたま、静岡、名古屋、京都、大阪、福岡がメインとなっています。
特別開催として、他の地域で8会場実地されています。(特別開催については、毎回同じ場所ではない可能性が高い)
受験費用
- 1級は12,960円(教材費別3,240円)
- 2級は6,480円
- 3級は無料
出題範囲
3級は化粧品や美容に関する基礎知識について、2級は応用から、さらに肌の悩みに関する化粧品の選び方から、健康に関する美容など範囲がさらに広がります。
そして1級は化粧品の製品の具体的知識から化粧品科学について、また化粧品に関する法律の分野までの範囲となっています。
日本化粧品検定資格試験の合格基準
1級と2級は70%以上、3級は80%以上を正答していれば合格となります。しかし、どのレベルも問題数はかなり多い上に、出題範囲の多さに比べると、試験時間は短めとなっているので、見直す時間や確認する時間も考慮して挑みましょう。
化粧品メーカー社員の資格、コスメマイスター(化粧品検定)検定とは?
化粧品業界の総合的な知識を取得しているという事を認定する資格試験
一般社会団法人、日本コスメティック協会が開催している試験です。
化粧品を取り扱うための専門知識を有している人材を育成、普及する事を目的としています。受験資格は特にありません。試験は3択を選ぶ方式で、Web上で行われているので、いつでもできます。
ただ注意点として、試験に合格した後に、登録しておかないといけません。し忘れた場合、合格した事はキャンセル扱いになるので、必ずしておきましょう。また登録料として3,000円必要になります。欲しい人の場合ですが、認定書も同じく3,000円払う事により発行してもらえます。
団体受験も5名以上から受験できます。試験会場かWebからも選ぶことができるので、もし複数人と受ける場合には団体で申し込むとよいでしょう。
コスメマイスター(化粧品検定)試験の難易度・合格率
難易度は比較的低め。公式テキストを参考に要点を抑えれば合格する確率高め
コスメマイスター(化粧品検定)難易度は合格率も、80%前後と難易度は比較的低めの傾向です。
日本コスメティック協会が出している公式テキストを参考に何度も復習をして、要点を押さえておけば合格する確率は高いです。しかし範囲は幅広いので、ちゃんと試験準備ができ次第、受ける方が良いでしょう。
また、不合格になった場合でも受験料を再度、払わなくてはいけませんが、もう一度受ける事が出来ます。
コスメマイスター(化粧品検定)資格試験
公式テキストを参考に、化粧品に関する基礎知識から専門知識から、化粧品業界で働く上で必要になる専門的知識から、美容医療など幅広い範囲から出題されます。
合格率
約80%前後
受験資格
制限無し
試験場所
Web上で行うため、どこからでも受けられます
受験費用
5,000円
コスメマイスター(化粧品検定)資格試験の合格基準
コスメマイスター(化粧品検定)の合格基準は、80%以上を正答していれば合格となります。
問題数も比較的少なめですが、時間も少なめなので、十分な試験対策はしておきましょう。
その他、化粧品メーカー社員に関連する資格
化粧品メーカー社員に関連する資格はさまざま
上記に2つ以外に、化粧品メーカー社員に関する資格は色々あります。化粧品以外にもメイクに関する業務などに興味があるならば、他の資格の取得も目指してみても良いかもしれません。
- スキンケアアドバイザー
- メイクアップアドバイザー検定試験
- スキンケアマイスター
- 化粧品成分検定
- メイクセラピー検定
- 化粧品総括製造販売責任者
独立を考えているなら取っておくべき資格
今後独立を考えている場合は、最後に挙げた化粧品総括製造責任者という資格を取得しておかないと化粧品を製造、販売する事ができません。化粧品総括製造責任の資格以外にも、独立後に役に立ちそうな資格は働きつつも取得しておく方がベターです。
働いていく上で、最終的に自分でメーカーを立ち上げるなどを考えている場合は最後の資格の取得も狙っておくと良いでしょう。
化粧品メーカー社員の資格が取れる学校
日本化粧品検定は日本化粧品検定協会が定めた条件をクリアしている認定校が全国に色々あり、個人正会員や法人の正会員が認定校を運営しています。個人か法人かで分かれています。
認定校で学ぶことで、資格取得の支援を行ってくれる所や、同じ道を目指す人と出会えるのは学校に通うメリットになるのではないでしょうか。
ベルエポック美容専門学校
ベルエポック美容専門学校では、トータルビューティー科のメイクアップコースで化粧品検定の取得を目指す事ができます。1級と2級の検定の対策コースを実地しています。
またカリキュラムとして最新の化粧品についても学ぶことができるほか、そのブランドの化粧品の特徴なども学ぶことができます。他にもメイク技術や接客技術も身につける事ができます。実際に大手の化粧品メーカーでの現場実習も実地で行っています。
東京ビューティー専門学校
メイクアップコースで、化粧品検定2級の取得を目指す事が出来ます。美容部員として働く場合に必要になる接客技術から、化粧品の原材料や効果などの知識や技術を学び、身につける事が出来ます。
資格支援も充実しており、検定前になると対策授業を多めに時間割が変わるので、クラス全員で資格取得を目指す事で意欲も出せるように組まれます。また、資格取得のための教室や実習室も開けているので、自主学習も出来る場所も設けています。
レジャンデールコスメアカデミー
札幌で開かれている教室で、日本化粧品検定の対策講座を行っています。短期間で化粧品や皮膚の成分に関する事などの、専門知識を覚えられるようなカリキュラムを組んでいます。また日本化粧品検定の申し込みもレジャンデールコスメアカデミーで申し込むことができます。
化粧品メーカー社員の資格・試験まとめ
まずは日本化粧品検定、コスメマイスター(化粧品検定)の資格取得を目指そう
資格はなくてもなれる職業ですが、化粧品メーカー社員として働くなら、最初に日本化粧品検定やコスメマイスター(化粧品検定)の資格試験の取得を目指す事で、就職や転職に働く際にも役に立つでしょう。
化粧品メーカー社員に関連する資格はいろいろあります。働く部門によって役に立つ資格も変わってくるので、なりたいと思う部門の化粧品メーカー社員像を思いながら、役に立ちそうな資格の取得を目指しましょう。
化粧品メーカー社員の参考情報
平均年収 | 400万円~600万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 企業 |
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