コンサルタントの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
コンサルタントとしてコンサルティングファームなどの企業に勤めている人もいれば、独立開業して仕事をしている人もいます。「経営コンサルタント」や「ITコンサルタント」はよく耳にする職業ですが、具体的にはどのような仕事内容で、どのようなやりがいがある仕事なのでしょうか?
コンサルタントとはどんな仕事?
クライアントの利益拡大に貢献する職業
コンサルタントに仕事を依頼するのは基本的に何か悩みを抱えていたり、新しい事業などを始めるにあたってアドバイスを必要としている人たちです。
コンサルタントはクライアントから依頼を受けると、状況を分析しアドバイスや提案を行い問題解決に導きます。結果的にクライアントの利益拡大させるのがコンサルタントの仕事と言えるでしょう。
世間一般的によく知られるのは「経営コンサルタント」や「ITコンサルタント」「建築コンサルタント」と呼ばれる分野で活躍する人々ではないでしょうか。しかし、実際は戦略や業務に関するコンサルティングを行うコンサルタントもいたりと、さまざまな分野で活躍している職業です。
個人から中小企業・大企業までコンサルタントが活躍!陰の立役者
コンサルティングが日本に浸透し始めたのは割と最近のことで20年ほど前にはコンサルタントという職業は日本ではあまり知られていませんでした。し
かし実際には、誰もが知る大企業の経営が傾いた際にコンサルタントの助けによって持ち直したり、新しい事業の新規参入を手助けすることもあります。目立つことは少ないですが陰ながら活躍の場が多い職業です。
コンサルタントの具体的な仕事内容は?
会社によってはプロジェクトチームで仕事を行い、役職がつくこともある
フリーランスでコンサルタントをしている人は別ですが、コンサルティングファームと呼ばれるコンサルティング会社に就職した場合はプロジェクトごとにチームを作り仕事を行うことが多いです。
チームでは役割を決めて仕事を割り振り、プロジェクトを進めていきます。役職の呼び方は会社によって異なることもあります。
基本的な調査・情報収集・分析・書類作成を任される「アナリスト」
アナリストは名前の通り情報収集や調査を行い、調査結果を分析します。新入社員が一番最初に任されるポジションでもあります。プロジェクトチームの誰かから調査を指示されたり、先輩コンサルタントに同伴してクライアントへヒアリングを行ったりすることが多いです。
IT分野ではコーディングをまかされる、金融分野では有価証券報告書をまとめて分析を行うなど専門分野によってやることも異なります。アナリストの仕事はコンサルタントの基礎となる仕事なので、しっかりこなせるようになるまでは基本的に次の役職に着けません。
メインの業務を行い、仮説・検証を行いながら課題解決を行う「コンサルタント」
プロジェクトの大半の作業を行うのがコンサルタントです。アナリストはデータをもとに分析する作業も多いですが、コンサルタントはそれらの情報をもとに仮説を立てたり検証作業を進めるなど、積極的に課題解決をすすめるポジションです。プロジェクトを中心的に進めていく立場でもあります。
人・時間・お金などを管理する責任ある役職「マネージャー」
コンサルタントは実質的な業務を進めていく役職でしたが、マネージャーは名前の通りプロジェクトの管理をします。進捗具合や予算についてもマネージャーが把握する必要があります。
また、大まかな方針を決めてコンサルタントとアナリストに指示を出したり、進捗が遅れている場合は人員配置を見直してメンバーを追加したりすることもあります。クライアントのやり取りもマネージャーが中心となって行われることが多く、責任が重い役職となります。
コンサルティングファーム全体の経営などに関与する「ディレクター」
ディレクターはコンサルティングファームの経営にもかかわってくるプロジェクトメンバーです。
プロジェクトだけでなくコンサルティングファーム全体のことに主導権をゆだねられていることが多く、人材育成や総務の仕事などにも指示を出すことがあります。新規顧客を獲得して新しく仕事を受注する、営業の仕事もディレクターが行います。
ヒアリングでクライアントの意向をつかみ、仕事の方向性を決める
依頼を受ける際に、どのように困っていて将来的にどのようにしていきたいのか、どれほどのコストや時間をかけても良いのかなど、クライアントからしっかりとヒアリングを行っておく必要があります。この段階でクライアントの意向とずれていると、コンサルタントの提案やアドバイスもずれたものになります。
どのように仕事を進めていくのか、すべての基本となる調査分析・情報収集
必要があれば調査を行い、分析し資料にまとめるのもコンサルタントの仕事です。特にチームで仕事をする場合は「アナリスト」の役職が調査分析を行い、他のチームメンバーに共有したりします。
他にもクライアントに問題点を論理的はっきりと示し、説得力を持たせるために必要になることもあります。
クライアントとコミュニケーションをとり、確かな信頼関係を築く
どれほど綿密に調査分析をして根拠に基づくアドバイス・提案を行ったとしても、クライアントとの信頼関係が築けていなければ提案が通らない事態も起こり得ます。中には経営方針を転換しなければならないなど、クライアントにしてみればできれば避けたい選択肢を迫られることもあります。
クライアントからしてみれば、信頼していないコンサルタントに会社の方針や多額のコストがかかる事業のことを任せることはできません。クライアントとコミュニケーションをとり、信頼関係を勝ち取るのは最優先事項と言えるでしょう。
コンサルタントの仕事のやりがい
自分の得意分野で知識や経験、ノウハウを生かした仕事ができる
コンサルタントになる人の中には、長年経験したことを生かして仕事をしている人も多いです。
例えば、飲食店を数店舗運営し業績を伸ばしている経営者がいたとします。事業を成功させた経営のノウハウを、飲食店経営を目指している人に伝えたいと思ったらコンサルタントの仕事が成り立ちます。
そのほか、病院の運営に長年携わった人は独立開業したいと思っている医師へのコンサルティングを行える可能性が高いです。IT業界でプログラマーやエンジニアとして実績があればそのノウハウや知識を生かしてITコンサルタントに転職することも可能でしょう。
自分自身が長年培ってきた経験や知識を使って誰かの役に立てるのは、コンサルタントのやりがいと言えるでしょう。
コンサルタントに資格は不要、自分が得意な分野で独立開業できるかもしれない
「ITコンサルタント」「医療コンサルタント」などの呼び名も特に決まっているわけではありません。
最近では自分の得意分野で「○○コンサルタント」と名乗り仕事をする人も増えています。もちろん、コンサルタントを名乗るのに資格や許可は不要なのでどのように名乗っても自由です。
例えば「収納コンサルタント」は家庭やオフィスの収納に関する悩みや困りごとを解決するコンサルタントです。「恋愛コンサルタント」は恋愛に関するアドバイスを行うコンサルタントだと推測できます。法人に対してコンサルティングを行うのではなく、個人に対してコンサルティングを行うケースも多いです。
コンサルタントは独立しやすい職業であるという意見もあり、それは自分自身の得意分野を生かした職業だからです。また、最近ではSNSやインターネットを通じて手軽に全国規模でクライアントを集めることができることも影響しているかもしれません。
クライアントに喜んでもらえる、目に見える結果が出た時の達成感
クライアントの悩みや困りごとを、自分が介入することで解決できたのであれば、コンサルタントが達成感を感じる瞬間ともいえるでしょう。また、売り上げの数字や経営状態が目に見えて改善することで自分のコンサルティング能力に自信が持てます。時には大企業の経営危機を救うこともあります。
コンサルティングファームなどの組織で働いている場合はクライアントと直接顔を合わす機会も少ないかもしれません。しかし自分たちの仕事が誰かを喜ばせているのだという実感は、コンサルタントのやりがいにつながります。
さまざまな業種・職種の人と出会い、話をすることができるので刺激がある
コンサルタントはとにかくいろいろな人と会って話をする職業と言っても過言ではありません。中にはプライベートでは絶対に交流する機会がない業界・職種の人もいるでしょう。
多くの人から話を聞いたり議論する機会が持てることに、充実を感じたり刺激をもらったりするコンサルタントも多いです。これも、コンサルティング業のやりがいの一つと言えるでしょう。
コンサルタントの仕事内容まとめ
コンサルタントの仕事はクライアントの利益拡大のために動くこと
コンサルタントの仕事内容はクライアントの利益拡大のためにアドバイスや提案を行うことです。成果が出せるよう、ベストな提案を行うためには論理的に根拠を示す必要があります。
そのために念入りな調査を行い、分析や仮説を立てていきます。コンサルティングファームに勤める場合チームを組み、役割を振り分けて仕事を行うことが多いです。成果が出た時は、コンサルタントとしてのやりがいを感じられるでしょう。
コンサルタントの参考情報
平均年収 | 500万円~1000万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | その他 |
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