お笑い芸人になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説
お笑い芸人になるには笑いを追求するだけで可能でしょうか。テレビなどで華やかな世界に見え、笑いをおこす現場だけに着目しがちです。しかし、実際は地道な準備や制作チームとしての役割など必要な事柄は多くあります。お笑い芸人になるための学校も含めて詳しくお伝えします。
お笑い芸人になるには何が必要?
笑いを意図しておこせる表現の達人
お笑い芸人は行動により、静寂な場所を笑いに包まれる環境へと変える事ができます。いわゆる、場の空気を変えると言われる行動です。対象となる場所は環境も様々ですが、笑いがおこるという結果が求められます。
笑いのきっかけとなる芸事の準備もかかせません。また、各現場において反応も変わってきます。どのような反応になるか予測して微調整ができる判断力も必要です。
芸を極めるから成し遂げられる
お笑い芸人にとって事前準備ともいえる芸事を極めることがスタートと言えます。漫才やコント、フリートークまでネタを仕込み、下地を整えておくことが仕事に取り組む上で大切です。
お笑いの設定が日常生活でよくある内容であっても、多くの準備によって成り立ちます。決して、たまたま見つけた事に対して合わせているだけではありません。最終的には自然と話しているように感じる事であっても芸を極めた結果であり、事前準備が必要です。
チームの一員と自覚して行動できること
テレビや劇場などお笑い芸人が活躍する場において多くの裏方と呼ばれる人との間でチームをつくり成り立っています。お笑い芸人はスポットライトを浴びる主役として見られますが、仕事を行う上でチームの一員として取り組んでいるという点を忘れてはいけません。
芸事では破天荒な行動に見受けられる事柄もあります。しかし、根底にはチームとしてよい成果が成し遂げられるという部分を見失わない事が大切です。成功しているお笑い芸人は社会人としてのマナーや打ち合わせの大切さなど基本をしっかり守ると言われています。
ルールを守った笑いが大切
お笑い芸人は本番で裁量によって取れる行動が多いです。これはリアクションを取るという行動であり、上長に確認を取って動いているわけではありません。だからこそ、気を付けなければならない事はルールを守るという視点です。
笑いをおこす上で他の人を傷つけないというルールが大切です。学校でのいじめに繋がるなど問題になるケースもあります。特にSNSなど伝達スピードが増した昨今では注意したい重要ポイントとされます。
また、テレビなどで放送が可能であるという部分も注意しなければなりません。いくら面白いと思う内容でも放送を行えない内容であったり、社会常識の枠組みを超えてしまうと成り立ちません。
お手本にされる対象だと意識できること
お笑い芸人は常に子供からも憧れをもって見られる人気のある職業です。だからこそ、子供に真似をされるという意識を持ち続ける事が必要です。
子供が真似をして再現した際にも笑いとして楽しい気分になれるか注意したい所です。この楽しいという部分も演者のみならず、関連するすべての人が楽しくなるような内容で発信できると結果としてお笑い芸人の高い評価となりかえってきます。
お笑い芸人に向いている人、適性がある人
考えの切替が早い人
漫才やコントなど定番ネタとして同じ題目を披露する事はあります。しかし、現場の環境や集う人々の様子は違います。例えば、お笑い好きで直前まで気持ちよく笑っていた環境と緊張感漂う中でやっとこれから気を抜く予定というケースでは前提が違います。
状況を見極めて、考えの切り替えを早くできる人が向いています。一般的にリアクションと言われる力です。冒頭の反応などで早く様子を掴み、柔軟に対応していく事が求められます。
継続した努力を続けられる事
お笑い芸人として人気が出るまでには時間がかかることが通常です。昨今ではデビュー直後から人気が出ているケースもありますが、稀なケースと言えます。
通常、5年前後は下積みが続きます。下積み時期は待遇も他の職業と比べて見劣るため、成功を夢見て努力を続けられる事が必要です。また、人気の上昇は緩やかに段階を踏んで上昇する形となります。人気が急上昇するお笑い芸人は目立ちますが滅多にないケースです。
力量が認められると劇場での出番が少しづつ増えていきます。その後、テレビなど他の媒体からも仕事が入るようになっていきます。また、出演テレビの放送時間も深夜からゴールデンタイムへと段階を踏んで進んでいくことが一般的です。
金銭面の困難にも耐えられる人
お笑い芸人の給与は下積み時期にとても低い形となります。例えば、劇場1回の出演につき数百円の報酬であり、劇場までの電車賃になるかどうかというくらい少ないケースもあります。
お笑い芸人としての本業と共にアルバイトを行う方が多くなります。年単位の長期にわたる下積み時に金銭面で耐えられる事も必要な資質と言えます。
当然、同年代で他の職業に就いた方と比べ見劣りする時期も出てきます。物理的な困難だけではなく、精神的にも金銭にまつわる苦難に耐えられる方がお笑い芸人に向いていると言えます。
チャレンジ精神が大切
これまで見たことがない内容は視聴者にとっても新鮮に映ります。お笑い芸人は誰も挑戦していないことにチャレンジしていく姿勢も大切となります。
奇抜に見えたり、どのような反応が返ってくるか怖い事でもあります。また、身体的な痛みを伴う内容に立ち向かう場面もあります。恐怖心が出る内容にもチャレンジする姿勢が必要とされます。
体力の充実を持続できる事
テレビの撮影では早朝から深夜まで長時間に及ぶこともあります。また、人気お笑い芸人は出演する機会が多数あり、分単位でスケジュールを組む事もあります。加えて、国内外を問わずに移動距離も長距離になります。
過密日程でも仕事を続けていける体力が求められます。よい体調であり続ける為の調整力も問われます。
お笑い芸人になるための学校・教室
養成所に入る
お笑い芸人になるための学校として各芸能事務所が主催する養成所が定着してきました。お笑いの基礎から教えてもらえると好評で毎年希望者も多いです。
ネタなど芸事の中身を磨くことも大切ですが、それ以上にお笑い芸人としてのしきたりを学ぶことに力を入れています。卒業後にお笑い芸人としての基本を習得して、現場で取り組めるかを大切にしています。現場での制作チームにおけるメンバーとして協力しながら力を出せる環境整備を図ってくれます。
コンビ結成など出会いのベースにもなる
養成所にはお笑い芸人を志望している同じ志を持った仲間が集まります。こちらで知り合って、コンビを結成してお笑い芸人として成功する方も多くいます。
授業など長い時間を共に過ごす中で見えてくる部分も多いです。だからこそ仕事のパートナーとしてよい出会いにもなります。お笑い芸人になるためのスタート時期に方向性を定める上でとても大切な観点と言われます。
弟子入りする形態は減少
かつては先輩芸人に弟子入りする形でお笑い芸人を目指すというコースが一般的でした。しかし、昨今は養成所に入る形が多くなり弟子入りは減少してきました。
弟子入りして先輩芸人の技を見て学ぶ形は古典作品が多い芸事において現存しています。表面だけではなく、生活に密接にかかわる中で、些細な事を感じ取って作品に落とし込むような内容で適しています。逆に弟子入りするぐらい密接に触れて考えを深めなければ成り立たない厳しい世界とも言えます。
弟子入りは師匠の身の回りにおける世話も行う形が通常です。厳しい指導にも逃げずに常に近い距離で受け止める必要があります。そのため、相当な覚悟を持って始めることが重要とされます。
賞レースやオーディションに参加する
お笑い芸人になるには必須な資格などありません。このことから、所属フリーのお笑い芸人として活動されている方も多くいます。
近年では賞レースという形で技能を競い、商業ベースで活躍の場が広がる機会も増えました。また、キャスティングを行う際のオーディションに参加して採用される形で抜擢される道も多くあります。いわゆる、ネタ見せを行うことでお笑い芸人として成功への1歩を掴む形です。
お笑い芸人になるには?まとめ
芸人になるには継続した地道な鍛錬が必要
お笑い芸人の仕事には継続した鍛錬が必要とされます。様々な困難やルール厳守の意識など土台を整えているからこそ、本番での笑いをおこせます。ネタを披露している時の華やかな印象とはギャップが大きく地道な内容の積み重ねです。
昨今では養成所などお笑い芸人になるための教室も充実してきました。授業内容でもお笑い芸人として活動する為の基礎を重視する内容となり、継続した鍛錬の必要性も示しています。
お笑い芸人の参考情報
平均年収 | 200万円~300万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 芸能 |
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