児童指導員の給与・年収は?初任給や支給される手当まとめ

児童指導員の給与・年収は?初任給や支給される手当まとめ

児童福祉事業施設などに勤務する児童指導員の給与や年収は私立の施設で働くか地方公務員として働くかで変わってきます。また、長年児童指導員として働くことを考えている人は収入を上げるためにステップアップを考えていく必要があります。

児童指導員の初任給

勤務地域や私立の施設で働くか公務員として働くかで初任給は多少の差がある

地方や勤務する施設により児童指導員の給与や初任給は大きく変わると言っても過言ではないでしょう。

児童指導員の勤務先には児童養護施設や児童支援センター、放課後デイサービス、学童保育など様々です。公立の児童福祉施設に勤める児童指導員は地方公務員です。民間委託された施設や私立の施設に就業する児童指導員もいます。

公立の施設に勤める地方公務員の児童指導員の場合、大卒初任給で17万円程度だと言われています。地方公務員と同様にボーナスや各種手当がつきます。

私立の施設に勤める児童指導員の場合、大卒の初任給は18~20万円程度と言われています。ボーナスや各種手当がつくことがありますが、勤め先によって様々です。また、経営が悪いときはボーナスが減ったりカットされたりすることもあります。

一般企業同様、4年制大学卒の方が初任給を優遇されることが多い

一般企業でも、大学卒・専門学校卒など学歴によって初任給が変わることが多いですが、児童指導員の場合も同様です。就業先の施設によって異なりますが、専門学校や短大卒より、4年制大学を卒業した人の方が、若干初任給が高くなることが多いようです。

大学で児童指導員の任用資格を得る場合には心理学・社会学・教育学などの指定科目を履修しなければいけません。学部や学科によって児童指導員の任用資格が取れるかどうか変わってきますので、児童指導員を志し、これから大学を選択する方はよく確認する必要があります

児童指導員の平均給与

地方公務員として公立施設で働く児童指導員は、公務員給与規定に基づいた額

公立の児童養護施設などの児童福祉施設で働く児童指導員は地方公務員ですので、給与は公務員給与規定に基づいて支給されます。もちろん、地方公務員の児童指導員は児童指導員の任用資格取得以外に、公務員試験にも合格しています。

地方公務員の平均月額給与は20代であれば20万前後、30代半ばは25万前後、40代半ばであれば35万前後です。地方公務員は基本的に年功序列で給与が変わります。

私立施設で働く児童指導員は地方公務員と比べると差が出てくる

私立の施設で働く場合は勤務先によってかなり異なります。ボーナスの有無や通勤手当、住宅手当、食事補助、退職金制度などは就職前によく確認する必要があるでしょう。

20歳~30歳の若手の児童指導員であれば、月収18~24万円程度の人が多いのではないかと言われています。また、ここでも4年制大学卒か、短大・専門学校卒かで月収に若干の差が出ることが多いようです。

児童養護施設など、施設によっては24時間体制で子どもたちを見守ることもありますので、その際には夜勤手当がつくことがあります。夜勤は体力的につらいかもしれませんが、手当がつくことで月収アップも狙えます。

人手不足の施設によってはパートを雇っている施設もあるが時給はどれくらい?

児童指導員の仕事内容はハードで、勤務先によっては離職率も高くなっているようです。そのため、年中人手不足・人材不足の悩みを抱えていることもあります。

人手不足を補填するために、パートやアルバイトとして児童指導員を雇うことがあります。児童指導員の補助や、食事の支度、子どもと遊ぶ、宿題の手伝い、雑務など仕事内容は施設によって業務内容は様々です。

時給の相場は地方によって異なりますが1,000~1,200円ほどだと言われています。パートの時給としてはスーパーやコンビニで働くよりも悪くないように思えますが、子どもと接する以上命を預かる責任も伴い、責任という点では正社員と変わりがないと言ってもよいでしょう。

また児童指導員の任用資格を得るための要件の一つに「児童福祉事業に2年以上従事する」というものがあります。児童指導員の任用資格を取得するために経験をつむ必要がありますので、資格不問で募集がある際は経験をつむチャンスかもしれません。その際は資格手当がつかない時給でスタートになる可能性が高いです。

労働量と賃金のバランスがあっていない?福祉・保育を担う児童指導員

児童指導員のような福祉・保育の仕事に携わる仕事の中には保育士や介護士なども含まれます。

どちらも社会には必要不可欠で労働量や拘束時間が長いにもかかわらず収入が低いことが最近では注目され始めています。児童指導員は福祉・保育・教育の性質をもった職業だと言えますが、児童指導員の給料も労働力の割に安いのではないか、という声が上がっています。

また、普通の会社に勤めている人のように昇給が少なく、長年児童指導員として活躍したとしても給料がほとんど上がっていない、もしくは横ばいになっているという人も中にはいるのが現実のようです。

児童指導員の平均年収

児童指導員の年収は公務員として働く場合と私立の施設で働く場合で大きく差がある

地方公務員として働いている児童指導員と、私立の施設で働いている児童指導員では年収が異なります。地方公務員の児童指導員はそのほかの地方公務員と同等程度と思って間違いありません。ボーナスも同様です。地方公務員の平均年収は730万円程度といわれています。

私立の施設の児童指導員の平均年収は平均年収300~350万円ほどではないかと言われていますが、一般企業と同様に運営・経営者によって変わってきます。地方や就業場所によって手当やボーナス、昇給にも大きく差が出ます。

児童指導員の昇給の現状と、公立の施設と私立の施設で働く場合の差

地方公務員の児童指導員であれば、給与は公務員給与規定に定められた方法で支給されます。昇給も同様で、ほとんどの場合年功序列で給料が上がっていることが多いです。

一方、私立の施設に勤めている場合、一般的な会社員のように昇進するケースはあまり多いとは言えません。また、能力給のような給与査定の仕方もほとんどないので給料が上がりにくい、もしくは長年勤めても数千円しか基本給が上がらず、年収も上がらないままの人もいます。

長年仕事を続けるために年収を上げ、ステップアップするにはどうしたらいいか

児童指導員が児童発達支援管理責任者になることで、年収を上がることがあります。児童発達支援管理責任者になるには5年以上、児童指導員として児童福祉事業に従事する必要があります。

施設管理などと兼任することで手当てがでて年収が上がることがありますが、児童指導員として働いていたころとは全く別の業務も行う必要が出てきます。また、現在勤めている就業場所で児童発達支援管理責任者の席が空いていない場合、転職を伴うこととなります。

他には私立の施設に勤めている児童指導員が年収アップする方法の一つに、公務員になる方法があります。ただし地方公務員試験の児童指導員の求人募集をしていなければならず、競争率の高い試験を合格しなければなりません。勤め慣れた職場を離れる転職のリスクも伴います。しかし、長年児童指導員として働いていくのであればチャレンジする価値はあるといえます。

保育士などがスキルアップや職の幅を広げるために児童指導員になることがある

また、保育士がスキルアップの一環として児童指導員の任用資格を取得することもあります。就業先によっては保育士より児童指導員の方が、年収が高くなることもあり、選択肢を広げることができるからです。児童指導員が就業する施設の中には保育士を募集しているところもあります。

保育士として働き始め、児童指導員の任用資格を得るために保育園以外の場所で児童指導員の任用資格の要件を満たす人もいます。高校を卒業していれば児童養護施設などで2年以上勤務経験を積むことで児童指導員の任用資格を得ることができます。

児童指導員の給与・年収まとめ

どこでどのように児童指導員として働くか、ステップアップをするかがカギ

児童指導員は福祉・保育の分野に属する職業で業務内容も激務であることが多いです。保育士や介護士と同様、労力に対して給料が見合っていないのではないかという声もあります。

しかし子どもと接し、精神的な支えになったり生活の質を向上させるために尽力したり非常にやりがいがある仕事でもあります。続けていくためには将来的にスキルアップすることを視野に入れることで、年齢や業務内容に見合った収入も期待できるかもしれません。

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児童指導員の参考情報

平均年収300万円~700万円
必要資格
  • 児童指導員任用資格
資格区分 任用資格
職業職種心理・福祉・リハビリ

統計情報 出典元:

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