キャディの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
ゴルファーのサポートをするキャディ。体力的にも精神的にもハードな仕事ですが、お客様の笑顔や感謝の上に成り立っている仕事です。今回はこの記事でキャディの仕事の特徴、魅力などについてご紹介します。
キャディとはどんな仕事?
ゴルフのプレーをサポートする仕事
キャディの仕事は、ゴルフをプレーするお客様と一緒にコースを帯同して、お客様が楽しくプレーできるようにサポートをする仕事です。キャディが行うサポートにはおもに2つの分野があります。
1つ目に、お客様が安全にプレーできるためのサポートをします。お客様がコースに出るときやクラブハウスに戻るときには人数を確認します。プレー中は常にボールの行方に注意を払い、打球がOBゾーンなどに向かうときには叫んで危険を知らせます。ゴルフクラブやゴルフカートについては故障や破損がないかをチェックします。
2つ目に、お客様が楽しくプレーするためのサポートをします。お客様が利用するゴルフクラブを運んだり、プレーするコースの案内をします。プレー中はすぐにゴルフクラブを使用できるように待機したり、移動中には積極的に話しかけて楽しい会話ができるように心掛けます。
ゴルフをするお客様のためにできる限りのサポートをするのがキャディの仕事です。
スピードや丁寧さも求められる
キャディの仕事はスピードが求められます。プレーが円滑に進むように常に次の行動を意識します。ボールがバンカーや池などに落ちたときには、ボールの位置を知らせなければなりません。またルールについて分からないことがあれば、すぐに説明できるようにスタンバイしている必要もあります。
一方でキャディの仕事には丁寧さも重要です。キャディの仕事は接客業ですので常におもてなしの心を意識する必要があります。ゴルフ場に訪れたお客様ひとりひとりに挨拶をしたり、プレー後にはお礼の言葉をかける必要もあります。ゴルフバッグは丁寧に扱わなければなりませんし、ゴルフカートを運転するときでも安全運転を心掛けます。
体力的にもハードな仕事
キャディの仕事は見た目以上にハードです。キャディの勤務開始時間は早く、お客様によっては日の出の時間にプレーを始める人もいます。そのため朝6時くらいにはスタンバイをしている必要があります。
勤務時間中のほとんどはお客様に帯同してコースを回りますが、18ホールを回る場合ですと移動距離が10kmを超えることもあります。また、プレー中はゴルフバッグを運びますが、最低でも10kgはあります。そのため勤務中にはかなりの体力を使います。
休日についても不規則です。お客様の多くは週末や休日などの会社の休みの日にプレーをするため、週末は基本的に出勤日になります。ゴールデンウィークや年末年始などのまとまった休みが取れる日に訪れる人も多く、勤務体系も変則的になりがちです。
キャディの仕事は、力仕事に加えて不規則な勤務体制になることも多いので、体力も必要になると考えられます。
キャディの給料は低め
キャディの給料は、勤務する場所や勤務体系によっても大きく変わりますが、ほかの職業に比べ低い傾向が多いようです。キャディの初任給は15~18万円で、年収についても200~350万円といわれています。
ただし経験や実績を積めば給料が上がることもありますし、スキルアップしてプロゴルファーに帯同するプロのキャディになれば年収1,000万円を越えることもあります。
キャディの仕事の具体的な内容
キャディの仕事にはお客様のプレーに関係した仕事とプレー以外に関わる仕事があります。
ゴルフクラブの管理をする
キャディの仕事で一番重要なのは、お客様の使用するゴルフクラブの管理です。ゴルフクラブ一式を揃えるのに10万円前後はします。中には1本あたり10万円クラスのクラブを使用する人もいます。そのため大事なお客様のクラブが破損したり紛失したりしないように細心の注意を払います。
プレー中ではクラブを丁寧に扱うことに気を配ります。またプレー終了後には、全てのクラブが揃っているかの確認をします。お客様によっては宅配便を利用してゴルフクラブを運ぶ人もいますが、そうした手続きについてもサポートをします。
お客様と会話をするのも大事な仕事
お客様が気持ちよくプレーするためにはおもてなしの心も必要です。お客様の表情にも気を配り、会話などを通して雰囲気作りをすることも大事な仕事です。さらに、いつでも気持ちよく利用してもらうために、ショットやパッティングのあとには、芝の穴埋めをしたりバンカーの砂をならしたりもします。
いつでもお客様のことを考えて、たとえ見ていない所でも気を配ることがキャディには求められます。
ゴルフコースを説明することも仕事のひとつ
キャディの大切な仕事としてゴルフコースの詳細を説明することがあげられます。ゴルフでいい成績を収めるためには、技術に加えてコースをうまく攻略することがあります。風向きや芝のコンディションなどを分かりやすく説明したり、グリーン上では芝のラインを読み切ります。
さらに、バンカーや池の位置などの情報を伝えたり、カップまでの残りの距離を説明したりして、お客様が良い成績を残せるようにサポートするのもキャディの仕事です。
初めてプレーするお客様には適切なアドバイスも
お客様の中にはゴルフのコースを初めて回る人もいます。そのような人には、ゴルフのルールについても説明する必要があります。さらには、ショットのときの打ち上げや打ち下ろしの距離感の加減、ドライバーの飛距離に合わせた狙い所などについてもアドバイスをします。
ゴルフを楽しくプレーしてもらうために、キャディは持っている知識を生かしてサポートします。
キャディの仕事のやりがい
お客様に喜んでもらえる仕事
キャディでの仕事の醍醐味は、ゴルフをプレーするお客様に喜んでもらえることです。キャディの仕事は覚えることもたくさんありますし、体力的にかなりハードですが、お客様に帯同した後で、今日はとっても楽しかったと言われると、仕事を続けるためのモチベーションを持ち続けることができます。
特にゴルフのコースを初めて回る人は、どのようにプレーをすれば分からないときもあります。そうした時に、優しく丁寧にサポートをすれば、「このゴルフ場でプレーして良かった。次回もここでプレーしたい」と思われるようになります。
好きなゴルフに携わることができる
キャディとして仕事をする人の中には、ゴルフが好きでキャディをはじめた人もいます。そうした人にとっては、キャディの仕事を通していつでもゴルフに接することができます。また、上手な人のプレーを間近で見ることができることもできます。キャディはお客様だけでなく、キャディ自身も楽しむことができる仕事です。
経験や実績を生かすことができる仕事
経験や実績を積めば、より信頼されるキャディになれるようになることも、キャディの仕事を続けるやりがいのひとつです。キャディの仕事は、お客様が良いスコアでプレーしてもらうことです。
キャディをはじめて間もない頃は、ただお客様について回るだけだったものの、経験を積むことによって徐々にアドバイスができるようになります。そして、アドバイス通りに成功したときには、自分もキャディとして成長できたことを実感できるようになります。
プロのキャディになればやりがいもさらに大きい
キャディとしてスキルを積んだ人の中には、プロゴルファーのキャディとして働いている人もいます。プロゴルファーのキャディには、18ホールすべての特徴、一日の風の動き、選手のコンディションを把握している必要があります。
仕事としての責任は大きいですが、トーナメントの予選を通過したとき、決勝ラウンドで上位に入賞したとき、優勝したときにはキャディを続けて本当に良かったと実感できます。
選手の喜びを自分自身への喜びにできるのも、キャディの仕事でのやりがいにつながります。
キャディの仕事内容まとめ
お客差に楽しんでもらうことが、キャディにとっての大切な仕事
キャディは、お客様が快適にゴルフをプレーするためのサポートをする仕事です。
プレー中にはお客様の安全に気を配り、楽しいプレーができるように会話をします。さらに良いスコアを残せるように風向きやカップまでの距離、グリーンの傾斜やホールの特徴などのアドバイスもします。
お客様の貴重なゴルフクラブについては、丁寧に扱うように心がけ、プレー中やプレー終了後についてもクラブが破損していないか、紛失していないかをチェックします。
キャディの仕事は体力的にも精神的にハードですが、お客様に感謝をされたり、的確なアドバイスができるキャディに成長したりすることによってやりがいを持ち続けることができます。
キャディ(ゴルフ)の参考情報
平均年収 | 200万円~350万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
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