建築板金工の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
建築板金工は、木造住宅や鉄骨造の屋根や外壁などが雨や風の影響を受けないように金属板を施工するのが主な仕事です。本記事では、建築板金工の具体的な仕事内容、仕事のやりがい、仕事の特徴などについてご紹介します。
建築板金工とはどんな仕事?
屋根や外壁に金属の板を施工する仕事
建築板金工の仕事は、屋根や外壁に金属の板を施工していくのが仕事です。木造住宅の屋根や壁は木で出来ているため、金属の板を施工して雨や風から守ることが一般的です。
大きな建物を施工することも
建築板金工の施工は木造住宅がメインであり、工場などの大きな鉄骨造の建物も施工する場合もあります。工場など大きな鉄骨造の場合には、長い材料を施工していきます。
木造住宅や鉄骨造の屋根や外壁を雨や風から守れるように金属の板を施工していくのが仕事です。材料を用意したり、特殊な形状の屋根という事もあり、何度も現場で経験を積んで日々の努力によって身につけた技術が活きる職業と言えます。
スピードや効率も要求される仕事
建築板金工の仕事は一日のうちに、決められた納期に合わせて施工しなければいけません。日が落ちたら作業をすることが出来ない仕事なので、決められた時間を効率的に使う能力も求められます。
早朝から仕事をすることも
大きな職場や納期が決められている現場の場合には、建築板金工として忙しく通常の施工期間では終わらないこともあります。場合によっては、日が出ていない時間に出勤して早朝から作業に取り掛かることもあります。
外での作業になるので日が落ちると作業が出来なくなるので、残業は基本的になく早く帰れる可能性は高いですが、次の日の現場が早ければ準備をして早く寝ないといけません。基本的には不規則になりがちで体力的にハードな仕事と言えるでしょう。
建築板金工の仕事はハード。体力が必要
建築板金工は職人の世界であり、力仕事も多くハードです。イメージ通りだとは思いますが、屋根や外壁に貼る金属板のサイズを調整したり、担いで屋根まで上がり作業を行います。
高所での作業になるので、集中力が大切で精神をすり減らしながら仕事を行う事になりそうです。精神的にも肉体的にも負担のかかる力仕事がメインになるので、体力も必要になると考えられます。
建築板金工の給料レベルは低めの傾向
勤務場所や経験によっても異なりますが、建築板金工の給料は他の職業に比べると低い傾向にあるようです。一般的には18万円前後の給与からスタートして年収は300~500万円と言われています。
経験を積んで人脈を作ることで独立する道が開けてきます。独立をすることで、大幅な年収を獲得できる可能性があるので、夢のある仕事には違いありません。
建築板金工の具体的な仕事内容
建築板金工の仕事は、屋根や外壁の板金施工に尽きます。その名の通りではありますが、木造住宅だけを施工する訳ではありません。
下記の一覧から見ても建築板金工が施工する建物の種類は様々です。
- 店舗
- 木造住宅
- 工場
- 鉄骨造建物
板金施工以外に建築板金工がする仕事
建築板金工の仕事は、屋根や外壁を施工するだけではありません。経験によって任される仕事は幅広いです。
金属板の加工作業
金属板の加工も建築板金工の大切な仕事の一つです。木造住宅の外壁や屋根を板金することがメインの仕事ではありますが、板金を加工しなければ現場で使う事が出来ません。
それぞれの現場で屋根や外壁の形は異なります。それぞれの屋根や外壁に合わせて図面を見ながら金属板を加工していきます。金属板が建築板金工の命でもあるので、現場に持っていくために加工作業は念入りに行います。
現場で図面通りにいかない場合には、その場で切断や加工をするなど臨機応変な対応が求められます。
朝礼・準備運動
現場に出ると自分以外に多くの職人が仕事をしている事が多いです。特に大がかりな工事や大型の建物の場合には、用途に合わせて職人がいるので、毎朝の朝礼は欠かせません。
お互いの仕事内容や立ち入り禁止区域の周知を朝礼によって行います。その後、準備運動を行いますが、準備運動は未然に怪我を抑えるためには大切な事の一つです。特に建築板金工の仕事は高所での作業になるので、入念に準備運動が必要になるでしょう。
下積みからはじまる建築板金工の仕事
建築板金工の仕事は、地道な下積みから始まります。基本的には3年は下積みをするのが一般的です。建築板金工の世界では3年間かけて大体の仕事をこなせるようにするのが目標と言われています。
3年かけて徐々に仕事の幅を広げていくイメージ
建築板金工の1年目は先輩や親方が使用する道具の準備やサポートをメインとする雑用が多いです。最初は地味な作業ばかりで板金に触らせてもらう事も出来ないかもしれません。
地道な作業を積み重ねていくうちに板金の加工を任せられるようになり、2年目になると全体の流れを押さえて高所での作業をするようになります。安心して仕事を任せてもらうためにも業務が終了した後に残って学習するなどの努力が必要になるでしょう。
転職も3年が区切りになることが多い
建築板金工は3年や5年を区切りにして転職を考える人も多いです。スキルアップで転職を繰り返し、レベルの高い職人のいるところで修業する事も多いです。
建築板金工の仕事は、年間を通してアルバイトや正社員など求人数は多いです。経験を積んで知識や技術を身に着ければ給料アップや独立の道も開けるでしょう。
建築板金工の仕事のやりがい
直接感謝されるとき
建築板金工としての仕事では新築や増改築などの新しく建築するものだけではありません。台風の影響を受けて傷んだ屋根など突発的な修理をすることもあります。
台風や地震などで受ける状況によって異なりますが、建築板金工は応急処置をすることも良くあります。臨機応変に対応が出来れば、家主から感謝されることが多いです。
直接感謝されることは嬉しいもので、突発な仕事でもやりがいを感じる事が出来るでしょう。
複雑な屋根の施工がキレイにできた時
建築板金工の仕事は様々な屋根や外壁に対して金属板を施工して、雨や風の影響を受けないように仕上げる事です。
複雑な形状の屋根になると角度が入り組んでいる事が多く難易度も高くなります。複雑な屋根をキレイに納められる時には満足することが出来るでしょう。良い仕事を目指して技能を高める事もやりがいに感じられるでしょう。
手掛けた建物が雑誌に載った時
建築板金工が施工する屋根や外壁は仕上げとしてそのまま人の目に触れるものです。
デザインや材料は建築板金工には関係ありませんが、キレイに仕上げた物件が雑誌やメディアで紹介されることは嬉しく感じるものです。形に残るものを作れる事は大きなやりがいと言えるでしょう。
建築板金工の仕事内容まとめ
建築板金工は地道な努力や丁寧さが求められる仕事
屋根や外壁を施工する建築板金工は、雨や風の影響を受けないようにキレイに施工します。
最初は先輩のサポートや雑用がメインになりますが、経験を積むことで高所での作業などを任されるようになります。力仕事が多く体力的にハードな面があるのも特徴と言えます。
台風の時期や工事が立て込んでいると忙しく、プライベートをのんびりと過ごす事は難しいかもしれません。ですが、複雑な屋根の施工が出来た時や直接家主から感謝されることは何よりのやりがいに感じられるはずです。
建築板金工の参考情報
平均年収 | 300万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 建築・不動産 |
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