自動車部品メーカー社員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
自動車業界には欠かせない自動車部品メーカー社員ですが、「営業部門」「生産部門」「エンジニア部門」など、各職種によって仕事内容は大きく異なります。基本的には、自動車という商品を完成させる上で必要となる様々な種類や材質の部品を製造・組み立てなどを行うことが主な仕事です。本記事では、自動車部品メーカー社員の具体的な仕事内容、仕事のやりがいなどについてご紹介します。
自動車部品メーカー社員とはどんな仕事?
主な仕事は自動車の製造に使用する部品の製造
自動車部品メーカー社員の主な仕事は、自動車という大きな商品に使用される様々な部品を製造することです。ちなみに、1台の自動車に使用される部品の数は約2~3万個だといわれていて、形状や材質の異なるたくさんの部品を製造しています。
自動車部品メーカーは大手自動車メーカーの系列会社が多く、一般的には同じ系列での取引を行っています。ただし、最近では自動車部品メーカーのグローバル化が進んでいるため、海外での活動や取引をする企業が増えているようです。
自動車メーカーから依頼を受けて部品を作る
自動車部品メーカーは自動車メーカーから仕事の依頼を受けて、製造が決定された自動車の仕様や生産コストなどに合わせて部品の製造を行います。また、納期も自動車メーカーから指定されているので、大量の部品をスピーディに生産する必要があります。
また、早さだけでなく不備のないように丁寧な作業が求められるので、責任感が求められる仕事だといえるでしょう。他にも、部品の製造には専用の機材を使用するため、事故やケガの無いよう安全性に注意することも大切です。
製造する部品は1つの工場でさまざまな種類を製造するのではなく、種類ごとに製造する会社が分かれており、それぞれの工場で作られています。同じ部品を製造する単調な仕事になるので、集中力も求められるでしょう。
自動車部品メーカーの仕事は3つの職種に分かれている
自動車部品メーカー社員の仕事は、大きく分けて「営業部門」「生産部門」「エンジニア部門」の3つの職種に分類されています。営業部門では消費者の需要に応えるための調査を行い、生産部門では部品の製造や品質管理を行います。
そして、エンジニア部門では製造する部品の設計や実験を行うといった開発業務、最先端の技術研究や品質保証などが仕事内容となっています。それぞれの職種では担当する仕事内容は異なりますが、それぞれが協力して業務を行うことで、自動車メーカーや消費者が求める高品質な商品を作ることができるのです。
他にも、自動車部品メーカー社員として働く人の中には、人事や経理を担当する管理系の仕事も存在します。どの職種で仕事をするのかは社員の希望や適性によって異なりますが、いずれの職種にしても責任を持って担当することが大切だといえるでしょう。
自動車部品メーカー社員の具体的な仕事内容
さまざまな種類や材質の部品を製造する
1台の自動車に使用される部品数は2~3万個とかなりの数を使って作られています。例えば、自動車に必要なエンジンを製造するだけでも、膨大な数の部品が使用されています。
自動車の種類によっても製造に必要な部品の数は異なるので、それぞれに必要な種類や材質、形状などの部品を製造します。また、部品の製造は複数の工程に分類されていて、1つの工程に対して1人をスタッフが担当することになっています。さらに、生産業務は流れ作業で行われるため、丁寧かつスピーディな作業が求められるのです。
手作業や目視などで部品の状態も確認しなければならないので、集中力や注意力などが特に必要になるでしょう。生産業務に支障が出ないよう、作業の流れを乱さないよう注意することが大切です。
専用の機材を使って部品の加工・溶接を行う
製造する部品によっては専用の機材を使用して加工を行います。例えば、自動車のドアやバンパーなどの金属部品には、機材に部品をセットして上下から強い圧力をかけるプレス加工を行って製造します。
その他にも、部品によっては高熱を加える機材を使用して部品同士の溶接を行ったり、1つの部品を切り分ける切断加工を行ったりなど、部品の加工にも様々なものがあります。また、製造する部品の中には精密加工を施すものもあります。
精密加工の場合は手先の器用さが求められますし、細かい作業なのでより集中力を必要とする仕事になるでしょう。
製造した部品を図面に従って組み立てる
製造・加工が完了した部品を図面に従って組み立て作業を行います。部品によっては、ただはめ込むだけで良いものもあれば、機材や工具を使用が必要なものもあるため、組み立ての方法は部品によって異なります。
また、組み立てる部品によっては複雑なものもあるため、高い集中力が求められるでしょう。他にも、大きな部品を組み立てる場合は複数のスタッフと協力して行うこともあれば、あらかじめ組み立てた部品を車体に設置する組付けを行うこともあります。
組付けは作業を効率よく行う方法となっていて、スムーズな組み立てを行うためにさまざまな工夫が施されているようです。
組み立てた部品に不具合がないかを検査する
自動車の部品は製造や組み立てだけでなく、一つひとつにキズや汚れといった不備がないのかを検査することも大切な仕事です。検査業務は流れ作業の最終工程となっていて、完成した部品に問題がないかをチェックするのが仕事です。
部品の検査では目視はもちろんのこと、顕微鏡を使用した点検・溶接や塗料の接着具合などもしっかりと確認する必要があります。また、部品の検査項目はリストが作られているので、リストに従ってきちんと検査していれば、基本的には見落としをすることはないでしょう。
1つでも部品に不具合があった場合は事故に繋がる危険性があるので、検査業務は非常に重要な仕事になります。そのため、作業への集中力はもちろんですが、何よりも責任感が求められる仕事だといえるでしょう。
自動車部品メーカー社員の仕事のやりがい
ものづくりの楽しさを実感できる
自動車部品メーカー社員のやりがいは、「ものづくりの楽しさを実感できること」という意見が多く見られました。自動車部品は工場によって製造する種類が異なりますし、職種によっては部品の設計や研究によってものづくりに携わることになります。
これまで世の中になかったものを形にするのは、自動車部品メーカー社員だからこそ味わえるやりがいだといえるでしょう。また、自動車部品メーカー社員の多くはものづくりが好きな方や情熱を持った方が多いです。そのため、そのような仲間たちと知識やスキルを向上させるのも、仕事を楽しく続けられるポイントになっているようです。
自分が携わった商品を街中で見かけたとき
自動車部品メーカー社員を含め自動車業界で働く人の多くは、自分が携わった商品を街中で見かけたときに、大きな喜びを感じられるそうです。細かい部品は表からは見えないものではありますが、自分が製造した部品を使って作られた自動車であることには変わりありません。
自動車は社会を支えるものの1つですし、人気車種であれば多くの方が利用してくれるので、頑張り甲斐のある仕事でもあります。そのため、どれだけ業務が大変でも、自分が製造に携わった車が多くの人に使用されれば、仕事のやる気にも繋がるでしょう。
自分にとってプラスとなるビジネス経験ができる
近年、グローバル化が進む自動車部品メーカーでは、国内だけでなく海外との取引も行うため、仕事に対する視野を広げられる、新しいことにチャレンジできるといった経験ができます。
また、それに伴い語学力を身に付ける必要もあるので、自分にとってプラスとなるビジネス経験を積み重ねられることが、仕事へのやりがいだと感じる方も多いようです。
自動車部品メーカー社員の仕事内容まとめ
自動車の製造に必要な部品を作り出すのが自動車部品メーカー社員の仕事
自動車部品メーカー社員は大きく分けて3つの職種に分類されていますが、自動車の製造に必要な部品を作り出すことが主な仕事となっています。
部品の種類によって製造する会社(自動車部品メーカー)は分担されていますが、それぞれの自動車部品メーカーが製造した部品によって1つの自動車を製造することができます。
細かい部品は車両の内部で組み立てらえているため、表面上からは見ることができません。しかし、自分が製造に携わった自動車が街中を走っている光景を見かけると喜びを感じられますし、社会の役に立つ仕事をしているという誇りを感じられるそうです。
また、自動車業界はものづくりの極と呼ばれているので、ものづくりが好きな方にとっては大きなやりがいを感じられる仕事になるでしょう。
自動車部品メーカー社員の参考情報
平均年収 | 400万円~600万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 企業 |
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