マンション管理人の給与・年収は?平均月収や支給される手当などを解説
マンションの清掃や点検などを行うマンション管理人の給与や年収はいくらくらいなのでしょうか。人手不足の業界ですが、給料は低く安定しているようです。この記事ではマンション管理人の給与や年収、キャリアアップ成功するといくらくらいの年収になるのかについてご紹介します。
マンション管理人の初任給
マンション管理人の初任給は15万円前後
マンション管理人はマンションの管理を委託された管理会社が各マンションに社員を派遣するという形の雇用形態がほとんどです。
大きな管理会社の場合、派遣会社があってそこから派遣させるという場合もあります。正社員の場合は初任給で20万円くらいですが、ほとんどのマンション管理人は契約社員やパート・アルバイトです。
契約社員のマンション管理人の初任給はフルに働いても15万円ほどです。酷いときは13万円ほどの事もあります。かなり薄給の職業と言えるでしょう。パートの場合も時給は最低賃金レベルで都市部でなければ時給900円以下になることも珍しくありません。
高齢者が定年退職後に年金をもらいつつする仕事というイメージが強く、それに合わせて給与が設定されているからだと思われます。
昇給は期待薄
マンション管理人は経験や資格の必要な資格ではないので、マンション管理人関係の資格を取っても収入が上がるというのは期待できません。長年働いていれば昇給も考えてもらえるかもしれませんが、元々高齢者がなることが多いので昇給前に辞めてしまうことも多いようです。
マンション管理人の平均給与
人手不足だが給料は安い
マンション管理人の月給は15万円前後で昇給もほとんどありません。高級マンションのフロント受付スタッフだと月給20万円というところもあります。
業界全体が人手不足でマンション管理人の求人は多く出されていますが、給料は上がっていません。管理人を確保するため土日だけや1日3時間だけなどの勤務体制を取っているところもあります。
アルバイトで働く場合勤務日程は様々
アルバイトで働く場合の時給は都市部では1,000円ほどですが、そうでないと900円以下になることもあります。やはり給料の低い仕事と言えるでしょう。
勤務日程に関しては週5~6日フルタイムで働く求人や週2~3日勤務の求人もありかなり様々な形態があります。午前中だけの勤務や、土日祝日だけ平日のマンション管理人に代わり管理を行う代行の仕事というものもあります。
人手不足の業界ということもあって求人の数は多いので自分の働き方や他の仕事にあった求人を探すのは難しくない傾向にあります。
住み込みで働く場合
少なくなってきていますが「住み込みで働く」条件で管理人を求人しているマンションもあります。住み込みの場合、夫婦で働くことが条件になっていることが多いようです。給与の相場は2人で30~40万円前後といったところです。かなりの薄給ですが、光熱費や家賃が免除されるというので釣り合いを取っているのでしょう。
住み込みで働くデメリット
住み込みのデメリットは、勤務時間が朝9時から17時までと一応決まっていても、住み込みで24時間マンションにいるので、24時間依頼や相談を持ちかけられ実質休みがないということです。
マンション管理人の平均年収
マンション管理人の年収は200万円以下
マンション管理人の年収は200万円以下というのが相場です。マンション管理人の求人は不足気味で求人自体は多く出ていますが、どこも給料はそれほど変わりません。特別な経験や資格を必要としない、年金受給者の管理人が多いため給与をもらいすぎると年金が減額されるといった理由で給与が抑えられているようです。
多くはパートタイム雇用のため手当などもあまり出ません。ただし業務時間は9時から17時と決まっており、管理会社によりますが残業もあまりないので、仕事時間が決まっている仕事を探している人には良いでしょう。両親の介護のため残業のない仕事を探している人がマンション管理人になることも多いようです。
参考リンク:インディード
キャリアアップの道はあるのか?
マンション管理人は未経験でも資格がなくても務まる仕事のため、キャリアアップを図るのが難しい仕事です。マンション管理人の経験を活かしたキャリアアップの道はあるのでしょうか?
1つはマンション関係の資格を取ることです。マンション関係の資格にはマンション管理士や管理業務主任者というものがあります。これらの資格をとって管理会社の正社員になったり、一部の資格が求められる高級マンションの管理人に転職したりすることができます。一部の管理会社では資格手当がつくこともあります。
もう1つは、マンション管理人の経験を活かして転職することです。マンション管理人の経験が役に立つ仕事としては、住民と様々な交渉をした経験を活かす営業職、報告連絡や管理費の積立業務などの事務仕事の経験を活かした事務職、マンションについての知識を活かして不動産会社などがあります。
マンション管理士の年収
マンション管理士はマンション管理組合のコンサルタントに必要な専門知識を有していることを証明する国家資格です。
マンションの設備点検や管理だけでなく管理費の会計監査や修繕計画の予算案の作成、マンション管理コストの見直しなど広い目線でマンションを管理します。全国のマンションが増え続けていくなか、マンション管理士はこれから需要がある仕事だと言われています。
例年合格率は10%以下と難易度の非常に高い試験ですがマンション管理のコンサルタントの仕事や管理会社の仕事もできるようになり、ただのマンション管理人より給料があがる可能性が開かれます。管理会社に就職する人もいれば独立開業する人もいます。
マンション管理士の年収は300~800万円ほどと幅が広いようです。これはマンション管理士自体の年収は平均的なサラリーマンほどの年収ですが、それに加えて関連する資格を持っていてノウハウがある人は、マンション管理の専門的な仕事ができて年収が上がるからだと思われます。
マンション管理士に関係する資格はボイラー技士や宅地建物取引士など。これらの資格を取得していると会社から大きく評価されますし、仕事の幅も広がります。独立開業する場合は行政書士やフィナンシャルプランナーとしての事務所を出し、マンション管理の仕事も行うという形態の人が多いようです。
皆さんは、マンション管理士という言葉は知っていても、具体的にどのような仕事をしているのか、収入や年収について詳しく知って...
管理業務主任者の年収
マンションの管理会社が管理組合などに対して管理委託契約に関する重要事項の説明や管理事務報告を行う時に必要なのがこの国家資格者です。マンション管理士が独立開業したりすることもあるのに対し、管理業務主任者は管理会社に属して仕事をします。
管理業務主任者の平均年収は400万円ほどで一般的なサラリーマンと同じくらいの収入です。会社に勤めて仕事をするので、所属する会社によって年収は左右されるので大きい管理会社に就職すればこれ以上の給与を貰えますし、マンション管理には欠かせない資格なので転職する際にも有利に働く資格です。
マンション管理人の給与・年収まとめ
マンション管理人は薄給
マンション管理人の給料はフルタイムで働いても15万円ほど、年収は200万円以下と給与の高い職業ではありません。アルバイトの場合は、最低賃金ギリギリのところが多いようです。
定年退職後の高齢者が再就職してなることが多いため、年金と合わせて生活する人が多いのと、給与が多いと年金支給額を減らされるため、こうした金額になるようです。高級マンションの場合は、受付専門のスタッフがいて月給20万円ほどになることもあります。
住み込みで働く場合は夫婦で働くことが条件になっていることが多く、2人合わせて30~40万円というのがだいたいの相場です。家賃や光熱費が免除されるというメリットもありますが、住み込みのため24時間仕事の依頼や相談を受け付けなくてはならず、休みがないというデメリットもあります。
給料を上げるためには、マンション管理士や管理業務主任者などマンション管理に関係する資格を取って資格手当を貰ったり、管理会社に就職するなどの道が考えられます。またマンションについての知識が得られるので、不動産業界に転職することもあります。
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マンション管理人の参考情報
平均年収 | 200万円~300万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 建築・不動産 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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