スポーツトレーナーの資格・試験とは?就職や転職に役に立つ資格や試験をご紹介
スポーツ選手にとって頼れるサポーターのスペシャリストともいえる、スポーツトレーナーとして働く上で有利になる資格の中でも上記の2つを持っておくと、就職、転職、独立の際に有利に働くでしょう。今回はこの記事で、公認アスレティックトレーナー資格、試験NATA-ATCについての情報をご紹介します。
スポーツトレーナーの資格とは?
スポーツトレーナーの為の有名な民間試験 公認アスレティックトレーナー資格試験
公認アスレティックトレーナー資格試験は、公益財団法人 日本スポーツ協会が主催及び試験を開催している民間試験です。
公認アスレティックトレーナー資格試験はスポーツ選手のトレーニングやコンディション、外傷・障害予防までをサポートを出来る者の育成及び普及を目的とされています。受講資格として、満20歳以上の者かつ、本会加盟団体、また本会が認める国内統括協議団体が推薦し、本会が認めた者となっています。
受講資格を取る為の方法として、2つあります。1つ目は日本協会認定の専門学校や大学を卒業しておく事です。そこで、指定のカリキュラムを修了することにより、検定試験を受けられます、さらに講習や試験の一部が免除される場合もあります。
もうひとつの方法は、前提としてスポーツトレーナーとして活躍している事が条件となります。日本陸上連盟や各都道府県のスポーツ協会からの推薦をもらい、養成講座を受ける事です。ただ、実際に国体などで競技者のサポートを担当した事があるなどの活動実績がある人が推薦をうけられます。
養成講座のカリキュラムは共通科目と専門科目があり、両方共を受講した上で認定試験を受ける事ができます。
公認アスレティックトレーナー資格試験の難易度・合格率
条件や受講資格を満たしている事と十分な試験対策が必要
比較的難易度も高く、合格率も非常に低めです。公認アスレティックトレーナー資格試験の認定試験を受ける為の条件や受講資格を満たす必要がありますが、講習内容が共通科目、専門科目共に量が多いです。
全体的な検定試験の合格率は約30%前後となっており、以前は10%~20%と、合格率は上がりつつありますが、それでも合格するにはかなり難しいのが現状です。検定試験は、共通科目に関しては知識確認テストに事後学習の課題提出、専門科目は理論試験と実技試験の両方を行います。(実技試験は理論試験に合格した者のみ受けられます)
講習会に関しても推薦は勿論、講習会も定員制となっているためハードルが高いので、専門学校や大学などでカリキュラムを修了してから検定試験を受ける方が現実的でしょう。
公認アスレティックトレーナー資格試験の概要
合格率 | 全体的に約30%前後。 |
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受講資格・試験場所 | ■受講資格 制限有り。(満20歳以上の者かつ、本会加盟団体、また本会が認める国内統括協議団体が推薦し、本会が認めた者)共通科目、専攻科目は日本スポーツ協会において計画、実地。 ■試験場所 |
受験費用 |
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出題範囲 |
論理試験は5択のマークシート式で基礎に6科目、応用にも6科目。 出題数として約220前後。 |
公認アスレティックトレーナー資格試験の合格基準
必修問題8割以上、一般問題7割以上が合格基準となっています。試験時間は全体合わせて5時間となっているので、考える時間は比較的長めではありますが、問題数はかなり多いので、確認する時間も考えて臨むべきでしょう。
スポーツトレーナーの資格、NATA-ATCとは?
アスレティックトレーナーとして認定されるアメリカの国家資格
1950年に全米アスレティックトレーナーズ協会(NATA)が非営利団体として設立され、現在ではBOC(資格認定委員会)が公認する、アスレティックトレーナーを目指す人や学生の為の国家機関となっています。全米アスレティック・トレーナーズ協会の認定したトレーナーがATC(Certified Athletic Trainer)として認められます。
準医療従事職教育認定委員会(CAATE)でのアスレティックトレーナーとしてのトレーニングプログラムを修了し、BOC Exam(国家資格)を受けて合格すると資格が取得できます。
認定試験は筆記試験、実技試験、シミュレーション試験の3つに分かれています。
NATA-ATC
合格率 | 大学によりけりで20%~70%とばらつきがある為平均合格率は不明 |
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受験資格 | NATAによるプログラムが組み込まれている全米の大学に入学し、卒業する事。(学士号もしくは初級レベルの修士号が必要) 決められたインターンシップの時間数をクリアすること。 |
試験の回数 | 試験は2か月ごとに実地され、1年以内に3つの試験に合格すれば資格が得られます。 |
出題範囲 |
筆記、実技、シミュレーション試験に分かれています。アスレティックトレーナーとして必要な知識、スキル、能力として3つのカテゴリーに分けられています。
を踏まえた上でトレーナーとしての基礎知識、専門知識、NATAに関する問題などが4択で出題されます。実技試験は実際のモデルを使って外傷などの対する処置の行いを採点されます。シミュレーション試験も筆記試験となっており、例題に対する出来事にどう対処するか記述します。 |
NATA-ATC試験の難易度・合格率
そもそも高い英語能力が必要とされるため、プログラムも修了させないと受講資格が得られないうえに、世界で資格でもスポーツトレーナーとして最難関ともいえるくらい難易度は高く、合格率も低めな傾向です。
その他のスポーツトレーナー関連資格
上記の2つ以外にもスポーツトレーナーにとって就職や転職に有利になる資格もあります。
スポーツトレーナー等に関する資格はさまざま
スポーツトレーナーになるのに有利な資格は他にも多数あります。スポーツ選手のメンタルから体調管理まで幅広い専門知識がスポーツトレーナーには必要になります。そのため、上記の2つ以外にも、医療系の資格も取得しておくべきでしょう。
- 柔道整復師
- あん摩マッサージ圧師
- NATA-ATC
- はり師・灸師
- ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会 認定アスレチック・トレーナー(JATAC)
スポーツトレーナーの資格に必要な受講資格が取得、勉強が出来る大学
受講資格が厳しいため、スポーツトレーナーとして活躍してからという道は厳しいです。上記にあげた通り、養成講座にも定員があるため、進学してから公認アスレティックトレーナーの資格を取得するべきです。
公認アスレティックトレーナーの資格取得の勉強が出来る大学
共通科目を免除してもらえる適応校は全国に多数あるのですが、免除とは別に公認アスレティックトレーナーを目指すにあたって本格的に勉強出来る学校を探すのも、ひとつの手です。
東京スポーツリクエーション専門学校
社会人でも通えるように、昼間、土日、もしくは午前中のみ、自分のライフスタイルに合わせて3学科選べます。どれもアスレティックトレーナーを目指す事を目標としていて、検定試験でも合格者が出している学校です。オリジナル教材や授業とは別に資格試験の為の対策講座も実地しています。
さらに受験資格の為の現場実習も実地しているので実際の現場の雰囲気や技術を肌で感じる事ができるでしょう。他にも現役で不合格になったとしても、試験対策講座は学校を通じて受講する事もできます。
NATA-ATCの受講資格が得られる学校
受講資格を取得できる学校となるとほとんど米国にしかないのが現状です。ですが、日本の大学でも受講資格を取得できる学校もあります。
立命館大学
立命館大学のスポーツ健康科学部で目指せる資格としてATCがあります。ATCの受講資格であるCATTE公認のカリキュラムを持つ大学や大学院を修了しないといけませんが、米国のESUと提携して、セカンドグリーとして学士号を取得できます。
それにより留学せずに日本にいながら2つの学士号が手に入れられ、BOCの試験にも受験する事ができます。
スポーツトレーナーの資格・試験まとめ
スポーツトレーナーを目指すなら、公認アスレティックトレーナーやATCの合格を目指そう
スポーツトレーナーの仕事自体は、特別な資格がなくとも業務に就く事は可能です。ですが就職または、転職、そして独立にも資格を持っているほうがベターです。
スポーツトレーナーを目指すにあたって有利な資格は色々あります。自分の理想とするスポーツトレーナーのイメージに近づける、又は役に立ちそうな資格取得も目指してみてはいかがでしょうか。
スポーツトレーナーの参考情報
平均年収 | 400万円~800万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
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