スポーツインストラクターの給与・年収は?初任給や支給される手当まとめ
フィットネスクラブやスポーツジムで指導者として活躍するスポーツインストラクターの職業。社員として働く方とアルバイトや契約社員で働いている方、独立してスポーツインストラクターとして活躍している方などいらっしゃいますが、給与や年収はいくらなのかご紹介します。
スポーツインストラクターの初任給
企業規模によって差がある
スポーツインストラクターとしてフィットネスクラブやスポーツジムに社員として就職した場合の初任給の相場は、約17万~21万円前後となっていることが多い傾向にあります。
企業に規模によって差はありますが、大手フィットネスクラブでもある「ティップネス」の2018年度募集要項によると、大学卒の方の初任給は22.6万円前後となっています。賞与は年3回となっており、福利厚生も完備されています。
スポーツインストラクターの中には初任給の手取りは15万円ほどの方もいるので、就職先の待遇をしっかり調べる必要がある職業といえるでしょう。
次に、スポーツインストラクターの平均給与について紹介します。
スポーツインストラクターの平均給与
年齢によって差が生じる
スポーツインストラクターの平均給与額は企業によっても差がありますが、平均して年齢によって差が生じる傾向があります。
年代 | 平均月収額 |
---|---|
20代前半 | 約15万円 |
20代後半 | 約18.6万円 |
30代前半 | 約20.5万円 |
30代後半 | 約23.4万円 |
40代前半 | 約26.3万円 |
40代後半 | 約29.4万円 |
50代前半 | 約31.5万円 |
50代後半 | 約31.2万円 |
60代~ | 約21.3万円 |
20代前半の平均給与額は約15万円前後、20代後半の平均給与額は約18.6万円となっています。30代前半の平均給与額は約20.5万円前後、30代後半の平均給与額は約23.4万円前後となっています。
40代前半の平均給与額は約26.3万円前後、40代後半の平均給与額は約29.4万円前後となっています。50代前半の平均給与額は約31.5万円前後、50代後半の平均給与額は約31.2万円となっています。
60代になりますと平均給与額は約21.3万円前後と、30代前半ころの平均給与額になる傾向です。
スポーツインストラクターに必要な資格取得によって給与が変わることもある
スポーツインストラクターには専門の国家資格はありませんが、さまざまな資格があります。例えば、水泳教師やエアロビクス、アクアダンスやヨガなどの分野によって専門知識があることを証明できる資格があります。
自身にとって必要な資格がある場合は積極的に資格試験に受験することで、現在フィットネスクラブやスポーツジムに務めている方は資格手当が支給されることがあります。また就職活動中の方は就職に有利になる可能性があるため、スポーツインストラクターを目指している方はどんな資格があるのか1度調べることも大切なことといえるでしょう。
スポーツインストラクターの平均年収
雇用形態によって差が生じる
スポーツインストラクターとしてフィットネスクラブやスポーツジムに就職した場合の年収について紹介します。
日本の給与所得者全体の平均年収は約450万円前後とされています。スポーツインストラクターとして企業に務めた際の初年度の平均年収は約200万円前後となる傾向があり、給与職者全体の平均年収額より低いことがわかります。
しかし企業規模によって月給に差があるため結果的に年収額の差が生じています。
大手スポーツジムのスポーツインストラクターの平均年収額は約320万円~480万円前後となっており、中小規模のスポーツジムのスポーツインストラクターの平均年収額は約308万円~420万円前後となっています。
スポーツインストラクターは正社員から始めるだけではなく、アルバイトからスポーツインストラクターとして業務に携わることができる職業でもあります。アルバイトとしてスポーツインストラクターの仕事をしている場合の平均年収額は約216万円~288万円となっています。
アルバイトとしてスポーツインストラクターの業務に携わる場合、福利厚生もなく賞与もないため実務経験を積むことはできますが、生計を立てるのはかなり難しいといえるでしょう。
スポーツインストラクターとして長く務めたい方は、早い段階で正社員登用制度がある契約社員として就職するか、正社員として就職することで平均給与額が安定する可能性があります。
スポーツインストラクターとして年収1000万円を目指すには?
スポーツインストラクターとして職業に携わっている方の中には年収額が1,000万円以上稼いでいる方もいます。しかし年収1,000万円以上稼ぐことができるスポーツインストラクターになるためには、大手企業などで社員として働いている場合は難しい年収額です。
同じスポーツインストラクターではありますが、年収1,000万円への近道はパーソナルジムを開くことです。パーソナルジムの経営は自営業(個人事業主)となるので、収入は売り上げがそのまま反映され、賞与はありません。
完全成果報酬の給与体制になるため、スポーツインストラクターとしての自身の豊富な知識と確かな効果、人柄などが直接収入に反映されるためパーソナルジムを始めるには相当の覚悟と準備が必要となります。
パーソナルジムとは
ちなみにパーソナルジムとは、一人のお客さんに対して専属でトレーニングのサポートをするトレーナがつくジムのことをいいます。トレーニングに関するプロの知識があるスポーツインストラクターが専属になるため、これまで以上に正しく効果的なトレーニングメニューを行うことができます。
季節限定のスポーツインストラクターの収入事情
数多くあるスポーツの中には季節限定のスポーツも多くあります。例えばゴルフの場合は1回のレッスンの契約制での業務があります。ゴルフレッスンを行うスポーツインストラクターの場合は複数の場所を掛け持ちすることになります。
1回のレッスンで1万円支給される会社の場合、1日2回レッスンしたと計算すると1日2万円、1か月20日間勤務した場合の年収額は約480万円前後という計算となります。さらに自身のレッスン効果が評価されることで1回のレッスン料が上がることもあるため、年収額が大幅に上がる可能性がある業種といえるでしょう。
スキーやスノーボードのスポーツインストラクターの場合も、ゴルフレッスンのスポーツインストラクターと同じような給与体制ではありますが、スキーやスノーボードの場合は日給1万円の支給額になることが多いです。そのため、日給1万円として1か月20日間の勤務日数をワンシーズン4カ月間勤務した計算をすると、年収額は約80万円前後となります。
ゴルフのスポーツインストラクターとの違い、スキーやスノーボードのスポーツインストラクターをする場合は寮生活を送ることがあります。寮生活の費用や食費は無料となることが多く、補助金も支給されることが多い傾向にあります。
夏場はゴルフやテニスのスポーツインストラクターとして勤務し、冬の期間はスキーやスノーボードのインストラクターの業務を行うことで生計を立てている方もいます。
プロスポーツのインストラクターの年収額
スポーツインストラクターはさまざまな場所で活躍する職業です。中にはプロスポーツや企業スポーツの現場でも活躍します。プロスポーツや企業スポーツで勤務するスポーツインストラクターは、選手と同様に年間契約制になる傾向にあります。
そのため、契約しているチームが好成績を残す、あるいは優勝へと導くことができたときには勝利ボーナスが支給されることもあります。しかし成績が残せなかった場合は契約解除になる可能性があるため安定性は低い業種といえるでしょう。
生涯安定している業種ではないプロスポーツのインストラクターの年収額は約300万円~1,000万円前後と幅が広く、この数字からも安定性に欠けていることが見えます。
スポーツインストラクターの給与・年収まとめ
近年ではアルバイトや契約社員としての雇用が多い
人件費削減の波はスポーツインストラクターの職業にも来ており、近年では募集している雇用体制はアルバイトや契約社員としての求人が多い傾向になってきています。しかし契約社員として就職した後に社員登用になることもあります。
20代、30代でスポーツインストラクターとしての業務に携わり、実績を積むことで将来的には独立経営し人気のスポーツインストラクターとなることで、年収額が多くなる可能性がある魅力的な職業といえるでしょう。
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スポーツインストラクターの参考情報
平均年収 | 300万円~500万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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