プロスケートボーダーの仕事内容とは?やりがいや魅力について解説
プロスケートボーダーの仕事は、大会出場や各種撮影、雑誌などの取材対応、各種メディアへの露出など多岐にわたります。各種大会やハウツービデオなどで華麗なトリック(技)を見せるプロスケートボーダーの根底にあるのは観客や見ている人を喜ばせることにあります。この記事では、プロスケートボーダーの仕事内容からやりがいなどについて紹介します。
プロスケートボーダーとはどんな仕事?
国内・海外を問わずさまざまな大会に出場して結果を残すこと
プロスケートボーダーとはスケートボードを仕事として滑ること、さまざまなトリック(技)を見せることでお金を稼いでいる人のことです。
当然のことですが、プロとしてスケートボードをするのであれば、国内・海外を問わずさまざまな大会に参戦して、結果を残すことが仕事になります。
優勝もしくは上位に入賞すれば賞金が入ってくるので、そうした賞金は大切な収入源です。賞金大会は国内・海外を問わずありますが、日本より海外の方が受け取ることのできる賞金も大きくなる傾向にあります。
中には海外を拠点にして活躍する日本人選手もいる
スケートボードは、もともとストリート文化として発展してきたスポーツです。その本場はアメリカ・ロサンゼルス(カリフォルニア州)で、国内とのレベルを比べるとその差は歴然といえます。
特に2020年はオリンピックの開催年です。スケートボードも正式種目に採用されたこともあり、今後も注目を浴びる可能性があります。
日本ではさほど競技人口が多いわけではありませんが、メダルを期待できる選手もいます。そうした選手の中には、活動拠点をアメリカなど海外に移して日々の練習や大会出場を果たしている人もいます。
プロスケートボーダーはスポンサー契約を得ることがスタート
スケートボードを小さいときからやっていて、これまで磨いてきた技術に自信がつくと、「プロを目指したい」と考える人が一定数います。
プロになりたいのであれば、基本的にはスケートボーダーとしての技術を磨き、どんな場所でも自分が考える滑り・トリック(技)を見せられるようにならなければならないでしょう。そのうえで、豊かな人間性や完成を表現する力、社交性を持つことが必要です。
このあたりは人それぞれのスタイルがあるので、具体的に「これをすればプロスケートボーダーになれる」というものはありません。
ただひとついえるのは。スポンサー契約を勝ち取りたいのであれば、まずは自分が滑っているところ、トリックを披露している動画を撮影・編集して、その動画を見てもらうことが何よりも大切です。
送られてきたビデオもしくはYoutubeなどにアップされた動画を見て、相手が興味を持ったら多くの企業ではどういう人7日を見るために面談する機会を持ちます。
そこでは、企業の担当者と話をする機会があるので、そこでは自分の人間性をしっかりとアピールしましょう。せっかく芝らしい技術を持っていても、そこで無愛想な態度を取ったり、ぶっきらぼうなことをしたりしてしまうと、せっかく興味を持ってもらえたのに契約が見送られるということにもなりかねません。
「プロスケートボーダーとは、自身の名前を冠につけたシグネチャーモデル(デッキ・シューズ・服など)を販売してもらえるかどうか」というのは、スケートボード界での共通認識です。
プロとして通用するだけの技術を身につけるとともに、「この人を応援したい」と思ってもらえるだけの人間性を養うことを考えましょう。
プロスケートボーダーは資格がなくてもOK
プロスケートボーダーとして仕事をするのに、特別に必要な公的資格・民間資格ともにありません。プロとして活動をするのであれば、通用するだけの技術を持っているかどうかが大切です。そのうえで、スポンサー契約を勝ち取れるかどうかが大切になります。
プロとして活動する以上、各種大会やメディアへの露出などで多くの人から注目を浴びる存在でもあります。人見知りをしやすい人もいると思いますが、まずは積極的にいろいろな場所にでかけ、一緒に滑り、友人を多く作ることが大切です。
また、プロとして活動する以上、観客の期待に答えることはもちろんのこと、自社の広告塔として期待している企業の求めに応じることも大切です。
少しでも自身の技術を高め、どんなとき・どんな場所でも自分の能力を最大限発揮できるようにしておくことが大切です。
プロスケートボーダーの具体的な仕事内容
プロスケートボーダーの仕事はスケボーを通して様々な人に喜んでもらうこと
プロスケートボーダーの収入源は、スポンサー収入や賞金大会で優勝・入賞したときにもらえる賞金、シグネチャーモデルが売れた際のデザイン料(印税)などです。他にスポンサー企業が出した映像作品で自分が出演しているものがあれば、そこから印税が得られる可能性もあります。
プロとして活動する以上は、平日はスケボーの練習をしたり、スポンサー企業の求めに応じて撮影の仕事や各種取材などのメディア露出も仕事になるでしょう。土日祝日は、小君子・海外問わずに大会が行われることが多いので、そうした大会に出場することになります。
大会であれば見に来ている観客の歓声がモチベーションを上げることになります。また、各種撮影で名前が知られるようになると、プロとしてスケボーを頑張ろうという気持ちを更に大きくすることになるでしょう。
このように、直接的・間接的を問わず、観客であったりスポンサー企業だったりをプロスケートボーダーとしての活動を通して喜ばせることこそが仕事といえます。ですので、しっかりと体調管理を行って、しっかりと結果を出すことが求められます。
大会出場
プロとして出場するので、各種賞金大会が主なものになります。大会は国内・海外問わず行われており、ランクに応じてトライアルや一次予選などを免除されることもあります。
大会で上位入賞をすると、決められた賞金がもらえます。
国内と海外では海外の方がもらえる賞金も多い
スケートボードは、もともとストリート文化に根づいていました。それがスポーツとなったことが背景にあります。本場はアメリカ・ロサンゼルス(カリフォルニア州)で、コンテストも至るところで行われています。
その他、トッププロが参戦する大会の中には、世界中をサーキットして回るものもあり、そういった大会ではかなり大規模で、もらえる賞金もケタ違いです。
トップの中には、海外に拠点を移している選手もいる
スケートボードの競技人口は、日本ではまだまだ少ないのが現状。協会もあり、プロライセンスも発行しているものの、ライセンス保持者の中でも各種大会に出場するなど、積極的にプロスケートボーダーとして活動している人は30人いるかいないかというところです。
2020年に行われる東京オリンピックから正式種目になったこともあり、国内でも注目度が上がっています。実際、代表になったらメダル争いに絡む可能性がある選手もおり、そういった選手の中には、海外に拠点を移して活躍している選手もいるようです。
商品のデザイン
ブランドとスポンサー契約を締結して、名前が知られるようになると、デッキやシューズ・服などのシグネチャーモデルが発売されます。
シグネチャーモデルというくらいなので、「〇〇モデル」などの形で選手の名前が冠につくので、有名選手のモデルであれば、すぐに品切れになってしまうこともあるほどです。
当然、デザイン段階から選手も開発に参加していろいろな要望を出すなど、積極的に関わっていきます。
売れたらデザイン料や印税が入る
どうして開発段階から参加するのかというと、自身の名前が頭につくということもありますが、売れたらデザイン料や印税が入るということも理由にあります。
シグネチャーモデルというくらいですから、当然自身のこだわりも存分に含まれていることを消費者も期待します。そうした声に答えるためにも、製品づくりには妥協を許さないという選手も多いようです。
各種撮影・取材
スポンサー企業でスケートボードに関するハウツービデオ・DVDを出している場合は、その撮影モデルとして指名されることもあります。その場合は、求めに応じて自分の持っているトリック(技)やスタイルの撮影に協力します。
その他にも、プロスケートボーダーとして名前が知られるようになると、雑誌などの取材が入ることもあるでしょう。取材協力費としていくらかの収入も入ってくるので、こうしたものも貴重な収入源となります。
映像のチェック
技術に関するハウツービデオについても、企画段階から参加します。撮影モデルとして協力する以上、プロスケートボーダーとして変なものは作れないという気持ちがあるので、当然といえば当然かもしれません。その他にも、出来上がった映像をチェックするのも仕事です。
こうしたビデオも、売れればいくらかの印税が入ってくるので、やはり妥協を許さない人は多いでしょう。
雑誌・メディアの取材対応
プロスケートボーダーとして名前を知られるようになると、スケートボードの専門誌や各種WEBメディアや雑誌から取材依頼が舞い込むこともあります。
練習時間を確保することも大切なので、すべての仕事を受けることはありませんが、こうした取材も自分のアピールとして利用しています。
雑誌の取材から新たな仕事が増えることもある
やはり、雑誌の取材というのは影響力が高く、いろいろな雑誌の取材を受けていると、新しい仕事が入ることもあるようです。そういうことを理解しているプロスケートボーダーは、話す際も言葉にはしっかりと気をつけて話すようにしています。
プロスケートボーダーの仕事のやりがい
人に夢を与える仕事
プロスケートボーダーの最大のやりがいは、コンテストを観に来ている観客に夢を与える仕事という点です。
特に海外ではストリート発祥のスポーツということで高い人気があり、観客の目も肥えています。そのため、いい演技には惜しみない拍手が送られますし、不甲斐ない演技をしたら容赦ないブーイングが浴びせられることもあります。
観客の中には、大人もいればプロになることを夢見る小さな子供もいます。そうした子供たちに、自分の演技を見てもらうことで「将来、こういうふうになりたい」と思ってもらえることがやりがいといえるでしょう。
失敗できない分プレッシャーも大きい
プロとして活動する以上、一定数のスポンサーがつきます。それはスケートブランドやショップだけではなく、ファッションアイテムを扱うアパレルブランドやエナジードリンクのメーカーなどさまざまです。
プロになるということは、そうしたスポンサーの要望に答えるということでもあります。中には、練習時間を削って参加することもあるかもしれません。そういうことが続くと練習時間が減るということも起こりえます。
それでも、観客は選手の完ぺきな演技を期待して観に来ているわけです。彼らには「練習量が足りなかった」という言い訳は通用しません。そういう中で、完ぺきな演技を決めなければならないというのは相当なプレッシャーです。
そのような中で練習してきたトリック(技)を決めること、それによって観客が沸く姿を見ることこそが最大のモチベーションです。
プロスケートボーダーの仕事は体力・精神力も大事
プロスケートボーダーとして結果を残すためには、しっかりとコンディションを整えておくことが大切です。
特に筋肉をつけ、体を鍛えておくことはプロスケートボーダーにも大事なことで、トリックを決める歳、体のブレを少なくすることにもつながります。
また、プロとして活動するということは、ある程度スポンサーとの付き合いも出てきます。
そんな中で大会に出て結果を残そうと思ったら、効率よく練習・トレーニングを行うことが求められるわけです。もしかしたら、睡眠時間を多少削って練習することも出てくるでしょう。
もしかしたら、あまりやりたくないこと、気がすすまないことにも取り組む必要が出てくるかもしれません。そうしたときにモチベーションを保つために体力・精神力が求められます。
プロスケートボーダーの仕事内容まとめ
コンテストや撮影を通して観客やスポンサーに喜んでもらうことがプロスケートボーダーの魅力
プロスケートボーダーとして活動するに当たり、観客を喜ばせること、同じようにスポンサー企業を喜ばせることが大切です。
プロとして活動するわけなので、プロスケートボーダーには常に最高の技術を見せて喜んでもらうことが求められます。これは、コンテストでもハウツービデオなどの撮影でも同じことです。
全ては自分の名前を知ってもらうこと、売り込むことが竿の最大の目的です。そして、そうした活動を通して、観客やファン、スポンサーに喜んでもらうこと、そうした顔を見られることこそが最大の仕事の魅力といえます。
仕事を通して、常に最高のパフォーマンスを見せられるように技術を磨くことはもちろん、コンディションを作っておくことが大切です。
プロスケートボーダー(スケボー選手)の参考情報
平均年収 | 10万円~250万円 |
---|---|
必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
プロスケートボーダー(スケボー選手)の関連記事
「フォロー」をお願いします
最新情報をお届けします