左官になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

左官になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

古くから伝わる伝統技術を使い、日本建築には欠かせない左官の仕事。左官になるためにはどのような努力が必要なのでしょうか?今回は、左官になるためにすること、向いている性格、左官になるために役に立つ学校選びなどをご紹介します。

左官になるには何が必要?

一人前になるまでのたゆまぬ努力

左官になるために特別な学歴や資格は必要ありません。まれに規模の大きな会社の就職面接では一定以上の学歴を必要とすることもありますが、厳しい縛りはなく面接にしっかり対応できるようであればそれほど重視されることはありません。よって左官になるためには、左官という仕事に対する熱意や情熱を持っていることが一番重要です。

左官になるためには工事会社などに就職して見習いからスタートします。一人前になるためには5~6年、またはそれ以上の歳月が必要です。技術とデザインセンスが問われる仕事なので、働き続ける限り修行という場合もあるでしょう。左官として一人前と認められるには他人に頼らず一人で全ての仕事を完了させることができることが条件です。

数年の見習い期間の間には親方の指導の下に様々な工事現場の経験が必要です。経験を積むことで技術を習得したり知識を増やしたりしながら、少しずつ一人前への道を歩むことになります。

工事会社などへ就職する

資格や学歴がそれほど重視されない左官の仕事は、左官工の高齢化、建設業界の好景気などに伴い人材不足の傾向にあるため、就職するにはそれほど厳しいということはないでしょう。左官になるための就職先には、リフォーム工事会社、工務店などがあります。

たいていの場合はハローワークや求人誌、求人サイトで募集をかけていますのでチェックするとよいでしょう。また社団法人 日本左官業組合連合会のホームページでは組合に所属している全国の左官屋の一覧を見ることができます。希望する会社があり、その会社が媒体で求人の募集をしていない場合は直接問い合わせをするとよいでしょう。

未経験者でも受け入れている会社はたくさんあるので積極的に応募することが重要です。

女性の左官職人も増加している

以前まで左官といえば男性ばかりをイメージする職場でしたが、男女雇用機会均等法以降に女性の左官も増えてきているのが現状です。会社によっては、結婚、妊娠、出産、子育て、介護など女性のライフスタイルに沿った働き方を推奨しているところもあり、以前よりも女性左官職人として活躍の場が広まってより働きやすい環境が整ってきています。

左官は建築物を取り扱う仕事ですが、多くの作業は室内で行われること、重量があるものを運ぶことが少ないことなどの理由から女性でも十分に働くことのできる仕事としての認識も高まりつつあります。女性ならではの感性や発想を生かし、新しい商品を生み出した事例もあることから様々な面において女性左官へ需要や期待が高まりつつあります。

左官に向いている人、適性がある人

常に向上心と研究心を持ち続ける人

左官になるためには、常に技術と知識の習得が必須です。親方や他の先輩などと一緒に働きながら、常に努力をして一人前になる気概が必要です。積極的に学習して技術を自分のものにしようとする姿勢、一度教えられたことは忘れずに次の現場で活用できる向上心と研究心を持ち続けるが大切です。

コミュニケーション能力のある人

左官は人とのコミュニケーションが重要な仕事です。現場で一緒に働いている人との連絡はもちろん、クライアントの希望する仕上がりに到達させるためには顧客の要望をしっかりと汲み取り、考えて実現されなければなりません。工事現場の仕事を円滑に進めたり、顧客を満足させたりするためにコミュニケーション能力は左官にとって重要な要素です。

体力があり手先が器用な人

左官の仕事は朝が早いことが特徴です。会社によっては朝6時に集合する場合もあるので、夜型の人にとっては慣れるまでの最初は辛いかもしれません。一般的な工事現場の作業は8時くらいから始まります。それまでに資材等を会社で準備してトラックに荷物を積んで現場へ出かけるためには、早い時間からの活動が必要です。

左官の仕事は壁や床に材料を塗るのが仕事ですが、資材をミキサーや鍬で練って材料を作り、コテを使って集中力を維持しながら作業を進めるため腕力や握力、体力がないと厳しいでしょう。一日の作業が終了したら道具を仕舞い、夕方に現場を離れますが、工事の完成時期が迫り時間のない場合は残業することも珍しくありません。

左官の仕事は建築関係の作業の中でも音をほとんど出すことはないため、終業時間が遅くなることもしばしばです。室内作業の多い左官の仕事ですが、外壁などでの作業は天候との勝負です。夏の強い日差し、冬の寒さなどの環境下での仕事をしなければならないこともあるでしょう。

あらゆる現場での作業に耐えうる日頃の体力づくりが仕事に関係してきます。また見習い期間には親方や先輩の厳しい指導が入ることもあります。体力と同様に人に叱責されてもめげない心も育てておきましょう。手先の器用さも左官には必要な要素です。

壁や床一面に材料を均等に塗り綺麗に仕上げる以外にも、凹凸で模様をつけたり、色々なクセのある材料を使い分けたりと様々な技術が必要です。漆喰壁だけでも、扇仕上げ、ハケ仕上げ、コテ波仕上げなど種類は様々です。あらゆる仕上げ方を習得するためには、努力以上に本来持っている手先の器用さも仕事へ大きな影響を及ぼすでしょう。

左官になるための学校・教室

職業訓練施設

公的機関が運営している職業訓練では、左官技術を学ぶことが可能です。受講の条件は多々ありますが、失業中の人が再び就職するまでの間に受講料をかけずに学ぶことができる施設を主に指します。また中小企業で働いている人に向けてのものや、中学や高校を卒業した人に向けての訓練も有料で実施しています。

ただし職業訓練施設で習う分野は左官に関しての基本的なことが多いので、やはり実際に現場の数を増やしながら身をもって経験していくことが重要といえるでしょう。

働きながら職業訓練施設に通う場合も

夏場の建築現場が多い時期は現場で働き、冬の寒い季節の仕事が落ち着く時期は職業訓練施設に通わせてくれる会社もあります。一年を通して働きながら実践を身に着け、また学校に通いながら知識を習得するという効率的な学校の使い方をしているところもあります。

一人前の左官になるためには、会社が見習いに対してどのような教育をしているかは重要です。就職を決める前に一度ホームページで確認したり、問い合わせをしたりするとよいでしょう。

芸術・美術・デザイン系の学校

左官の仕事は職人のなせる技がつくりつくりあげる世界ですが、現在ではその仕上がりを美術や芸術、デザインなどの観点で評価されることも多くなりました。そのため左官職人を希望する人の中には芸術や美術系の大学、または短大、専門学校などを卒業した人が増えてきている傾向もみられます。

上級の左官職人になると、コテで絵を描く技法を持っている人もいます。今まで匠の技は歴史的な建築物などで使用されてきましたが、その技術は新しいアートの視点によって現代建築などに応用されることも多くなりました。芸術系の学校へ通い、新しい想像力と共にものを創り上げる力を養うことで新たな風を左官業界に吹かせることも可能です。

工業・建築系の学校

金沢職人大学校本科 左官科

石川県金沢市にある金沢職人大学校の本科には定員5名の左官科があります。入学資格は以下の通りです。

  • 基本的技能を習得している者で満30歳~50歳ぐらいの者のうち、継続して自主的に研修する意欲のある者
  • 各業種組合の推薦を受けた者

この学校は「伝統的で高度な職人の技の伝承及び保存」のために設立されており、本科の卒業生には「金沢匠の技能士」を認定授与されます。なお受講料は無料です。

日本工科専門学校建築職人マイスター専攻科左官職人コース

兵庫県愛媛市にある日本工科専門学校は、日本で唯一左官職人コースのある専門学校です。ここでは左官についての基礎知識、現役左官職人による技術指導など充実した学習内容が用意されています。

在学中に左官の技能士の資格取得を目標とし、建築技術やCADの基礎も学習できます。左官以外の建築に関する知識を備えた左官職人の育成に力を注いでいることが特徴です。

左官になるには?まとめ

技術と知識の習得、情熱と現場経験で一人前になる

左官になるために必ず学校へ通わなければならないことはありません。学校で得た知識や技術を生かして就職してもよいでしょうし、未経験で会社に就職して実践で力をつけていくのもよいでしょう。

左官になるために必要なのは、仕事への情熱と一人前になるための努力です。沢山の現場を経験しながら成長していくことが重要といえるでしょう。

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