ペットショップ店員になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説
最近はペットショップを利用する人も増えてきており、店舗の数も少しずつですが増えてきています。ペットショップというと扱う商品が生き物なので、ペットショップ店員になるには必要な資格や知識が必要なのではと考える人も多いでしょう。このページでは、ペットショップの店員になるために求められること、向いている人の特徴などをご紹介します。
ペットショップ店員になるには何が必要?
ペットショップの店員になるためには、特に必要な資格はありません。
就職活動やアルバイト探しなどでペットショップの求人を探し、応募して採用されれば、ペットショップの店員になることができます。
しかし、実際に仕事をしていく上で、ある程度の知識やスキルは必要です。ペットショップの店員に必要なことを紹介していきます。
生体管理の仕事に興味や関心がある
ペットショップの店員は、生き物を扱うので、生体管理、つまり動物のお世話をする仕事があるのがいちばんの特徴といえるでしょう。
ペットに餌を与えたり、しっかり観察してストレスに配慮したり、体調を崩さないように健康管理を行ったりすることが必要です。
お世話のしかたは動物の種類によっても異なります。犬や猫だけでなく、鳥類やそれ以外の哺乳類、爬虫類や魚類など、たくさんの種類の生き物を扱っている店舗では、お世話のしかたについて、幅広い知識が必要となります。
扱っている生き物が犬や猫だけだったとしても、月齢に応じて必要な餌の量が違うので、そういった点にも配慮しなければなりません。また、爬虫類の場合は気温、魚類の場合は水質や水温の管理も大切な仕事です。
店舗運営や販売と接客のスキルがある
ペットショップは店舗である以上、扱っている生き物を「販売」しなければ成り立ちません。
一般的な販売店と同じように、ペット以外の商品を管理したり、お客様に対応する接客のスキルを持っていたりすることが必要です。
商品管理では、陳列の際にお客様の購買意欲を高めるようなディスプレイを工夫したり、餌の賞味期限が切れてないか確認したり、在庫状況を把握したりする仕事もあります。慣れてくれば、商品の発注業務なども担うようになります。
接客では、お客様から様々な質問をされることも多いので、それらにしっかりと答えられるだけの商品知識が必要となってきます。
扱っている商品が多いペットショップになればなるほど、必要な商品も多くなるので、勉強しなければならないことも増えてきます。と同時に、質問や相談を受けた際に、お客様が分かりやすいように説明やアドバイスをするスキルも重要です。
もちろんショップの店員なので、一般的な販売店と同じように、笑顔で丁寧な言葉づかいをするといった接客のスキルも磨いておかなくてはなりません。
ペットショップ店員に向いている人、適性がある人
ペットの飼育経験がある人
ペットショップの店員は、店内にいるペットを飼育しながら販売活動を行っています。その飼育やお世話という点が、他の一般的な販売店とのいちばん大きな違いでしょう。
ペットの飼育のしかたも種類によって違ってくるので、1つ1つの生き物の飼育のしかたを覚えなければなりません。
ペットショップの店員になりたい理由として、生き物が好きであることに加え、飼育の経験があるなら、早く飼育のしかたを覚えることができます。生き物を飼った経験は、ペットショップ店員になる上で、大きな強みになるでしょう。
生き物を扱う強い責任感がある人
ペットショップでは、命がある生き物を商品として扱っています。その生き物を常にベストな状態でお客様に見ていただかなくてはなりません。そのため、ペットショップ店員の大事な仕事の1つである生体管理などに対して、強い責任感が必要です。
店舗が休日であっても、ペットの世話は必要です。また、お客様に販売する以上は、あとからクレームにならないような配慮もしなければなりません。
生きているペットは、餌を食べながらまき散らしたり、排せつ物でケージを汚したりすることもあるので、そのたびに掃除をするという仕事もあります。そのような過酷な面もある仕事なので、仕事に対する強い責任感や、体力も必要です。
仕事の上では生き物についての幅広い知識や観察力が必要ですが、一生懸命お世話をした犬や猫が販売されて別れることになったり、亡くなった際に捨てられたりという側面もあります。
そのため、生き物に対する愛情が深いと感情的に辛くなってしまうので、生き物を愛する気持ちが強すぎる人には、逆に不向きの職業だといえるでしょう。
ペットショップ店員になるための学校・教室
ペットショップ店員になるためには特別や資格は必要ないので、そのための知識を学ぶ専門的な学校もありません。
しかし、ペットショップ店員として活躍するためには、ビジネススクールやペット関連の専門学校などで学び、仕事に役立つ知識を得ておくとよいでしょう。
ビジネス関連の専門学校
ビジネス関連の専門学校では、店舗運営に必要な経営や商品管理、ビジネスマナーなどの知識を学ぶことができます。
最近ではペットビジネス学科を設置しているビジネススクールもあり、ビジネスの基礎知識に加えて、トリマーやアニマルセラピーの技能を取得したり、犬や猫に関する専門知識を学んだりすることができます。
ビジネス関連の専門学校で取得できる動物関連の資格は限られていますが、ペットショップ店員として店舗運営に携わるための知識やスキル、接客に必要なビジネスマナーなどを身につけながら、ペットについての知識を学ぶことができるので、優秀なペットショップ店員として活躍するための基礎的な知識や技術を習得することが出来ます。
動物関連の専門学校
動物関連の専門学校は、トリマーや動物看護師、ドッグトレーナーなど数多くの動物関連の資格取得を目指すことを目的とするものが多く、それらの職業を目指す人を対象としています。
ペットショップの店員になるために特に資格は必要ないので、専門学校で学ぶ事が必須ではありませんが、そこで学んだ知識を生体管理などの仕事に生かすために役立てることができます。
ペットが販売された際に、お客様に提供する前に行うグルーミングは、トリマーの資格を持っているショップ店員が行うので、この資格はペットショップ店員の仕事に直接役立ちます。
また、専門学校で学び、専門的な知識や資格を持っていることで、お客様からペットの飼い方などの相談を受けた際に信頼を得ることができるので、仕事をする上では有利に働きます。優秀なペットショップ店員として活躍することを目的として学校を選ぶなら,自分の興味関心に応じて選ぶと良いでしょう。
ペット関連の資格には、動物衛生看護師やコンパニオンドッグトレーナー、ドッグライフカウンセラー、ドッグセラピスト、トリマー、トリミング技能士、ブリーディング技能士、ペット介護士、ペットシッター士、ペット販売技能師、動物看護師など、様々なものがあります。
動物関連の専門学校は、それらの資格取得を目指すことを目的として設置されています。それぞれの資格が専門とする動物の飼育に関する基本的な知識はどの学校でも学ぶことができます。
ペットの飼育についての知識を得て、その知識をペットショップ店員として役立てるのが目的であれば、特に専門学校の種類にこだわる必要はありません。興味がある内容について学び、資格も持っているというだけで、ペットショップ店員になるためのアピールポイントになり、仕事をしていくために自分の得意な専門分野として用いることもできます。
ペットショップ店員になるには?まとめ
ペットについての知識と仕事に対する責任感が必要
ペットショップの店員は、命のある生き物を商品として販売する仕事なので、ペットの飼育や健康管理に対する強い責任感と、ペットの状態を把握するための観察力、お客様の疑問に対して的確に答えられる幅広い知識が必要です。
また、ペットショップは販売店であるため、店舗経営の知識を学んだり、接客販売のスキルを磨いておくことも大切です。
ペットショップ店員の参考情報
平均年収 | 200万円〜300万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 自然・動物 |
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