宮大工になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

宮大工になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

神社や仏閣などの歴史的建造物の建築や修繕を行う宮大工。普通の大工と違って歴史的な建物や重要文化財の建築に携わることができるところが魅力です。今回の記事では、宮大工に求められることや向いている人についてご紹介します。

宮大工になるには何が必要?

建築、大工に関する知識や技術

宮大工として働くためには、まず建築や大工に関する知識や技術が必要になります。全くの無知識で現場に行くことはできません。

建築関係の専門学校や4年制大学に進学し、建築の勉強をしっかり行った経験があると良いでしょう。また、座学だけでなく、実際に木材などの材料を使った実習の授業を受けていると、宮大工として現場に行ったときも、スムーズに仕事をこなせるようになります。

大工の仕事で使う道具は普段触ることのない専門的な道具も多く、それらの使い方を学んでおかなければいけません。実際に自分で触ってみたり、先輩に教えてもらったり、先輩が使っているところを見ながらコツを習得する必要があります。

手先が器用でなくても努力次第で使えるようになるので、使ったことのない道具を使うときは使いこなせるようになるまで練習を欠かさず行うことが大切です。

さらに、一般家屋の大工を経験したことがある人であれば、大工に関する知識や技術をすでに習得できているので、宮大工としても働きやすいでしょう。

日本の伝統文化に関する知識

宮大工が扱う建築物は、神社や仏閣などの歴史的建造物や重要文化財です。歴史的建造物は金物を使わず木材同士をつなぎ合わせる木組み工法で作るなど、現代の日本の家屋とは骨組みが違うことが多く、現代の建築知識だけでは仕事ができない場合があります。

何百年も前の建築物はどのような骨組みで作られていたのかを事前に勉強し、自分で再現しなければいけません。当時の文化を守り、後世にまで伝えていくためにも正しい建築方法で建築、修繕を行っていかなければいけません。

力仕事にも耐えられる体力

宮大工は力仕事が多く、特に重い木材や建築道具を運ばなければいけない場面が多いです。そのような力仕事が多くてもすぐへこたれない腕力や体力が必要になります。重いものを運んだり、力仕事をして疲れていては仕事になりません。体力に自信のない人は、運動する習慣をつけたり、適度に筋トレを行うなどの工夫をしてみましょう。

宮大工に向いている人、適性がある人

建築や大工仕事が好きな人

建築や大工仕事が好きな人は宮大工に向いているでしょう。そもそも建築や大工仕事が好きでない人が宮大工になっても長く働けない可能性が高いですし、嫌々仕事をしていたら周囲の人に迷惑をかけてしまうかもしれません。

楽しく仕事をできる人は成果も出しやすいですし、良い建築物を作ることができるでしょう。建築が好きで、努力や勉強を続けられる人は宮大工に適性があります。

歴史が好きな人

宮大工は歴史的な建造物にかかわるため、歴史が好きであったり、歴史に関する知識がある人は宮大工に向いています。自分の興味関心を、仕事を通して深めることができますし、歴史に関する自分の知識を活かしながら仕事をすることができます。

歴史が好きな人にとって、歴史的建造物の建設や修繕に自分が携わることができることにやりがいや喜びも感じられるはずです。

体力や腕力に自信がある人

先ほどもご紹介しましたが、宮大工に限らず、大工は力仕事が多いので体力や腕力に自信のある人の方が向いています。体力や腕力に自信が無くても仕事はできますが、仕事の効率や身体的負担を考えると、普段から運動や筋トレをして鍛えている人の方が大工仕事に適しています。

細かい作業が得意な人

一般的な大工と比べて、宮大工は細かい作業を行うことも多くあります。イメージしてみると分かると思いますが、歴史的な建造物には細かく繊細な彫り物がされていますよね。宮大工は建築・修繕のときにそのような彫り物を彫るため、細かい作業を行う必要があります。なので、細かい作業が好きであったり、得意な人の方が宮大工に向いているといえます。

また、彫り物をするときも、普通の大工道具とは少し違う彫り物用の道具を使用するため、彫り物の技術も学ばなければいけません。

大工仕事の経験がある人

一般家屋などを扱う大工仕事の経験があると、宮大工としても働きやすいです。基本的な建築に関する技術は習得できているため、宮大工として必要になる彫り物の技術や歴史的な知識を勉強するだけでよいので、0から宮大工を目指す人よりも有利になります。

まずは一般家屋を扱う大工として経験を積んだあとに宮大工になる人も多いので、いきなり宮大工になるのはハードルが高いと感じる人は、まずは大工仕事を経験してみると良いでしょう。

コミュニケーション能力が高い人

大工仕事は1人で黙々とやるイメージがあるかもしれませんが、実は大工にもコミュニケーション能力が必要になります。建築・修繕作業は1人でできるものではなく、何人かのチームで行うことがほとんどなので、チームでコミュニケーションを取りながら仕事を進めていきます。

特に、棟梁(チームをまとめる立場)になったときは1人1人と信頼関係を構築しながら、チーム全体をまとめていかなければいけません。しっかり仲間同士でコミュニケーションを取らないと事故にもつながってしまうおそれがあるので、コミュニケーション能力に自信が無いからという理由で大工になろうとすることはおすすめできません。

宮大工になるための学校・教室

宮大工になるためには、宮大工としての知識や技術を身につけられる専門学校に通うことが1番確実な方法です。宮大工の知識や技術を学べる専門学校は少ないですが、今回は実践的に伝統建築を学べる2校をご紹介します。

伝統文化と環境福祉の専門学校

まずご紹介する伝統文化と環境福祉の専門学校は、新潟県佐渡市にある専門学校です。伝統建築学科では、一般的な建築学科とは違い、宮大工として歴史的建造物に携わることができるようになるためのカリキュラムが設定されています。

佐渡には800以上の社寺や古民家があり、実習の授業では実際にそれらの建築や修繕にも携わることができます。リアルな現場で実際の建造物に触れることで、現場体験も行うことができます。伝統文化と環境福祉の専門学校は、歴史的建造物が多い佐渡ならではのカリキュラムで、宮大工のスペシャリストを育成しています。

卒業と同時に2級建築士の受験資格も得られるため、大工としてキャリアを積んでいきたい人にぴったりの学校となっています。

日本建築専門学校

次にご紹介する日本建築専門学校は、静岡県にある建築の4年制専門学校です。建築の専門学校なので、建築に関する知識や技術を広く深く学ぶことができます。

普通の大工も宮大工も共通して必要になる建築に関する基本的な知識や技術の習得はもちろん、伝統建築に関する専門科目もあるので、普通の大工として技術を深めていくだけでなく、宮大工として歴史的建造物に携わるための技術習得も可能になります。

1~2年生は座学や演習中心の授業で建築の基礎を学び、3~4年制は本格的な実習の授業が多くなり、よりリアルな現場に近い体験をすることができます。また、在学中や卒業後すぐに建築関係の資格試験の受験資格を得られるので、知識や技術を学びながら資格取得も目指したい人におすすめの専門学校です。

宮大工になるには?まとめ

宮大工は大工としての技術だけでなく、歴史の知識も必要になる

宮大工は歴史的建造物の建築や修繕に携わるとてもやりがいのある仕事です。その分、大工としての知識だけでなく歴史に関する知識や繊細な彫り物の技術も必要になります。現代の建築の知識だけでは宮大工として働くことが難しいということです。

宮大工として働きたい人は、一般家屋を扱う大工として働いたあとに宮大工にキャリアチェンジするか、宮大工の勉強ができる専門学校に通うことが宮大工への近道でしょう。

宮大工の参考情報

平均年収350万円〜600万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種建築・不動産

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