産業カウンセラーになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

産業カウンセラーになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

働く人たちの心の状態をケアする専門家、産業カウンセラーになるためには、どんなスキルや資格が必要なのでしょうか。今回はこの記事で産業カウンセラーに必要なスキルや持っていると役立つ資格、どんな性格が向いているかなどをご紹介します。

産業カウンセラーになるには何が必要?

産業カウンセラーになるにはいくつかの必要な要素が考えられますが、まずは相手の役に立ちたいという気持ちを持ち続けることが大切です。

相手の役に立ちたいという気持ちが必要

カウンセリングとは、悩みを持つ人々の相談に乗ることを意味します。カウンセラーは心理面に限定してサポートをします。

仕事の悩みが原因で眠れなくなる場合、睡眠薬などを使って問題を解決できます。さらに別の方法として、誰かと悩みについて話し合って、解決策を見つけることによって安心して眠れるようにするという手段もあります。

産業カウンセラーの仕事は、仕事の悩みを抱えている人に助けを差し伸べることです。そのためお金を稼ぐことではなく、誰かの役に立ちたいという気持ちを持っていることが必要です。

一緒にゴールを探すのが産業カウンセラーの役割

カウンセラーに似た仕事としてコンサルタントがあります。コンサルタントの仕事は、相談者の抱えている問題の原因を明らかにして、解決のための助言を与えます。そのため、分かりやすい解決策を提供しなければなりません。

一方でカウンセラーの仕事は、相談者の抱えている問題を聞きだして問題の原因を明らかにします。しかし、解決策は相談者自身で見つけだしてもらうように促します。そうすることによって相談者が再び同じような問題に陥りそうになったときでも、自分の力で解決できる能力を身につけることができます。

そのため産業カウンセラーには、相談者の抱えている悩みに答えるのではなく、一緒になって悩みの解決方法を一緒になって探すことが重要です。

産業カウンセラーには知識も必要

産業カウンセラーとして働くためには、助けたいという気持ちだけではなく、助けを与えることのできる知識も持つことも大切です。産業カウンセラーには、2つの分野に関する知識が必要です。

1つ目はメンタルヘルスについての知識です。メンタルヘルスとは心の健康のことです。心に問題を抱えている人の病気として、うつ病や依存症、統合失調症などがあります。メンタルヘルスの知識を身につけることによって、人の心理についての理論に基づき、適切なアプローチができます。

2つ目は労働関係法規についての知識です。産業カウンセラーが扱う悩みには、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントなど法律にも関係した問題を扱うこともあります。必ずしも社会保険労務士のような労働についての専門的な知識は必要ありませんが、それでも悩みを解決できるだけでの基本的な知識は必要です。

カウンセリングの仕事に役立てられる資格

産業カウンセラーは、特別な資格がなくても働くことは可能です。ただし、産業カウンセラーで働きたいならば、関連した資格を取得していれば採用される確率も高くなります。

主な資格として、一般社団法人日本産業カウンセラー協会が主催する、産業カウンセラーの資格や、公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会が主催する臨床心理士の資格があげられます。

さらに、2018年には心理職についての国家資格、公認心理師が新たに誕生しました。文部科学省と厚生労働省が管轄する資格で、心理検査、カウンセリング、心理療法の専門家を育成する目的で始まりました。

産業カウンセラーとして働くためには、心理職に関連した3つの資格を有していると、職探しを有利に進めることができます。

産業カウンセラーに向いている人、適性がある人

産業カウンセラーになるには、生まれ持った性格的な要素がかなり影響します。

傾聴力が産業カウンセラーの仕事を支える

産業カウンセラーとして働くために必要な要素として傾聴力があります。傾聴力とは、相手の話によく耳を傾けることで、一般に聞き上手と言われる人は、この能力を有しています。

相手の仕事についての悩みを聞きだすためには、役職や立場、職場環境などをよく理解して、偏見などを持たずに、話を聞く必要があります。

人は相手を助けたいと思うあまり、ついついアドバイスをしてしまいがちですが、相談者は上から目線で言われることや話を遮られるのを嫌います。合理性や自分の知識で判断するのではなく、話を聞いてあげることによって、まずは相手との距離を縮める努力をしなければなりません。

共感できる能力があるとベター

産業カウンセラーには共感できる能力を持つことも重要です。共感するということは、相談者が考えていることを正確に理解することです。

相談者の意見について、自分だったらこうするといった意見を返すのではなく、相手の考えを尊重することが求められます。ただし、相談者は共感してもらうだけではなく、実際的な解決方法も必要としているので、上手に対策方法を提案する必要もあります。

個人と組織をつなぐための分析力も必要

産業カウンセラーに必要とされる別のスキルとして分析力があげられます。産業カウンセラーが扱う相談のほとんどは、仕事に関する悩みです。悩みの内容によっては、会社の他の従業員や責任者にも協力してもらう必要のある案件もあります。

協力してもらうためには、上手に分かりやすく説明することが求められます。そのため、会社の状況や環境を理解するための分析力が必要です。

悩みを言葉にするための言語化力も大切

相談者の中には、悩みがあっても上手に伝えることができない人がいます。そのような場合には、相談者の抱えている悩みと、問題の解決方法を言葉にして表す必要があります。

逆に自身が持つ心理学の知識を提供するときにも、分かりやすく伝える必要があります。ただ、解決方法を伝えるのではなく、なぜ必要なのか、それを行うことによってどんな効果が得られるのかを説明することも大切です。

産業カウンセラーになるための学校・教室

産業カウンセラーになるために大学や専門学校に通うことによって、自分と同じようにカウンセラーを目指す仲間に出会えることができるので、カウンセラーに必要な知識を蓄えるだけでなく、励ましあいながら目標に向かって歩むことができます。

カウンセリングの能力を身につけるための学校

産業カウンセラーを目指す場合には、心理学を学ぶことのできる大学や専門学校に進学するのがおすすめです。

大学ごとにさまざまなコースが用意されています。コースによって学ぶ内容は多少異なりますが、以下のコースを選ぶことによって産業カウンセラーに必要な心理についての知識を習得できます。

  • 心理臨床・子ども学科
  • リハビリテーション心理学専攻
  • 心理発達コース
  • 心理コミュニケーション学科
  • 多元心理学科
  • 福祉心理学科
  • 人間科学科

大学の心理学科で学ぶこととは?

大学で学ぶ心理学には、大きく分けて2つの分野があります。

1つ目は、心についての基本的な法則を探し求める基礎心理学です。人々の行動は、さまざまな要因によって無意識のうちに影響されていて、必ず原因と結果があるということについて学習します。授業は講義だけでなく実験などを通しても学びます。

2つ目は、応用心理学です。精神障害についての援助や予防について学習します。また性格検査や知能検査などの心理検査についても学びます。

大学を選ぶときには、授業のカリキュラムや就職へのサポートも比較しながら決定するようにしましょう。

産業カウンセラーを取得するための講座がある

産業カウンセラーを目指す多くの人は、心理学に関する資格を取得してから就職を目指します。資格の中でも最も人気が高いのは産業カウンセラーの資格です。民間資格ですが、心理学の中でも産業カウンセラーに特化しているのが特徴です。

産業カウンセラーの資格には受験資格があり、大学や大学院で心理系の勉強をして、必要な単位を取得していること、もしくは産業カウンセラー協会が行う産業カウンセリングについての講座を修了していることが必要です。

講座は、通学と通信の2種類から選択できるので、自分の状況によって好きな講座を選ぶことができます。

社会に出てから産業カウンセラーを目指すこともひとつの方法

高校や大学から産業カウンセラーを目指すことはできますが、社会に出てからでも産業カウンセラーの道に進むことも可能です。

社会人の場合には、実際に企業で働いた経験を持っているので、その時の経験をカウンセリングに生かすことができます。社会人での経験とカウンセリングに関する資格があれば、企業や公共機関の専門の産業カウンセラーとして働くこともできます。

産業カウンセラーになるには?まとめ

資格があれば有利。誰かの役に立ちたいという気持ちは大切

お金のためではなく、誰かの役に立ちたいという気持ちがあれば産業カウンセラーとして働くことは十分可能です。

心理学に関する知識や労働法規についての知識があるならば、就職活動の時にアピールできます。さらに傾聴力や分析力などのスキルはカウンセリングをするためには必ず必要です。

未経験でも仕事に就くことは可能ですが、資格があるほうが有利です。大学や専門学校でカウンセリングの知識を身につけましょう。特に産業カウンセラーの資格はおすすめです。

産業カウンセラーの参考情報

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資格区分 民間資格
職種心理・福祉・リハビリ

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