ホームヘルパー(訪問介護員)の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

ホームヘルパー(訪問介護員)の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

ホームヘルパー(訪問介護員)の平均年収は280~360万円程度と言われており、平均給与は25万円程度です。ホームヘルパーの年収は決して高い水準とはいえず、雇われのホームヘルパーでは500万円以上を目指すのは難しいでしょう。しかし、パートやアルバイトの需要も多く、時給で働いても21~28万円ほどの給与が期待できます。この記事では、ホームヘルパー(訪問介護員)の収入面についてご紹介します。

ホームヘルパー(訪問介護員)の初任給

初任給は18万円程度

ホームヘルパー(訪問介護員)の初任給は18万円程度と思われます。

厚生労働省が発表している平成30年賃金構造基本統計調査を参照すると、高卒者19歳の平均給与は183,000円となっており、ホームヘルパーの初任給もこれに準ずる値になるでしょう。

ホームヘルパー(訪問介護員)の平均給与の統計

平均給与は25万円程度

厚生労働省の平成30年賃金構造基本統計調査の統計データ「職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額」を見ると、男性ホームヘルパーの平均給与は259,000円。女性は236,000円です。

男女差や地域によって多少の違いはあるものの、実際の給与は25万円程度と見込まれます。

地域別にみるホームヘルパーの給与

ホームヘルパーとして高い給与を貰いたいのであれば、都心で働くことが効果的です。

例えば、青森県のホームヘルパー男性の平均給与は201,000円ですが、東京都は307,000円。千葉県では266,000円が平均です。

青森県と東京都では約10万円の差があることを考えると、ホームヘルパーとして多くの給与を貰いたいのであれば都心に移動するといいかもしれません。

アルバイトの時給は1,200~1,600円程度

ホームヘルパーがアルバイトやパートで働く場合、平均時給は1,200~1,600円程度になり、1日8時間働いた場合、21~28万円程度の給与が期待できます。

ホームヘルパーの仕事は生活援助と身体介護に分かれますが、入浴介助や食事介助を行なう身体介護の方が難易度が高く、平均時給も1,400~2,000円程度になります。

時給2,000円の場合、1日8時間勤務すると約35万の給与になり、場合によっては、身体介護や夜勤などの高時給な募集に応募すると平均以上の給与を貰えるかもしれません。

ホームヘルパー(訪問介護員)の平均年収の統計

平均年収は280~360万円程度

厚生労働省が発表している、平成30年賃金構造基本統計調査をもとに計算すると、男性ホームヘルパーの平均年収は352万円です。

個人のスキルや介護事業所の規模によって多少の違いがあることを考えると、実際の市場では280~360万円程度の年収になると見込まれます。

これは国内の平均年収441万円と比べると低い水準になり、ホームヘルパーのままでは高額年収を目指すのは難しいでしょう。

年齢別にみるホームヘルパーの平均給与

医療・福祉業界で働く人の年収を年齢別にみると、高卒者の30代の平均年収は314万円、40代で336万円、50代では346万円が平均値になります。

ホームヘルパーの場合もこの水準に見合った年収になると予想され、40~50代では300~330万円程度が平均と思われます。

ホームヘルパーの場合、年齢を重ねれば自動的に年収が上がるわけではなく、より高度な訪問介護スキルを身に着けたり、上位資格に挑戦するなどの努力が必要です。

男女の年収格差はあまりない

ホームヘルパーの業界では、男女の年収格差はあまりないようです。男性ホームヘルパーの平均年齢は40.1歳で平均年収は352万円。一方、女性ホームヘルパーの平均年齢は48.6歳で平均年収は327万円。僅か25万円程度の差です。

男性の方が若干、年収が高くなっていますが、これには男性の方が残業が多いことや夜勤を行なう人が多い、などの理由が関係していると考えられます。給与や時給などの雇用条件に関しては男女の格差はないと考えていいでしょう。

ホームヘルパー(訪問介護員)が年収をアップさせる方法

サービス提供責任者を目指す

サービス提供責任者とは、ホームヘルパーとケアマネージャーの橋渡しをする仕事です。具体的には、ケアマネージャーからの指示や訪問計画をホームヘルパーに連絡するのが主な仕事で、ホームヘルパーよりも年収アップが期待できます。

サービス提供責任者は利用者の家族に対して、介護プランの説明や訪問介護の同意を得ることも行うため、より専門的な介護知識が必要です。

サービス提供責任者になるには、介護職員実務者研修の修了が条件になっており、将来的にキャリアアップしたい人は早めに取得しておきましょう。

介護福祉士の資格を取る

介護福祉士はホームヘルパーやサービス提供責任者よりも上位の立場になり、年収も350~400万円程度が期待できます。介護福祉士は現場の責任者として勤務し、ホームヘルパーや利用者の家族に対して、介護のアドバイスや指導を与える仕事です。

介護福祉士になるには国家資格に合格する必要があり、介護の実務経験が3年と介護職員実務者研修の修了の条件を満たせば受験資格が与えられます。ホームヘルパーとしてキャリアアップしたい人は是非、挑戦してみましょう。

訪問介護事業所の経営者になる

ホームヘルパーのままでは、年収500万円を超えることは難しいと思われます。しかし、訪問介護事業所の経営者になれば1,000万円以上の年収も夢ではありません。

訪問介護事業所の経営者になるには介護の知識だけでなく、マネジメントスキルや営業力も求められます。大都市に施設を構えることは難しいかもしれませんが、田舎であれば初期投資も少なくて済みます。

大きなリスクの伴う決定ですが、自分の可能性を最大限に試したい方にはおすすめです。

ホームヘルパー(訪問介護員)の給与・年収まとめ

サービス提供責任者や介護福祉士になれば年収アップも可能

ホームヘルパーの平均年収は280~360万円程度と言われており、男女による年収格差もあまりありません。女性でも経験を積めば実力が評価され、男性と同じく活躍できる仕事です。

正社員以外にもアルバイトやパートの需要も多く、時給は1,200~1,600円程度になります。ホームヘルパーの雇用条件は地域によって違いがあるため、高い給与・年収を貰いたいのであれば東京や大阪などの大都市で働くという方法も有効です。

ホームヘルパーからキャリアアップを目指すのであれば、サービス提供責任者や介護福祉士になるという道があります。

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ホームヘルパー(訪問介護員)の参考情報

平均年収280万円~360万円
必要資格
  • 介護職員初任者研修
  • 介護職員実務者研修
資格区分 民間資格
職業職種心理・福祉・リハビリ

統計情報 出典元:

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