一般計量士の給与・年収は?平均月収や支給される手当まとめ

一般計量士の給与・年収は?平均月収や支給される手当まとめ

計量器の精度管理や計量管理を行う一般計量士。平均給与や平均年収はいくらくらいなのでしょうか?今回の記事では、一般計量士の初任給や給料についてまとめました。さらに給料アップの方法や収入面においての一般計量士の仕事の魅力も紹介しています。

一般計量士の初任給

一般計量士の初任給は18〜22万円

厚生労働省による「平成30年賃金構造基本統計調査(初任給)」によると一般計量士を含む、技術サービス業の平均初任給は大学卒で22.4万円、専門学校卒で17.5万円です。一般計量士の一般的な平均初任給は18〜22万円と予想されます。

一般計量士の初任給は平均並み

大学卒の平均初任給は20.6万円、専門学校卒の平均初任給は18.1万円なので、一般計量士の初任給は平均並みといえます。一般計量士になるためには計量士の資格を取得しなければならず、試験内容もかなりレベルの高いものですが、資格取得の難しさで考えるならば給料にはそれほど反映していないといえるでしょう。

新人の一般計量士については仕事を覚える必要がありますし、慣れないと効率よく業務をこなすことも難しいでしょう。そのため、体力的にもかなりハードに感じるかもしれません。

さらに計量士の試験に合格しても1年間の実務経験がなければ一般計量士として名乗ることができないため、その期間は給料も抑えられる可能性もあります。そのような事を考えるならば一般計量士の初任給について対価は低めと考えておいたほうがよさそうです。

資格があれば手当が支給されることも

計量法では計量事務所については最低1人の一般計量士を配置することが義務付けられています。一般計量士は国家資格であり、なおかつ設置義務資格でもあるのです。

そのため、会社によっては資格の手当を支給しているところもあります。一般的には計量士の資格で2〜3万円の手当てが付くようです。就職活動をするときにはどのような手当があるのかをよく確認するようにしましょう。

他業種からの転職を考える際には資格の取得は大切

他の業種から一般計量士への転職を目指す人もいますが、初任給に関しては、新卒と同じ待遇になることが多いようです。そのため前職によっては給料が大幅に下がることもあるため注意が必要です。さらに、一般計量士への転職を希望する場合には計量士の資格取得は必須になるでしょう。

計量士の資格試験はかなりレベルが高く、東大生でも一発で合格できるか分からないほどの難易度です。そのため、転職を考える際にはまずは、資格の取得を目指すようにしましょう。

一般計量士の平均給与の統計

一般計量士の平均給料は29〜41万円

厚生労働省による「平成29年賃金構造基本統計調査」 の記録によると、一般計量士を含む技術サービス業の平均給与は男性が41.4万円、女性が29.4万円です。

平成29年度の男性の平均給与は30.4万円、女性が24.6万円ですので、一般計量士の給料は平均よりは高めといえます。ただしこの数字は管理職として働く一般計量士の給料も含まれているため、社員として働く一般計量士の給料については平均並みの29.3万円といわれています。

一般計量士として働く場合には、高収入を期待するよりも仕事のやりがいや安定性を重視するほうがよいでしょう。

休日などはきちんとあるため安定して働くことができる

給料についてはそれほど高くはない一般計量士ですが、勤務時間についてはかなり優遇されています。多くの会社では9:00〜18:00が勤務時間となっており実働の勤務時間は7.5〜8時間ほどです。残業時間もそれほど多くはないため安定して働くことができます。

一般計量士の休日は完全週休二日制が一般的です。会社によっては土日の出勤を要請されることもありますが、ほとんどの会社では通常の休みに加えて、年末年始の休暇や夏季休暇、有給休暇やゴールデンウィーク休暇があります。大きなトラブルがない限り一般計量士はきちんと休みを取ることができます。

勤務先の企業によって給料が変わることも

一般計量士のおもな勤務先として工場や百貨店などがあります。「平成29年賃金構造基本統計調査」の記録によると、製造業の平均給与は男性が31.8万円で女性が21.4万円です。卸売業や小売業の平均給与は男性が34.5万円で女性が23.6万円です。

勤務先の業種によっても多少給料に変動があるため、就職先を考えるときにはどの業種にするのかを十分に検討するようにしましょう。

適正計量管理事務所になっている工場ならば収入アップも

工場勤務の場合でも適正計量管理事務所となっている工場であれば、一般計量士として活躍するチャンスも広がります。計量方法の改善や計量管理主任者の指導などを行う立場になるために給料のアップも期待できます。

一般計量士の年収統計

一般計量士の年収は200〜500万円

一般計量士を含めた技術サービス業の平均年収を厚生労働省の統計の平均給与から算出すると350〜500万円です。新人一般計量士の平均初任給は18〜22万円であれば、年収は200万円台になることも予想されるため、一般計量士の平均年収は200〜500万円と考えられます。

一般計量士の仕事は収入や休日の点では安定はしていますが、高収入を期待するのは難しい仕事だといえます。役職についたり責任ある仕事を任されるようになれば年収アップも期待できますが、600万円前後が理想の年収になるでしょう。

賞与については企業によっても異なりますが、多くの会社では1年間で6カ月分の賞与が支給されます。

環境計量士を目指す人も

一般計量士のステップアップの方法として環境計量士を目指すことがあげられます。一般計量士は工場の品質管理や出荷検査、スーパーマーケットや百貨店での定期検査や指導を行うのがおもな仕事ですが、環境計量士は環境分析や騒音や振動についての計量がおもな仕事です。

環境計量士の収入は一般計量士よりも高いため、計量士としてのスキルアップの一つとして環境計量士に転職する人もいます。環境計量士になるためには計量士の濃度、または騒音・振動の資格を取得しなければなりません。ただし、一般計量士の資格を取得していれば、環境計量士の試験において一部の優遇があります。

定年後でも需要がある職業

一般計量士のメリットとして、定年後でも働くことができることがあげられます。一般計量士の需要は高く、例えば特定計量器を製造している工場については、一般計量士の資格取得者が必ずいなければなりません。一般計量士の資格を持っている人はそれほど多くいないため、定年後についても仕事を見つけやすいといえます。

独立開業を目指す人も

一般計量士の中には独立して開業を目指す人もいます。独立するためには高いスキルを持っているだけでなく、一般計量士としての経験や他の企業とのつながりも必要になるでしょう。独立開業すれば高収入を得ることも可能です。

一般計量士の給与・年収まとめ

一般計量士の給料や年収は平均並み。ただし転職や独立開業も可能な仕事

一般計量士の平均給与は年収レベルは平均並みですが、試験のレベルが高く資格取得者がそれほど多くないことを考えるならば、決して対価が高いとはいえません。しかし残業はそれほど多くはなく、休日についても完全週休二日制を採用しているところが多いため、安定して働くことができると考えるならば魅力的な仕事です。

一般計量士は1,000万円を超えるような高い年収を期待するのは難しいですが、環境計量士に転職したり、管理者として働いたり、独立開業をすればある程度の高収入を得ることも可能です。一般計量士のまま仕事を続けていても、安定的な収入を得ることはできるため安定性に魅力を感じる方は目指してみても良いでしょう。

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一般計量士の参考情報

平均年収300万円〜500万円
必要資格
  • 一般計量士
資格区分 国家資格
職業職種建築・不動産

統計情報 出典元:

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