環境計量士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

環境計量士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

大気や水質、騒音、振動など環境に関するさまざまなものを専門知識に基づいて測定する環境計量士。多くの有害物質が排出されている現代の環境を、より良くするために欠かせない仕事です。今回の記事では、環境計量士の具体的な仕事内容ややりがいについてご紹介します。

環境計量士とはどんな仕事?

環境計量士は専門的に環境調査を行い、主に「濃度関係」と「騒音・振動関係」の2種類の仕事に分かれています。お客様から測定の依頼を受けて、実際の現場で測定を行います。

有害物質の濃度や騒音・振動レベルの測定は法律で定められているので必ず行わなければならないものです。環境汚染や生態系の破壊など、環境問題が重要視されてきている現代では、環境に関する知識を持ったプロの環境計量士のニーズが高まってきています。

環境整備のために計量を行う

人間や動物に悪影響を及ぼす可能性のある物質が、水や大気、土などにどれくらい含まれているかを測定したり、建設現場や高速道路、工場などの騒音や振動が周囲の人に与える影響を測定することが仕事です。

環境計量士による測定が、人間や動物に悪影響を及ぼすレベルであると判断されると、水質改善が行われたり、建設現場や工場の防音が強化されたりします。人間や動物が暮らしやすい環境を維持するためにも欠かせない仕事です。

排水や大気、土壌の有害物質を測定する

環境計量士(濃度関係)は、さまざまなものの濃度を測定し、含まれる有害物質が基準値を超えていないか計量・分析する仕事です。主に工場排水や大気、工場跡地の土壌の有害物質を測定します。

騒音や振動を測定する

環境計量士(騒音・振動関係)は、騒音や振動が起こりやすい建設現場や工場、自動車道、空港などの騒音・振動を測定し、作業員や周囲で生活する人への影響があるかどうかを調べます。

環境計量士の仕事の具体的な内容

環境計量士はただ現場で測定すればいいというわけではありません。測定前の準備やお客様との打ち合わせから、測定後の分析結果を報告書にまとめてお客様に結果をお伝えするまでが環境計量士の仕事になります。

環境や計量に関する知識はもちろん、コミュニケーション能力も必要になる仕事です。お客様の課題や要望も聞きながら測定の計画を立てていきます。

計量機器・計量方法の決定

まずは測定するにあたって、どの現場で何を計測するかに合わせて計測機器を選定する必要があります。最適な計測機器の選定ができないと、正しい計測結果が出なくなってしまいます。

環境計量士は目的に合わせて計量機器や計量方法を決定することが大切な仕事の一つです。測定方法などは法律で定められているので、法律に従って最適な計量方法を決定しましょう。

さらに、計測機器のメンテナンスもしなければいけません。もし正しい計量方法で測定しても、計量機器に不具合があれば正しい結果も出ませんし、事故につながる危険性もあります。計量前にしっかり機器の確認をし、万全の状態で計量を行いましょう。

実際に現場へ行って測定

計量機器や計量方法が決定したら、実際に現場に行って測定します。分析に必要な計測データを記録し、計測が終わったらデータを持ち帰って分析します。

現場によって日中に計測するか、夜間に計測するかは異なりますし、天候によって測定不可能の場合もあるので、測定の目的や現場の状況に合わせて臨機応変に測定を行います。

測定結果を分析

測定で得られたデータを分析します。計量対象や目的に合わせて分析方法を決定し、規定値を上回る有害物質が含まれていないか、人間や動物に影響を与えるほどの騒音や振動が発生していないかを確認します。

環境計量士は意外と測定時間よりも分析時間の方が長いことが多く、現場での測定がないときは分析室にこもって分析していることがほとんどです。

測定結果などを報告書にまとめる

分析が終わり、結果が得られたら報告書にまとめます。測定されたデータに妥当性や信頼性があるかどうかのチェックや計量結果の確認などが終わり、すべてクリアしたらお客様に報告するための準備を行います。

お客様への報告書を作成するときも、難しい専門用語ばかりを使うのではなく、お客様が理解しやすい内容になるよう工夫したり、実際にお客様が報告書を読んで不明な点があれば説明するなど、しっかりとした対応することが求められます。

お客様に測定結果を報告する

お客様に測定結果を報告し、法律で定められた基準値を超えているなどの問題があれば改善を提案します。定期的に測定と改善を行い、基準値を下回る状態を維持することが大切です。

場合によっては行政が問題解決のために動くこともあります。環境計量士の問題発見や問題解決は人間のためでもあり、国のためでもあり、さらには地球のためでもある重要な仕事です。大気汚染や水質汚染などの測定対象によっては地球環境の改善にもつながるので、影響力の大きい仕事に携われる可能性もあります。

環境計量士の仕事のやりがい

環境計量士はさまざまなものを計量することで、人間や動物が暮らしやすい環境を守っていくとてもやりがいのある仕事です。誰かを助けることが好きな人にとっては特にやりがいを感じられるのではないでしょうか。

お客様に感謝されたとき

環境計量士の測定や分析の結果によって、お客様の課題を発見し、さらに課題解決のためのアドバイスをすることになります。実際に業務を通して課題発見や課題解決の力に慣れたときは、お客様から感謝の言葉をいただけるでしょう。

環境計量士は決して華やかな仕事ではないですが、お客様から感謝の言葉をいただけると今後の業務へのやる気もアップしますし、やりがいを感じられます。

計画通りの測定が行えたとき

事前に測定の方法などの計画をしっかり立ててから現場で測定を行いますが、必ずしもうまくいくとは限りません。何が起こるかわからないので、臨機応変に対応できるよう準備して測定に行きます。特に初めて行く現場だと慎重に測定を行う必要があります。

そんななかで計画通り無事に測定ができたときは、安堵の気持ちや達成感、やりがいを感じられるでしょう。しっかり測定できたという経験が次の測定の自信にもつながります。

お客様が自分の説明で納得してくださったとき

お客様のなかには、法律で測定が定められていても測定の重要性を理解しておらず、測定を拒否する人もいます。しかし、法律で定められているため測定は必ず行わなければなりません。

そんなときは環境計量士が測定の重要性を説明し、お客様に納得していただけるようにコミュニケーションを取る必要があります。そして、お客様が自分の説明によって測定の重要性を理解してくださり、測定に前向きになってくださったときはとてもやりがいを感じることができます。

環境や計量への知識や興味を深められる

環境や計量に強い興味を持つ人にとって、環境計量士としてのやりがいは、自分の知識をフル活用できるところでしょう。自分の興味・関心を仕事にでき、さらに仕事を通して知識を深めていくことができるので、楽しみながら仕事ができますし、自分の成長を感じられるのでやりがいを感じることができます。

環境や計量についてあまり詳しくないお客様にも、自分の知識を使いながら説明し、理解してくださると嬉しい気持ちになりますよね。自分の知識が誰かの役に立つと、達成感ややりがいを感じられます。

環境計量士の仕事内容まとめ

人間や動物が暮らしやすい環境を維持するために必要不可欠な仕事

環境のさまざまな分野における環境汚染や騒音・振動の影響は増えてきています。このまま放っておくと人間や動物に悪影響を及ぼし、生活しにくい環境になってしまいます。このような状態になることを防ぎ、安全安心な環境を守っていくことが環境計量士の仕事です。

自分の仕事によって人間や動物の生活を守ることができると考えると、とてもやりがいを感じられる仕事ではないでしょうか。

環境計量士の参考情報

平均年収350万円~450万円
必要資格
  • 環境計量士
資格区分 国家資格
職業職種建築・不動産

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