酪農家の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

酪農家の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

酪農家は、乳製品や肉製品を生産するために動物を飼育管理するのが主な仕事となります。このページでは、酪農家の具体的な仕事内容や、仕事のやりがい、酪農家の現状や将来性、酪農ヘルパーなどについて解説していきます。

酪農家とはどんな仕事?

牛乳や肉を生産するために牛や山羊などの動物を育てることを畜産といいますが、その動物の乳を利用して乳製品を作り出す畜産を酪農といいます。

酪農家は、乳製品の原料となる生乳を生産することが主な仕事となりますが、酪農家がチーズやバターなどの乳製品の生産までを行うケースもあります。

ここでは酪農家の仕事や一日の流れについて紹介していきます。

酪農家の仕事

酪農家の主な仕事は毎日の牛の世話と搾乳です。それに加えて牛舎の清掃や餌やり、子牛がいれば哺乳などの世話も行います。酪農家は動物が相手なので一年中休むことはできず、シフト勤務にして交代して休みを取ることになります。

北海道など大きな牧場は牧草地を持っていることもあり、夏から秋の時期にかけては牧草の収穫もするため、この時期はとても忙しくなります。最近は、観光牧場として経営しているところもあり、乳製品の加工販売までを行っている酪農家もいます。

観光牧場とは

酪農家といっても数十頭の牛を飼う牧場から、数千頭の牛を飼っている大きな牧場まであり、規模の大きな牧場では観光牧場として経営しているところもあります。動物との触れ合いや、牧場内のカフェレストランで「食」の体験ができるなど、さまざまなアイデアを凝らした観光牧場があります。

放牧風景や動物との触れ合いが楽しめる以外にも、お土産店やレジャー施設があるなど、「遊」「食」「買」が楽しめる観光スポットとなっているところもあります。生産、加工、流通・販売を組み合わせた経営方法は「6次産業化」とも呼ばれていて、新しい農業経営の形として注目されてきています。

酪農家の一日の流れ

酪農家の一日は朝早くからはじまり、夜遅くまで働かなければなりません。多くの酪農家は朝に1回目の搾乳、夕方に2回目の搾乳をするなど、1日2回の搾乳を行っています。

朝は牛舎の清掃や餌やり、昼間は飼料の配合や寝藁敷き、機械のメンテナンスに加え、牛のお産や病気になった牛への対応が求められることもあります。牛のお産では、睡眠時間を削って対応することもあり、自分の都合を優先しにくい仕事ともいえるでしょう。

このような過酷な仕事環境を打破すべく、最近は酪農ヘルパーも増えてきています。酪農ヘルパーは牛の餌やりや搾乳などを手伝ってくれる人のことで、酪農ヘルパーと交代で休みを取るなど、うまくシフトを回して仕事を進めている酪農家もいます。

酪農家の具体的な仕事内容

酪農家の仕事には1年を通して行なう搾乳や餌やりなどの仕事と、特定の季節に行う飼料作りや繁殖などの仕事がありますが、それらの仕事内容について具体的に紹介していきます。

搾乳は1日も休むことができない

酪農家の主な収入は、乳牛から採取した未加工の生乳を農協や乳製品メーカーに販売することで発生するため、搾乳はとても重要な仕事になります。

搾乳は朝と夕方など、1日に2回以上かけて行なうのが一般的ですが、その理由は「乳房炎」を防ぐ目的もあります。搾乳する回数が少ないと乳頭から細菌が入り込みやすくなり、乳房炎という病気になりやすくなります。そのため、搾乳は1日たりとも休むことはできません。

搾乳の機械化

多くの牧場では搾乳の機械化が進んでいて、完全に人の手で搾乳をしているという酪農家はほとんどありません。多くの牧場では「ミルカー」と呼ばれる機械を使い、真空の力を利用して自動的に搾乳をしています。

このような機械化によって、多くの酪農家の負担が軽減されることになりました。しかし、ミルカーを牛の乳頭に取り付ける際は毎回消毒するなど人の手が必要な場面は多く、搾乳はまだまだ労力のかかる作業だといえます。

清潔な環境作りが乳牛の世話の基本

毎日生乳を安定して供給するためには、乳牛を常に健康な状態に保たなければなりません。そのため、毎日の乳牛の世話は大切で、清潔な環境作りが乳牛の世話の基本となります。寝床となる寝藁は毎日取り替え、寝藁に付いている糞尿による細菌からの感染症を防ぎます。

毎日寝藁を取り替えるためには大量の藁が必要ですが、藁の調達が困難な場合はゴムシートを敷くことで対応するところもあります。大量の藁を毎日取り替えるのは大変な仕事ですが、寝藁交換にこだわりを持っている酪農家は多くいます。

餌やりについては、朝と夜の2回に分けて行われています。多くの牧場は人力で餌やりを行っていますが、大きな牧場では自動的に餌やりをする設備を設置している牧場もあります。

繁殖と育成について

乳牛は出産した年に生乳を出すことになりますから、効率よく搾乳していくために毎年妊娠・出産をさせることになります。最近は人工授精で妊娠させることが多く、「家畜人工授精師」という専門家に依頼して妊娠させる酪農家がほとんどです。

出産後は生まれた子牛を育成することになりますが、育成専門の牧場もあり、そこで妊娠・出産が可能な段階まで育ててもらうこともあります。子牛がメスなら乳牛とし、オスなら肉用として業者に売却するのが一般的です。

また、乳の分泌料が低下した乳牛は「廃用牛」として業者に売却されます。牛乳の値段が安くなる傾向がある今、廃用牛やオスの子牛の売却は、酪農家にとって貴重な収入源の一つになっています。

飼料作りこだわりを持つ酪農家

乳牛が出す生乳の評価は、与える飼料の良し悪しで決まります。そのため、飼料作りにこだわりを持つ酪農家も多く、その力量が試されることになります。種まきの時期や肥料の種類、収穫する時期を変えるなど、いろいろと工夫することでそれぞれ特徴のある飼料作りをしています。

夏から秋にかけては牧草の収穫時期となりますが、夏は乳牛が体調を崩しやすく出産が増えることもあり、牧草の収穫のためにアルバイトを雇う酪農家も多いです。収穫した牧草はサイロに入れて発酵させることで栄養価も高くなり、長期保存できる状態となります。

酪農家の仕事のやりがい

動物を相手に仕事ができる

酪農家の仕事のやりがいはたくさんありますが、ひとつに動物を相手に仕事ができるということがあげられます。

牧場の仕事は朝が早く、体調を崩したときでも休むことができません。エサやりや牛舎の掃除なども行わなければならず、体力的にもきつい仕事といえるでしょう。それでも、牛やヤギなどの世話をすることで心の充実感というやりがいを感じることができます。

大自然の中でいつでも動物と触れ合うことができるので、動物好きの人にはおすすめの仕事といえるでしょう。

社会奉仕に貢献できる仕事

小学校や中学校の中には酪農体験といった特別授業を行っているところもあります。酪農を通して仕事をする喜びや動物と触れ合う感動を体験できます。

酪農家は地元の小学校や中学校と連携することで社会奉仕に貢献できます。子どもたちの成長にかかわることができたときには、やりがいを感じることもできるでしょう。

仕事を通して成長を感じることができるのもやりがいのひとつ

酪農家は、毎日の努力の積み重ねが結果につながる仕事です。酪農をはじめたころは基礎知識やスキルをしっかりと身につけます。その後、エサやりや清掃などの基本的な仕事をこなしながら牛の体調管理という大切な仕事にもたずさわります。

牛たちの食べるエサの量や搾乳をする生乳の量によって、体調の変化に気づくことができれば酪農家として一人前になったと実感できるでしょう。少しずつ仕事覚えて結果を出せるようになれば、酪農を続けてよかったというやりがいを感じることができるでしょう。

酪農業界を引っ張っていくというやりがいも感じることができる

酪農の仕事は、後継者不足という問題を抱えています。高齢になり経営を続けていくのが難しい牧場主も多くいます。そのため、酪農の仕事を始めることで、日本の酪農業界を引っ張っていくというやりがいも持つことができるでしょう。

酪農家の仕事内容まとめ

創意工夫で利益を大きく伸ばせる可能性がある

生きた動物を相手にする酪農家の仕事では、自分の都合で仕事を休むことはできず、365日毎日世話をしなければなりませんでした。しかし、最近は酪農ヘルパーを雇うという方法もあり、どんどん働きやすい環境が整ってきています。

まだまだ厳しい状況ではありますが、食卓から乳製品がなくなることは考えられず、酪農家という仕事がなくなることはないでしょう。6次産業化など、創意工夫で利益を大きく伸ばせる可能性もあるのが酪農家という仕事です。

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