酪農家になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

酪農家になるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

酪農家は動物を飼育し、乳製品を生産する畜産業です。酪農家になるには、どのようなことが求められるのでしょうか。今回は、酪農家になるために必要なスキルや向いている人の特徴、酪農家になるための知識等が学べる学校についてまとめました。

酪農家になるには何が必要?

酪農家になるには専門知識と技術の習得が必須

酪農家とは乳牛を育て、牛乳の元となる生乳を生産することが主な仕事です。中には生乳をチーズやバターなどの乳製品に加工し、出荷している酪農家もいます。

日々状況の変わる生き物を相手にする職業であること、生乳の生産過程においてさまざまな工程があることなどから、専門知識や技術の習得が非常に重要であるということがいえるでしょう。

知識や技術の一例として乳牛の育成方法から健康管理、乳搾りや餌の管理、専門器具の扱い方やトラクターの運転方法などが挙げられ、覚えることは沢山あります。このような知識・技術を身につける方法として、農業系の学校で学ぶ、または牧場で見習いとして実務をしながら覚えていくという大きく2つの道筋があります。

農業系の学校では動物・家畜全般の管理や食、経営といった幅広い知識を身に付けることができ、農家・獣医師・食品製造業などのあらゆる業界への就職を志す仲間とともに学べます。学校によってカリキュラムは異なりますが、牧場での実習などで実務を経験できることもあります。

また、直接牧場に就職する方法では実務の中で知識を身につけていくことになります。専門知識が必要な職種ではありますが、求人情報を見るとスタッフとして未経験の求職者を受け入れている牧場が多く見受けられます。

酪農家の人手不足、後継者不足ともいわれており、未経験者を育てていく風潮が強い寛容な業界であるといえるでしょう。しかし、仕事をしながら学ぶには強い意欲と体力が求められますので、相応の覚悟は必要です。

未経験でも資格があると有利

酪農家として働くにあたり、関連する資格を持つことで未経験者でも即戦力として受け入れられる場合があります。役立つ関連資格として「家畜人工授精師」という資格があります。この資格は牛を含めた家畜の人工授精を行うために必要な国家資格で、都道府県が行う講習会に参加し、修業試験に合格することによって得られる資格です。

業務独占資格であるため、家畜人工授精師の資格を持っていなければ人工授精を行うことはできません。酪農家において人工授精は重要で、牛に乳を出してもらうには子どもを産んでもらう必要があります。牧場にいる牛は一年に一回程度出産を迎えるため、人工授精を行い、出産までフォローすることも酪農家の仕事です。

その他に役立つ関連資格として、「普通運転免許」や「大型特殊免許」などが挙げられます。酪農の仕事では餌の生産過程や荷物の運搬でトラクターを使用することがあります。また、広大な土地で移動するためにも運転免許は欠かせません。

家畜人工授精師、各種運転免許については所定の課程を完了し、きちんと勉強して試験に臨めば合格が難しいものではありませんので、酪農家を目指すのであれば取得することをおすすめします。

開業を目指すなら経営に関する知識も必要

酪農家として経験を積んだ後、自身で開業を目指す場合には経営の知識も必要です。土地の取得方法から出荷ルートの構築、生産量の調整や人材の確保など、酪農家としての実務以外にも牧場の採算を合わせるための多角的な知識が必要です。

自治体によっては開業支援制度が整っており、開業相談の受け付けや牧場での研修サポートなどを行っている場合があります。このような制度を活用したり、経営に関する研修に参加したりしながら独立に向けての準備を行いましょう。いずれにしても、酪農家としての数年の修行期間は必要ですので、実務を行いながら開業準備を進めるための粘り強さが求められます。

その他にも、開業のためには資金が必要です。用地の取得や設備に投資する資金はもちろんですが、安定した収入が得られない場合に使える当面の生活費は確保しておくと安心です。

酪農家に向いている人、適性がある人

自然や動物が好きな人

酪農家の仕事は自然や動物の存在があって成り立つ仕事ですので、第一に自然や動物が好きだという気持ちが大切です。生き物を相手にする以上、いつどのような緊急事態が起きるかは予測がつきません。場合によっては休日返上で現場に出なければいけないこともあるでしょう。

そのような場合でも、深い愛情を持って動物たちに接してあげられること、自然の変化に寛容でいられることが酪農家として大切な要素です。

体力・精神力ともに強く、根気がある人

自然や動物が好きであることはもちろんですが、好きという気持ちだけでは乗り越えられない困難な状況も多いのが酪農家の仕事です。

特に牛は非常に神経質な動物であるため、環境の変化でストレスを感じ、不調をきたすこともあります。日々決まった作業を休むことなく続けるが健康を保つためのポイントですので、根気よく動物たちに向き合う力が必要です。

また、病気や出産といった場合には長時間つきっきりで見守らなければならない状況もあるでしょう。自分よりも動物のことを優先し、寄り添い続けられる体力と精神的な強さが求められます。また、業務上肉体労働が多いため、体力づくりや体調管理も仕事のうちと捉え、自分自身も健康的に過ごすための努力が必要です。

臨機応変な対応力がある人

酪農家は自然や生き物を相手にする仕事であるため、突然の自然災害や動物の不調・病気にも冷静な判断をし、適切な行動を取ることが求められます。落ち着いて対処するには長年の経験も必要ですが、その場の状況を把握して次に何をすべきかを予測して動くことのできる臨機応変な行動ができる人は酪農家に向いているといえるでしょう。

酪農家になるための学校・教室

農業系の大学・専門学校の酪農コースで学ぶ

全国には農業系の分野に特化している大学がいくつかあります。このような学校では、酪農家や農家、研究者や獣医師などを目指す人が集まり、それぞれのコースに分かれて専門知識や技術を学びます。

酪農家になるためには農学科、酪農科と呼ばれるコースへ進むことがほとんどです。このようなコースでは主に動物の管理や行動、衛生に関わる勉強や栄養学、生物科学など関連する幅広い知識を身につけることができます。また、学校や授業によっては農家や牧場での実習もあるため、酪農家になるための基本的なスキルを学ぶのにおすすめです。

また、農業や酪農といった畜産業を教える専門学校もあります。専門学校では具体的な実務を見据えたカリキュラムが組まれていることが多く、基礎知識から経営学、生産物の加工から販売といった一連の流れが学べます。

大学の酪農科は通常4年制であるのに対し、専門学校は2年制であることが多いため、短期間で酪農家の基礎を身につけたい方におすすめです。

酪農家になるには?まとめ

専門知識や技術を学ぶ意欲、そして強い体力と精神力が必要!

酪農家の仕事には知識や技術の習得が必須です。その一方で未経験者も広く受け入れる業界であるため、仕事をしながらも学び続ける意欲が重要であるといえます。

また、自然や動物といった生き物を相手にする職業であるため、予測できない事態や長時間目の離せない緊迫した状況が訪れることがあります。酪農家になるには、あらゆる状況でも動物たちと根気よく向き合う体力、そして精神力が求められます。

時にはつらい状況を乗り越えるための忍耐も必要になる仕事ですが、生命の力を感じながら毎日を過ごすことができる、やりがいも大きな仕事だと言えるでしょう。

酪農家の参考情報

平均年収200万円~500万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職種自然・動物

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