建設コンサルタントの資格・試験とは?役立つ資格の特徴や試験の難易度、合格率などを解説
専門的な、建設コンサルタントとして働く上で、資格や試験に合格することで就職の際に有利に働く可能性があります。今回はこの記事で、建設コンサルタントに関連する代表的な国家資格の技術士と民間資格のRCCMの試験の情報をご紹介します。
建設コンサルタントの資格、技術士とは?
調査や研究や設計に関する国家資格
技術士は、高等な専門的応用力を持った質の高い技術コンサルタントとして、文部科学大臣が定めた国家資格に該当します。
一次試験合格者を技術士補、二次試験に合格して登録を受けたものが技術士を名乗れる専門的な資格です。
合格すれば、科学技術に関する専門応用能力が必要な計画や調査や設計が出来る事を証明する建設コンサルタントになれる大事な資格です。
技術士の難易度・合格率
技術士の試験は主に筆記試験が中心で、合格率は低く一次は年によって異なるものの40%から80%、二次に関しては11%から40%とされています。都道府県ごとの試験実施になるため合格率はばらつきがありますが、全国平均は一次で60%、二次で25%といわれています。
技術士の合格基準は、一次試験は全ての科目で50%の得点率、二次試験で全ての科目で60%の得点率が必要です。科目合格が無いので、不合格になれば再受験する必要があり、長期的な学習の計画が必要になります。
難易度が高い資格なので、講座を探して学習する事が効率よく合格を目指す事がおすすめです。
技術士の資格試験概要
合格率 | 全国平均 一次で60%、二次で25% |
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受験資格 | 技術士一時試験:制限なし 技術士二次試験:関連する業務に7年を超える期間従事している事または技術士補として4年を超える期間技術士を補助している事 |
受験費用 |
|
出題範囲 | ■一次試験
■ニ次試験
|
二次試験を受けるには一定の経験が必要
技術士の資格試験は二次試験に限り受験資格対象者が決まっています。関連する業務に7年を超える期間従事している事、または一次試験をクリアして技術士補として4年を超える期間技術士を補助している事が条件になります。
専門知識や業務上の技術について問われる筆記試験が行われて、筆記試験に合格すれば技術士としての適性を問われる口頭試験に進むことが出来ます。
技術士として資格を取得するには受験対象者が決まっているので、長期的な時間が必要と言えます。
建設コンサルタントの資格、RCCMとは?
お菓子づくりのスキルを認定する資格試験
シビルコンサルティングマネジャーの略称のRCCMは民間の資格で建設コンサルタントの業務に係る責任ある技術者として業務を行える資格です。
建設コンサルタンツ協会が実施、認定する民間資格として建設コンサルタントになる人の多くが取得しています。試験で設計など業務への理解や専門分野の技術力が問われる試験です。
RCCMの難易度・合格率
RCCMの試験は筆記試験のみで、あらかじめ専門技術部門の中から受験者は1つの分野を専門技術部門として選択します。
選択した分野について筆記試験が実施される、特殊な試験であると言えます。合格ラインは年によって異なりますが、それぞれの問題のいずれも配点の50%以上を得点し、かつ総合点で60%以上が目安になります。
合格率は年によって異なりますが、平均すると約30%とかなり厳しい合格率であると言えます。部門を選択できる試験としてRCCMは道路と農業の受験者が多く、合格者の80%が集中しています。
RCCMの資格試験概要
合格率 | 全国平均 約30% |
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受験資格 | 次のうちどれかに該当すること
|
受験費用 | 17,010円 |
出題範囲 |
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合格対策は長期的に時間をかけて
RCCMの合格対策としては各地で開催される受験対策講習会を受講する事が肝要。加えてテキストを繰り返し読み、論文が苦手な人は書き方から学び、第三者に評価してもらうことが重要です。
論文の書き方については、繰り返し書く事で身に着けるしか良い方法が無いので、長期的な時間が必要になる事も。幅広い知識と専門分野における知識が必要になるので、実務を積みながら常に勉強する覚悟が必要と考えられます。
その他の関連資格
国家資格以外にも建設コンサルタントに関する資格はさまざま
技術士やRCCMの資格以外にも、建設コンサルタントの仕事に関する資格はいくつもあります。
専門的な分野で活躍する仕事なので資格はいくつも所持していた方が転職にも有利に働きます。
- 土質及び基礎以外の有資格者
- 上水道及び工業用水道
- 1級管工事施工管理技士
- 1級建設機械施工技士
- 下水道技術検定1種
- 小規模ダム工事総括管理技術者
- 地すべり防止工事士
- 土木用コンクリートブロック技士
- 第1種電気主任技術者
- エネルギー管理士
- 農業集落排水計画設計士
- 農業土木技術管理士
一覧にある1級管工事施工管理技士は、国土交通大臣指定機関が実施する国家試験で、現場に配置する監理技術者として認められます。
施工管理に携わる人には必要不可欠な資格として、建設コンサルタントの資格としても所持する事をおすすめします。
下水道の設計や工事の監督管理及び維持管理については下水道技術検定1種が必要になり、下水道計画も行う建設コンサルタントの仕事として所持していた方が良い資格と言えます。
建設コンサルタントの資格が取れる学校
大阪工業技術専門学校
大阪工業技術専門学校は、建設コンサルタントを目指す人の為に建設学科にも設計専攻や施工専攻があり、選べる魅力のある専門学校です。
124年の歴史のある専門学校として実務経験の豊富な教員が多く実習教育もバリエーションがあります。現役の職人として働く教員からリアルなエピソードも聞くことが出来るので、現場を意識しながら学ぶことが出来ます。
建設コンサルタントを目指す際にもより具体的に将来を思い描くことが出来る機会が多いのが魅力の一つ。
基礎を現場で実習出来る環境が魅力
大阪工業技術専門学校は教室で倫理を学ぶのではなく、知識や技術を実践するスタイルが魅力的です。
企業とリアルな接触を通した実践的な特別授業を積極的に取り入れているので、教室では得られない学びが体験することが出来ます。
卒業後も再就職や資格取得も手厚くサポートしてくれるので、安心して建設コンサルタントを目指すことが出来ます。
建設コンサルタントの資格・試験まとめ
建設コンサルタントになるなら2つの資格、技術士とRCCMを目指そう
建設コンサルタントの仕事自体は、特別な試験や資格に合格しなくても業務に就く事が出来ますが、就職や転職を検討する場合には資格を持っている方が良いです。
国家資格である技術士やRCCMに合格すれば、計画や調査や設計が出来る専門的なスキルを証明するのに役立つでしょう。どちらも難易度が高く受験条件も定められているので、長期的に学習をする必要があります。
建設コンサルタントに関連する資格は多くあり、試験が行われているので、自身の理想とする建設コンサルタント像に役立ちそうな資格の取得も目指してみてはいかがでしょうか。
建設コンサルタントの参考情報
平均年収 | 450万円~650万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 建築・不動産 |
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