お笑い芸人の資格・試験とは?必須資格はないが芸の幅を広げるという意味で資格は取っておくべき
お笑い芸人の資格試験は、オーディションや賞レースにおける選考が該当します。しかし、唯一の存在とならなければ当選できない、厳しい選考となります。養成所の充実など、サポート体制も整備されてきました。お笑い芸人ならではの関連資格の傾向も踏まえながら詳細にお伝えします。
お笑い芸人の資格とは?
お笑い芸人の必須資格はない
お笑い芸人の資格試験において必須の資格はありません。芸能事務所に所属しないフリーのお笑い芸人も多く、なることは簡単です。
しかし、お笑い芸人として人気が出て、仕事が多く入る状態になることは大変です。オーディションや賞レースの受賞など実力を認められる試験とも言える選考を通る必要があります。または、選考で落選した場合でも他の機会で一緒に働きたいと思ってもらうことが大切です。
選考オーディションが大事
指名で仕事が入る人気お笑い芸人以外は選考会として開催されるオーディションに通うことが通常です。いわゆる、ネタ見せと呼ばれる行動であり、お笑い芸人としての実力を持ちネタの披露によって理解してもらう事となります。
オーディションではネタの内容以上にお笑い芸人としてのキャラクターも問われます。選考側はオーディションの結果で想定しているポジションがあります。このポジションに生きるキャラクターであるかを見定めています。
斬新なキャラクターを望むのか、普段見せるキャラクターとのギャップを望むのかなど、オーディションにおける選考側の方針も意識したい所です。
落選時の評価、口コミでの評判
お笑い芸人のオーディションでは他の資格試験と違い、定員の少なさから落選することが多いです。しかし、落選した時にこそ、価値のある落選にできるかどうかがお笑い芸人としての今後の活躍における分岐点となります。
今回の仕事では合わないという判定でもキャラクターがいいと思ってもらったとします。このようになれば、何か別の機会で仕事がしたいと思ってもらえます。いわば、口コミでお笑い芸人としての評判が高まり、新しい仕事を得るためのチャンスとなります。
賞レースの受賞を目指す
お笑い芸人の目標として賞レースを取り上げる事が多くなりました。有名な大会では安定して約4,000組も申し込みが集まるなど注目度が上がっています。
大賞や最終選考に残るなど資格取得に近い形でお笑い芸人としての肩書となります。また、審査員に認められるだけの技量を備えていると認定され、仕事の発注側からも安心感を持って見られます。
振り返り芸を磨く
オーディションや賞レースの落選時にこそ芸が磨かれると言われます。賞レースの大賞など受賞者と何が違ったかを意識することは本気で取り組むからこそ見えてくるものがあります。
落選後の気づきによって、キャラクターを大幅に変えるきっかけにもなるとも言われます。それだけ、お笑い芸人にとって目標としての役割を、オーディションや賞レースは担っていると言えます。飛躍のきっかけとなるためぜひ活用していきたい制度です。
お笑い芸人の試験の難易度・合格率
オーディションや賞レースは共に狭き門
お笑い芸人にとって選考されるオーディションや賞レースは合格に該当する当選がとても少ないです。原則、大賞やオーディションでの抜擢は想定される1つのポジションを対象とします。また、最終選考に残るなどの結果も数えられるくらいです。
オーディションでは、他の参加者もネタを準備して参加をするくらい、本気でお笑いに取り組んでいる方々です。その中で唯一の存在となる事は並みの努力では難しいと言えます。
目標として準備することが大事
仕事が少ない駆け出しのお笑い芸人にとって、養成所などの学校を卒業後はネタ披露の場に困ることも多いと言われます。実践の場が少ないと人気お笑い芸人への行程でも進む要素がなくなってしまいます。
オーディションや賞レースはこのような境遇の方にも目標となります。準備をしっかり行い、ネタ見せを実行していくことが大切です。たとえ落選であってもチャレンジした内容から反省点が見え、次につながっていきます。
基準点のない、審査員評価の難しさ
オーディションや賞レースでは他の資格試験と異なり、基準点における明確な線引きができません。審査員による評価で判定を行うケースが大半となります。
お笑い芸人にとって笑いをおこせるということは最低条件かもしれません。オーディションや賞レースではさらに、多くの方に受け入れてもらえるキャラクターという、もう1段上の要素も加味されています。
あきらめない姿勢が大切
当選の難易度が高いため、オーディションや賞レースで成果がでず、あきらめたくなる気持ちも大きくなります。しかし、諦めない姿勢が大切となります。
毎年挑戦する中で、1次審査から2次審査へと選考段階が上がることも評価と言えます。目標には届かなくとも、少しずつ成長している実感は出てきます。
また、あきらめない姿勢を評価してくれる人も増えていきます。辛い結果が続くことが多く、お笑い芸人にとって大変な部分ではありますが、あきらめない気持ちが大切です。
お笑い芸人に役立つ資格
付加価値となる選択肢が多い
お笑い芸人の仕事では現場の様子も多様であるため、広く関連資格が取り上げられます。主に2通りの取得経路があります。
1つ目は元来得意な事を資格として所持しているケースです。例えば調理師などお笑い芸人の仕事前から所持しているというケースも多くあります。
2つ目はテレビ番組の延長上に資格取得の機会に恵まれた形です。ボクシングの番組に携わる中で取り組み、プロボクシングのライセンスを取得したケースはこちらに該当します。
難関資格取得者もいる
近年注目される傾向として難関資格を所持しているお笑い芸人という方もいます。例えば、公認会計士資格を取得しているお笑い芸人です。
ネタに専門分野からの切り口もあるなど、お笑い芸人としてのキャラクターを強く打ち出せる形として注目されています。他のお笑い芸人では真似ができない唯一のネタを持てるため、強みとなります。
お笑い芸人になるための資格が得られる学校
NSC
NSCは吉本興行が運営する1年制のお笑いコースがある養成所です。お笑いの技術も様々なレッスンで鍛錬できますが、特色はお笑い芸人としての作法を教えてくれます。
卒業後に新人お笑い芸人として現場で活躍するためには先輩芸人や制作スタッフとの円滑な連携が必要となります。このため、制作チームの一員として力が発揮できるように先を見据えた教育を受けられます。
また、舞台やテレビ収録とは別の場で活躍できる事も意識されています。例えば、Youtubeやアプリ配信など現代の環境に適応できる内容も学べます。
卒業後のサポート体制も魅力
常設の劇場を所有している事も卒業後に力を発揮する場として大きなプラス要素となります。業界大手として自前の劇場のみならず仕事の斡旋数も多い事で知られています。
また、マネージャーによるサポートも魅力です。大手であるためマネージャーも専門分野に分かれ、新人お笑い芸人と毎年、身近に接している方が多いです。新人が時期ごとに悩むポイントも熟知しています。
ワタナベコメディスクール
1年制のお笑い芸人専攻がある養成所です。特色としてコースにより1週間の授業コマ数が15コマから6コマと別れています。生活スタイルに合わせた通学も可能です。
授業内容もネタの作成から舞台経験を積むまで幅広く学べます。また、最近の傾向として重要視されているフリートークのスキルを上げるレッスンも組み込まれ、様々な場で活躍できる土台づくりがなされます。
デビューシステムが実践的
お笑い芸人として通常、デビュー後に直面することがあります。それは、段階を踏んだ人気の上昇というステップです。こちらを賞レースに取り組む形で在学中から始められます。
ピラミッド状のグレードが定められ、上位成績を取ることによりお笑い芸人としてネタを見せることができる機会の増加に繋がります。卒業後にもスムーズに競争ができるだけの向き合い方を在学中から形にできます。
サンミュージック
お笑いコースという形でレッスンを受けることができます。特色として1年制の区切りはなく、2年目以降もレッスンという形で受講可能です。
授業内容も基礎レッスンが充実しています。なぜなら、お笑いコース以外に声優や演技など他の領域も取り揃えているため、共通授業という形で組み立てができています。発声や滑舌など基礎をしっかり培っておきたい部分です。
他の専門領域から受けるプラス要素
基礎レッスン以後にも総合芸能事務所として様々な仕事を請け負う会社ならではの授業が目立ちます。発想力を重視した内容で、一発屋と言われるような大きな注目を集めるお笑い芸人を生み出してきた勘所に定評があります。
また、オーディションにもとても力を入れており、社内マネージャーによるオーディションから優秀者には内外のオーディション参加を積極的に促すなど卒業後の活躍を視野に入れた動きもあります。
お笑い芸人の資格・試験まとめ
オーディションや賞レースの合格者が少ない厳しい選考
お笑い芸人の資格試験は必須資格という形ではありません。しかし、オーディションや賞レースなど合格者が極めて少ない選考に立ち向かう必要があります。競争率も高く、厳しい結果となる事が多いです。結果が出なかった時にもあきらめない姿勢が次の仕事に繋がります。
養成所のサポートも充実しており、お笑い芸人の世界は厳しいながらもチャンスを掴みに行く環境は整ってきました。
お笑い芸人の参考情報
平均年収 | 200万円~300万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 芸能 |
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