カーレーサーの資格・試験とは?国内・国際ライセンスの概要と合格の秘訣
疾風のような速さで魅せるカーレーサーとして働く上で、ライセンスを取得しなければレースに出場することが出来ません。今回はこの記事でカーレーサーに関連する代表的な資格、国内ライセンスと国際ライセンスについての試験の情報をご紹介します。
カーレーサーの資格、国内ライセンスとは?
カーレーサーを目指す人が取得する国内ライセンスA
カーレーサーを目指す人が最初に取得するのは国内Bライセンスで、普通免許を持っている人がJAFに入会して講習を受ければ取得出来ます。
もっとも手軽に入手できるのが国内Bライセンスで国内Bライセンスを取得した人がのちに国内Aライセンスを取得する事が多いです。国内Aライセンスを取得出来れば国内で開催されるレースに出場する事ができます。
カーレーサーを目指すのであれば国内レースに出場出来る、国内Aライセンスを目指しましょう。
国内Aライセンス難易度・合格率
難易度は低く試験対策をすれば合格圏内
国内Aライセンスは筆記試験と実技試験があります。筆記試験は持ち込みが可能で、実技試験はローリングスタートによる模擬レースがあります。
速さを求める試験ではなく、カーレーサーとしてマナーやルールを守って運転できるかどうかを問われます。合格率は90%と言われていて、自動車が好きで趣味で取る人もいるくらい難しい資格ではありません。
国内Aライセンス
合格率 | 全国平均 約90% |
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受験資格 | 次のうち全てに該当すること
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受験費用 | 4,100円 |
出題範囲 | JAFのライセンス、レースのエントリーや本番で守るべき事、レース中に表示される旗の意味、ヘルメットやレーシングスーツの決まりなど |
実技試験では完走して記録を残す事
国内Aライセンスの取得には実技試験があり、タイムアタックがあります。タイムアタックと聞くとついゴールが早い方が有利と考えがちですが、大切なのは完走してタイムを残す事です。
上位になれば表彰されるのですが、乗る車によっても差があるので、時間よりも正確にゴールを目指すことを心がけましょう。加えてルール通りに走る事ができているかを見られるので、焦らず取り組めば問題ありません。
ライセンスの更新は忘れずに
国内Aライセンスを取得した場合に更新は忘れずにする必要があります。ライセンスには基本的に有効期限があり、ライセンスに表記されている有効年の翌年12月末まで更新ができます。
期限を過ぎた場合には更新資格も無くなるので、新しくライセンスを取得しなければいけません。
カーレーサーの資格、国際ライセンスとは?
国外でレースができるライセンス
国際ライセンスは国外でのレースに出場出来るライセンスです。海外でレースに出場したいという人は取得するべきライセンスで、カーレーサーになる人は多く取得しています。
国内ライセンスとは異なり、実績が大きく昇格に左右される特徴があります。
国内Aライセンスを取得する事
国際ライセンスを取得するには国内Aライセンスを取得する必要があります。国内Aライセンスを取得して実績を積めば国際ライセンスの取得ができて、AからCまでのランクがあります。
Cから取得してAを目指すのが一般的ですが、競技会への出場回数や実績で昇格が判断されます。
国際ライセンスの難易度・合格率
CからAまで難易度はそれぞれ。実績をあげて昇格を目指す
国際ライセンスはそれぞれランクによって難易度が異なります。試験はなく実績によって昇格が決まってきます。
国際Cライセンスの取得は申請日より1年以内に、日本のJAF公認レースに2回以上完走するかJAF公認のラリー及びスピード行事の日本選手権に6回以上完走している事で取得出来ます。
国際Bライセンスは、申請日より2年以内に、日本の全日本選手権などのレースや国際各式レースで5回以上完走している事で取得出来ます。国際Bライセンスを取得出来ればフォミュラーニッポンやル・マン24時間などのレースに出場出来ます。当然国際Cライセンスよりもレースに参加する期間も大きくなるので、条件が難しくなっています。
国際Aライセンスは申請日より2年以内に国際Bライセンスが必要なレースの5戦で5位以内の入賞、または国際Bライセンスを必要とする選手権で、最終成績5位以内の成績があれば取得出来ます。国際Aライセンスをとれば、GP2やインディカーシリーズなどに出場出来るプロフェッショナルに活躍出来ます。
その他のカーレーサーに関連する資格
カーレーサーに関する資格はさまざま
国内ライセンスや国際ライセンス以外にもカーレーサーの仕事に関連する資格はいくつかあります。
カーレーサーとしてどこで走るのか、どのレースを目標にするのかで取得するべきライセンスは変わってきます。
- スーパーライセンス
- 国際Rライセンス
- 国際ドラッグライセンス
- 国際ソーラーカーライセンス
- 競技参加者(エントラント)
- コース
- 時計
一覧にあるスーパーライセンスはF1世界選手権に出るための特別なライセンスで、取得するとカーレーサーとして知名度も高く活躍することができます。
競技参加者はカーレーサーではなくチームの監督になるためのライセンスやリザルトを作るのが時計です。
カーレーサーの資格が取れる学校
鹿島サーキットレーシングスクール
鹿島サーキットレーシングスクールは本田技研工業の子会社で運営している鹿島サーキットで行なっています。18歳以上は自動車運転免許所有者のみで、2日間の実技講習を年間10回受けます。
フォーミュラーカーの乗り方やルールとマナー、レーシング走行の基本と応用などのカリキュラムが組まれています。じっくり実技を教えてくれるのでカーレーサーとしてのライセンス取得に役立ちます。
基礎から応用まで!多彩のコースが魅力的
鹿島サーキットレーシングスクールでは初心者から上級者までのコースを設けています。体験スクールでは一定の基準をクリアすればベーシックコースのスキルアップを目的にしたコースに、さらに本格的にカーレーサーを目指すアドバンスコースに進んでいく形になります。
アドバンスコースでは、マシンのメンテナンスに加えて、英会話などもカリキュラムに含まれて幅広くサポートしてくれます。
成績優秀者にはレースに参加出来る
鹿島サーキットレーシングスクールでは成績優秀者はスカラシップを受けてレースに参戦する事が出来ます。アドバンスコースの中や受講者から選考に残った何人かという厳しい門ではありますが無料でレースに参加が出来るのです。
カーレーサーとして今でも活躍している人は鹿島サーキットレーシングスクールでスカラシップを獲得している事も事実あります。
日本モータースポーツ専門学校
日本モータースポーツ専門学校ではモータースポーツ業界での就職を目指す人をサポートする学校です。
基礎からじっくりと学べる授業内容で、教育スタッフも現場経験者という安定感で、レース参戦の授業も多く実力が身に就くカリキュラムが魅力的です。レース現場でのインターンシップなど、カーレーサーを目指す人のライセンス取得にもおすすめ出来ます。
きめ細やかな指導で就職率も高い
日本モータースポーツ専門学校では早い時期から就職する意識を高め、それぞれの希望する仕事の適正にあった職業に就けるように一貫した就職指導を行っています。
カーレーサーを目指す人も多く、進路相談や企業研究など目指す業界に関する知識を深めて自信をつけるサポートをしています。
カーレーサーの資格・試験まとめ
カーレーサーになるなら国内ライセンスと国際ライセンス、それぞれ目標に合わせて取得を目指そう
カーレーサーの仕事自体は、ライセンスがなければ走ることはできません。国内Aライセンスを所得できれば国内で開催されるレースには出場出来ます。国内Aライセンスは筆記試験と実技試験がありますが、趣味で取得する人も多いのでそこまで難しくはありません。
カーレーサーに関する資格試験は、さまざまな試験が行われています。まずは国内Bライセンスの取得を目指して自分の理想とするカーレーサー像に役立ちそうな資格の取得を目指してみて下さいね。
カーレーサー(レーシングドライバー)の参考情報
平均年収 | 1000万円~3000万円 |
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必要資格 |
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資格区分 | 免許 |
職業職種 | スポーツ |
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