建築板金工の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入統計
建築板金工の給与・年収はいくらくらいの水準なのでしょうか。経験によって変動しやすい建築板金工の給与。職人の世界だからこそ学歴よりも経験に左右されることが多いようです。本記事では、建築板金工の初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。
建築板金工の初任給
新人建築板金工の給与は平均18万円
建築板金工として働く場合、初任給は18万円前後が相場といわれています。職人として人気の職業ですが、給与面としては一般的な初任給と言えます。
どこで働くかによっても多少の差はありますが、特に新人は慣れていない肉体労働がメインになるため対価は低めと考えておくと良いです。
転職したときの給与は経験や役職で左右されやすい
建築板金工の世界では、よりレベルの高い職人の元で経験を積むために転職する人もいます。
転職をした場合の初任給は経験によって決まることが多いです。建築板金工として10年以上のキャリアがあれば見習いの給与と同じになることは少ないようです。とはいえ前職の給与水準を保証してもらえるかは勤務先によって異なります。
場合によっては新卒採用者や見習いと同列の給与を提案されることもあるので、経験をアピールすることが大切になりそうです。交渉次第では給与が変わることもあることを覚えておきましょう。
異業種から建築板金工への転職は給与の確認を
異業種から建築板金工に転職する場合には、年齢に関係なく見習いと同じ給与になることが多いです。
経験がモノを言う職人の世界だからこそ、転職前の仕事内容によっては大幅な給与ダウンになってしまう可能性があるので、慎重に判断するようにしましょう。
建築板金工の平均給与
建築板金工の平均給与は約32万円
厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査のデータによると、建築板金工の平均給与は、全国平均が約32万円となっています。
建築板金工の仕事は一日立ちっぱなしで高所での作業を行う仕事で朝が早く体力的にもハードな仕事です。ハードな仕事内容に比べると建築板金工の給与レベルは低めと言えるでしょう。
ただ、経験を積んだり屋根や壁の板金を上手く仕上げる事が出来れば達成感があり、やりがいの大きな仕事です。給与だけに捉われて、心が折れないようにすることも大切と言えそうです。
勤務期間に応じて給与もアップすることが多い
建築板金工の給与は、勤務期間に応じてアップすることが一般的です。特別な資格がなくても業務に就くことが出来るので、最終学歴で採用時の給与が変わることはほとんどありません。
求人を探す際は給与以外の手当もチェック
建築板金工の統計では、給与とは別に支給される賞与も年間57万円前後という結果が出ています。建築板金工の世界では残業は少ないですが朝早く作業を行う事が多い仕事です。基本給以外の各種手当が支給されないこともあるので注意しましょう。
就職や転職をする場合には給与以外にも賞与や各種手当などの制度が整っているかを確認しましょう。求人票の一覧をチェックすることで記載しています。
男女でも平均給与に差がある
建築板金工の仕事は9割以上が男性という特徴がありますが、厚生労働省の統計によると男女で平均給与に差があるようです。男性で見た場合の平均給与は約30万円ですが、女性の場合には約22万円となっています。
男女で差が出やすいのは女性の場合には出産や結婚で現場を離れる人が多いという事。加えて肉体労働が多い職人の世界だからこそ、継続して仕事をすることが難しくなる一面もあるでしょう。
女性の場合には何らかの事情でキャリアが中断してしまう事が多いと推察されます。
年齢によっても平均給与に差がある
建築板金工の平均給与は年齢によっても差が出やすい職業と言えます。20代の平均給与は23.7万円ですが、40代になると42.5万円になっています。
経験主義の職人の世界ではありますが、20代と40代では約2倍給与が異なります。働き盛りの30代の平均給与は約30万円となっています。
勤務先やそれぞれの技術によって給与は異なりますが、年齢によって平均給与に差が大きいという事は覚えておいてください。
経験や実績によっては給与アップにつながることも
建築板金工の給与は一般的に見ると高い方ではありませんが、経験を積むことで大幅な給与アップが見込めます。転職する場合でも一定以上の経験があれば、給与に実績を考慮してくれる可能性も高いでしょう。
資格取得が給与や手当に反映されるケースも
建築板金工の仕事は、スキルレベルが給与に反映されやすい職業と言えます。資格取得は給与アップに繋がる可能性があると考えられます。将来的に独立を検討する際にも資格を取得することはおすすめです。
資格の中でも建築板金工として評価に繋がりやすいのは、技術力の問われる建築板金技能士です。内外装板金作業とダクト板金作業に分かれている国家資格になります。1級は7年以上の実務経験を積まないと取得できない資格です。持っている事で十分なスキルの証明になるでしょう。
資格をせっかく取得したのなら活かしたいと思うものです。就職や転職の際には資格手当が支給される企業を探してみるのもポイントです。
建築板金技能士の平均年収
建築板金技能士の年収は300~500万円前後
建築板金工の平均年収を厚生労働省の統計一覧の平均給与と年間賞与から算出すると約455万円になります。
新人の場合には月の給与が18万円であれば、年収は200万円台になると考えられますが、経験を積むことで年収がアップして、建築板金工の一般的な年収は300~500万円前後と予想されます。
経験を積んで役職が上のポジションになれば給与アップは可能です。長時間労働になりやすく高所での作業により体力的も精神的にもハードな仕事内容と比較すると、年収レベルは低い傾向にあると言えます。
独立すれば平均給与以上の給与や年収の可能性も
建築板金工として平均以上の給与や年収を獲得している人は、独立して自分で仕事をしている経験を持つ人のようです。経験を積んで人脈を作り、仕事を受注出来れば高年収を獲得することも夢ではありません。
独立して自分で建築板金工として仕事をすることは技術の高さはもちろんのこと、資金力や運が必要になります。成功の道は簡単ではありませんが、地道に努力を続けて人脈を構築していくことで独立の道は開けてくるでしょう。
将来独立するためにアルバイトを選ぶ人も
建築板金工として将来独立を検討している人の中には、正社員として一か所で経験を積む以外に、アルバイトで多くの現場を渡り歩く人もいます。
アルバイトで働くメリットとしては、多くの職場で経験を積むことが出来る事や現場がそれぞれ異なるので人脈を作りやすい事があげられます。雇用面での不安定さはありますが、働いた時間分の給与がしっかりもらえるアルバイトが良いと考える人も多いようです。
建築板金工の給与については経験によって差がありますが、1,200円程度が一般的なようです。見習いの人や職場によっては800円台からスタートすることもあります。アルバイトの年収は時給や働いた時間によって左右されやすいので、年収200~400万円と幅があります。
建築板金工の給与・年収まとめ
建築板金工の年収レベルは低め。やりがいが得られる仕事
建築板金工の平均給与や年収レベルは肉体的な負担がかかる仕事内容と比べると低めの傾向と言えます。各種手当や賞与などが出るかによっても差が生まれやすいです。
職人の世界だからこそ経験を積んで実力がつけば給与アップも見込めます。資格を身につけたり技術を磨くことで、好転遇な転職が出来るかもしれません。将来的に独立をして高年収を掴むことも出来るかもしれません。
建築板金工という職業は、情熱と諦めない気持ちを持って努力を続ければ自分の夢が叶うかもしれない夢のある仕事と言えるでしょう。
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建築板金工の参考情報
平均年収 | 300万円~500万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 建築・不動産 |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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