ボディビルダーの給与・年収は?トップ年収は数億円!収入は個人差があり副業がメインの人も

ボディビルダーの給与・年収は?トップ年収は数億円!収入は個人差があり副業がメインの人も

プロのボディビルダーは、大会に出場し鍛えた筋肉を美しく見せて賞金を獲得するほか、プロテインメーカーなどの企業とスポンサー契約を交わすことで収入を得ています。彼らの収入はどのくらいなのか、詳しく掘り下げていきます。

ボディビルダーの初任給は?

賞金なしが普通のボディビル大会。トレーニング費用でマイナスもあり

ボディビルダーはプロ宣言をすれば誰でもなることができますが、組織や団体に所属するわけではないため、ボディビルダーとして初任給などの給与は一切ありません。

また、大会の賞金だけで暮らしていくのは非常に困難です。世界最高峰の大会とされるアメリカの「ミスターオリンピア」で優勝すれば20万ドル(約2,200万円)もらえます。しかし他の大会では優勝してもプロテインの缶がもらえるくらいで、賞金なしが当たり前です。本場アメリカであっても、よくて賞金2万ドル(約220万円)くらいですから、トレーニング費用や渡航費の方が上回ってしまいます。

プロとして活動しているボディビルダーの収入源は、ほとんどがスポンサー契約料です。プロテインを製造・販売している会社や、フィットネス関連の会社などが代表的なスポンサーとなります。契約金は交渉や業績次第ですから、初任給や給与、年収といったものに相場はなく、個人によってまったく異なります。

ボディビルは始めてすぐに成果がでるものではない

ボディビルダーを目指して、いきなりチャンピオンになるということはまずありません。優勝圏外から徐々に順位を上げていくパターンが多く、最初から賞金を稼げるほど甘い世界ではないということです。肉体づくりには生活習慣の構築や地道なトレーニングが欠かせず、体調の変化に応じた微妙な調整ができるようになるには経験と年月が必要です。

兼業ボディビルダーがほとんどで、プロはごく一部

プロとして収入を得るのが難しいことから、ボディビルダーのほとんどが他にも収入源を持っています。芸能界にも中山きんに君、角田信朗などボディビルダーとして活動している人がいますが、彼らはもっぱらテレビの出演料から収入を得ており、芸能人であってボディビルのプロではありません。

一般人ならなおさらボディビルのみで生計を立てるのは難しく、何かしら他の仕事で収入を得ていることがほとんどです。

ボディビルダーの平均的な収入

トレーナー、理学療法士、大学職員など兼業する職種によって給与はさまざま

ボディビルダーとしての給与や収入はほとんど見込めないのが一般的です。そのため、大多数のボディビルダーは別の職業から収入を得ています。

どんな職業と兼業するかは人それぞれですが、筋トレや栄養管理の知識・経験を生かしてフィットネスジムなどのトレーナーで生計を立てる人は多いと言われます。この他、理学療法士やスポーツ系の公認資格を取得して副業に生かすケースが見られます。

これらの副業から得られる収入は職種によってさまざまです。アスレチックトレーナーといっても、ジムのスポーツインストラクターであれば月給20〜30万円前後で30代くらいまでしか働けないのが実情です。しかし、マネージャークラスになれば40代で月給40〜50万円ということもあります。さらにフリーのパーソナルトレーナーでカリスマ的な人気が出れば、年収1,000万円も夢ではありません。

筋肉への深い理解と知識から研究者になるボディビルダーも

なお、珍しい例として東大教授でボディビルダーの石井直方や、日体大准教授でこれまたボディビルダーの岡田隆が挙げられます。彼らの研究分野はもちろん筋肉や運動で、石井直方は日本の筋肉研究の権威であり、岡田隆は体育学部体育科に所属し「骨格筋評論家」も名乗っています。

東大教授の平均給与は年間約1,200万円、大学准教授の給与は年間平均860万円といいますから、かなりの高収入です。ボディビルダーと一口に言っても兼業する職種は非常に多彩で、給与も上から下まであらゆる層が含まれるのです。

プロとして活動する人はまれにいるが、サイドビジネスの収入も大きい

ほとんどが副業を持っている中で、プロとしてボディビルのみで食べている人はごくまれです。日本では、JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)に登録している3,000人のボディビルダーのうちプロはたった一人だけ。世界でもプロのボディビルダーは200人ほどしかいません。

プロの収入源は主にスポンサー契約料や、大きな大会での賞金です。特にスポンサー契約は定期収入となるため非常に重要で、金額も並外れているといいます。日本唯一のプロである、「HIDE」こと山岸秀匡はアメリカのサプリメントメーカーとスポンサー契約しており、年収は2億円とも言われています。

代表的なサイドビジネスはメディア露出など

プロはスポンサーがつけば収入が得られますが、通常はサイドビジネスも行っています。フィットネス系をはじめとするCMの出演や、筋トレに関する書籍の執筆・監修などがあります。「結果にコミットする」で有名なCMが発端で、世間では筋トレやボディメイクがブームになり、TVやイベントなどでマッチョの需要が高まっていることも関係しているようです。

海外のボディビルダーとして有名なタヴィ・カストロは貧しい学生時代、ボディビルのかたわら3万円の元手でオリジナルロゴの入ったフィットネスウェアを販売して一躍大金持ちになりました。現在ではボディビルダー・人気フィットネスモデル・実業家・DJとして世界に名を馳せる成功者です。

彼はプロにはなれませんでしたが、多才さを生かして活躍し、ボディビルダーとしても有名になりました。ボディビルダーがこのようにサイドビジネスを持つのは、ボディビルだけを一生の仕事にすることは困難だからです。50代で全日本選手権に優勝した女性ボディビルダーの山野内里子や80代で現役ボディビルダーの金澤利翼などもいますが、彼らは例外的です。多くは年齢とともに肉体の限界を感じるものですから仕方のないことかもしれません。

ボディビルダーの平均年収

年収はプロで数億、兼業で200〜1,000万円以上。職業寿命は短い

ボディビルダーにもいろいろな仕事のスタイルがあることを紹介しました。では結局ボディビルダーはいくら稼げるのかというと、プロならスポンサー契約金やサイドビジネスで億単位の収入があり、兼業の場合は副業次第で年収200〜1,000万円以上ということになります。

ボディビルの大会賞金は、世界最高でも約2,200万円。多くの場合は賞金なしです。ボディビルダーとしての収入を純粋に大会賞金だけでカウントすると、一握りの世界チャンピオンを除けばほぼ全員が年収ゼロになってしまいます。稼ぐことが非常に難しいボディビルの世界ですが、当たれば大きく、夢のある職種とも言えます。

生涯年収はさまざま。職業寿命は総じて短く、引退後は別の仕事にシフト

生涯年収も人によってさまざまです。コンテストで勝てなかったり、スポンサー契約が取れなかったりとボディビルダーとして活動することが困難になれば別の仕事に転換せざるを得ません。いつからいつまでボディビルダーを続けるかは本人の状況次第ですが、大会で好成績を残せる選手生命は数年〜十数年と、一般企業で働くのに比べれば圧倒的に短いと言えます。

ボディビルダーを引退した後はサイドビジネスや副業の方に本腰を入れることになりますから、もともと兼業のボディビルダーは年収が変わらないか、引退後に収入が上がることすらあり得ます。プロの場合は引退すると賞金やスポンサー契約料がなくなりますから、サイドビジネスの収入が引退後の収入になります。

こうしてみると、ボディビルダーというのは一生のうちのある期間に打ち込むものだという見方ができます。職業寿命が短い分、短期で莫大な金額を稼いで次のビジネスにつなげるという働き方が想定されます。

ボディビルダーの給与・年収まとめ

プロの年収は億単位、兼業は副業次第で200万円〜数千万円も

ボディビルダーの収入は実力次第で大きく異なるものです。世界チャンピオンは年間数億円も稼げますが、頂点に上りつめるのはほんの一握り。ほとんどが兼業ボディビルダーで、収入源はアスレチックトレーナーなどの副業のみです。それでも成功すれば年収数千万とかなりの高収入になり、夢のある職種だということができます。

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ボディビルダーの参考情報

平均年収200万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種スポーツ

統計情報 出典元:

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