競輪選手になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

競輪選手になるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

競輪は国から認められている数少ない公営のギャンブルです。そこで活躍する競輪選手になるには、どのような方法や条件があるのでしょうか。競輪選手になるには何が必要なのか、条件や学校などについて紹介します。

競輪選手になるには何が必要?

競輪選手資格検定を受けて国家資格の取得が必要

競輪選手は公営のギャンブルである「競輪」で活躍する競技者です。観客は選手の順位を予想して投票券である「車券」を購入し、順位予想が的中すれば配当金を得ることができます。

競輪選手が競輪のレースに出場するためには、「競輪選手資格検定」という国家資格を得る必要があります。指定の試験を受験して合格することが必要で、その試験を受験するには特別な制限がありません。

しかしその試験内容は非常に特殊であり、さらに難易度が高いため専門の訓練を受けていないと合格することはできません。その訓練は日本唯一の競輪選手の養成機関である「日本競輪学校」で受けることができます。

試験合格には競輪学校への入学が必須

競輪選手資格検定に合格するためには、「日本競輪学校」での訓練が必須です。これまで男女合わせて110回を超える試験が行われてきましたが、学校外からの受験者が合格したことは一例もありません。

競輪人気の低迷により人数は減少

競輪選手の人数は2018年末時点で約2,300人となっており、日本のプロスポーツ選手としては最大規模の人数を誇っています。

しかし人数の推移をみると減少の一途をたどっており、ここ10年間でも1,000人ほど減少しています。これには人数のボリュームゾーンだった団塊世代の引退や、趣味の多様化による競輪人気の低迷が影響しています。

その反面、女子選手の人数は増加し続けています。「ガールズケイリン」として2012年7月1日より復活した女子競輪は、当初は33名だった所属選手を2018年には123名まで増加。競輪選手全体の5%程度ではありますが徐々に規模を大きくしています。

競輪選手に向いている人、適性がある人

脚力・体幹力が優れている

競輪選手にとっては何をおいても身体能力の高さが最も重要です。特にペダルをこぎ続けるだけの脚力と体を一定に保ち続けるだけの腹筋・背筋の力が求められます。競輪学校におけるトレーニングにおいて鍛えてもらえるとはいえ、プロ競輪選手が持つ太い丸太のような太ももは一朝一夕では手に入るものではありません。

他のスポーツであらかじめしっかり鍛え上げた足と体幹の力があってはじめて競輪選手の世界の入り口に立つことができるといっても過言ではないでしょう。

瞬発力が強い

競輪を含め自転車競技はいくつかの種目がありますが、それぞれ求められる能力が異なります。ロードレースの場合には長距離を長い時間走り続ける必要があるため、持久力が求められます。

競輪は短い時間の中で最高速を出すことが求められる競技です。そのため瞬間的に全力を出し切って最高のパフォーマンスを出すための瞬発力が必要とされています。もちろんレース全般において息切れしないためのスタミナと持久力も必要ですが、誰よりも瞬間的に早く走るためのトレーニングは欠かすことができません。

仲間意識を大切にできる

男子の競輪において、複数人でチームを組んでレースを有利に進めるための「ライン」という戦術があります。通常2~3人でチームを組み、先行者が風よけになり後列が後ろのチームの妨害をするというような分担した役割をこなしながらレースを進めます。

ラインは同郷、同地区、血縁や師弟関係、競輪学校の同期同士といった関連がある人間同士で組むことがほとんどです。そのため普段から円滑な人間関係を保ち、協力し合えるだけの土壌を作っておくことが求められます。

国際競輪やガールズケイリンではラインを作ることを禁止としています。しかしラインがないからといってコミュニケーションをとらなくてよいということではありません。競い合うライバル同士でありつつも、同じ競輪の世界で生きていく仲間同士として尊重し合う姿勢が不要な争いを回避し、ひいては競輪という競技の発展につながっていくでしょう。

人間観察が得意

競輪はレース中、常に全力で走り続けることは不可能です。そのためレース中にペースを作り、他の選手の動向を見ながら適切なタイミングで勝負をかけます。

他の選手がどの程度体力を残し、いつ仕掛けてくるつもりなのか、自分のラインはどのような状態なのかなど、周囲を見渡せばレースに影響しそうな要素の情報は大量に転がっています。それらを観察し、適切に分析することがレースに勝利する秘訣といえるでしょう。

勝負ごとに真剣になれる

周囲と協力をしながらレースをする競輪選手ですが、それでも最後は自分が勝たなければプロのスポーツ選手として優れた評価を得ることはできません。

競輪選手は平均年収が1,000万円を超えるといわれていますが、その中でもトップ選手は億を超える収入を得られるほど、実力により収入の格差は広がります。毎年年末に行われる日本最大のレース「KEIRINグランプリ」では、1着の賞金額が副賞を込めて1億を超え、単発レースにおける世界最高額としてギネス認定されています。

そのような「競輪ドリーム」ともいえるような高額の賞金を得るためには、勝負に対して真剣に取り組み、成果をあげなければなりません。最終的な勝者となるためには、やはり勝負ごとに対して真剣になれることが重要な資質であるといえるでしょう。

競輪選手になるための学校・教室

日本競輪学校

競輪選手の資格である競輪選手資格検定の試験には、競輪学校で学んだ受験生のみ合格しています。現在日本国内における競輪選手の養成機関は「日本競輪学校」だけであり、競輪選手になるためには必ずここに入学し、訓練を受けなければいけないといってよいでしょう。

誰でも受験できるが合格基準は厳しい

日本競輪学校に入学するための受験資格は大変ハードルが低く設定されています。

  • 日本に居住している
  • 受験日の時点で17歳以上
  • 高卒と同程度の学力を有する

という程度であり、事実上誰でも受験できるといってよいでしょう。ただし、合格のための基準は非常に高く、スポーツ経験者でも簡単には合格できません。受験内容は自転車競技の経験の有無により分けられ、経験者は自転車での走行速度を重点的に評価されます。

第109回(平成26年度男子)試験の合格者において、1,000mの平均タイムは1’10″27、400m走行後の200mの平均タイムは11″51でした。このタイムは経験者でも達成するのは大変困難であり、第117回(平成30年度男子)の合格率は全国平均20.5%と、経験者が受験しても通過しにくい、大変な難関であることがわかります。

厳しい規律で脱落者も多い

また合格できた後も、競輪学校の厳しい規律に耐え切れず途中で脱落することも少なくないようです。競輪学校の毎日の生活は、以下のようなスケジュールで進んでいきます。

  • 朝6:30に起床
  • 9:00~11:30まで課業
  • 昼食後、12:40~17:00まで訓練・体育
  • 入浴、夕食、自習、清掃、自由時間を経て22:00に就寝

毎日のスケジュールが厳格に定められているだけでなく、禁止事項も多く定められています。

  • テレビの視聴の時間制限あり
  • 外出は日曜日だけ
  • 電話の発信は公衆電話のみ。受信は取次のみ。携帯電話の持ち込み不可。
  • 飲酒・喫煙不可
  • 飲食物の持ち込み不可

まるで修行僧のような厳格なルールのため、それまでの生活とのギャップに耐え切れないこともあるようです。

しかしこういった生活を経て、1年間鍛え上げられることで競輪選手として必要な能力を身に着け、競輪場で活躍する選手となれます。夢の実現のため乗り越えなければいけない試練であるといえるでしょう。

競輪選手になるには?まとめ

資格取得のためには競輪学校での訓練が必要

競輪選手になるためには国家資格である競輪選手資格検定に合格する必要があります。その資格検定の合格者は100%が日本競輪学校の卒業生で占められています。

身体能力だけでなくコミュニケーション能力も必要

競輪選手として活躍するには瞬発力に優れた脚力と強靭な体幹といった、身体面の能力が求められます。また競輪の世界で生きていくため、レースを有利に進めるために高いコミュニケーション能力も必要です。

資格検定、学校への入学共に、競輪選手への道には年齢制限がありません。一獲千金を夢見るなら、競輪の世界に挑戦してみませんか。

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