競輪選手の資格・試験とは?競輪選手資格検定の概要と合格の秘訣

競輪選手の資格・試験とは?競輪選手資格検定の概要と合格の秘訣

競輪レースに出場して賞金を獲得するスポーツ選手である競輪選手。競輪選手になるには競輪選手資格検定に合格必要がありますが、この試験を合格するにはどのような学校に進学する必要があるのか?試験の難易度などをご紹介します。

競輪選手の資格とは?

競輪選手資格検定に合格することが選手登録するための必須条件

競輪選手とは、競輪のレースに出場することで賞金を獲得するプロスポーツ選手のことをいいます。競輪選手として活躍するには、全国にある選手会に選手登録する必要がありますが、誰でも競輪選手として選手登録をすることはできません。

競輪選手になるには、国家資格である「競輪選手資格検定」に合格することが必須です。競輪選手資格検定に合格することで、選手登録をすることができるようなります。

競輪選手の資格の難易度・合格率

日本競輪学校へ進学しないで合格した例がない

日本競輪学校へ進学しなかったとしても競輪選手資格試験を受験することができますが過去に合格例がありません。

経済産業省のホームページによりますと、競輪選手資格検定を受験するためには日本競輪学校へ入学することが必要と書かれています。競輪選手を目指している方のほとんどは日本競輪学校へ進学しています。

日本競輪学校へ進学し競輪について学び、卒業の直前に競輪選手資格検定が行われます。日本競輪学校でしっかり学ぶことでほとんどの受験生は合格することができ、競輪選手資格検定に合格すると、競輪選手として登録することが出来ます。

競輪選手資格検定は女性も受験できるのか?

これまで競輪業界は男性のみの募集しか行われていませんでした。しかし、2010年より新たに女子競輪選手の募集が行われるようになり、第1回に行われ競輪選手資格検定では36名の女性合格者が誕生しています。

しかし、競輪学校の募集人員は男女合わせて100名以下程度のため、男子の倍率は10倍前後、女子は受験人数が少ないこともありますが倍率は2倍前後となっています。男性が日本競輪学校へ進学するには狭き門を通ることになります。

その他の競輪選手関連資格

引退後の仕事によって必要となる資格がさまざま

競輪選手はスポーツ界の中でも選手として活躍できる寿命が長いスポーツでもあります。引退後どのように生活を送るかその方それぞれではありますが、自営業を始めるには資格を持つことが必要となってきます。

たとえば現役時代の賞金を貯金し、引退後にスポーツジムを開業する方はスポーツジムを開業するために「健康運動指導士」「ヘルスケアトレーナ」「商業スポーツ施設指導者」の資格を取得する方もいます。

競輪選手の資格が取れる学校

日本競輪学校

競輪選手になるために競輪について学べる学校は日本国内に一校しかありません。学校は静岡県の伊豆にある「日本競輪学校」に進学することで競輪選手資格検定試験の合格へと近づくことが出来ます。在学期間は5月中旬から翌年3月下旬までの約10ヶ月間、競輪について学ぶことが出来ます。

約10カ月の期間ではありますがその間の学費は無料です。しかし、食費やウェア代などの費用で100万円以上自己負担となることもあります。

日本競輪学校受験資格

日本競輪学校のホームページによる受験資格を紹介します。

次の(1)~(4)号に該当する者とする。

  1. 日本国内に居住する男子であること
  2. 学校教育法(昭和22年法律第26号)に定める高等学校、中等教育学校、大学(短期大学を含む)若しくは高等専門学校のいずれかを卒業した者、又は平成31年3月31日までに卒業する見込みの者、若しくは、これと同程度の学力を有する者であること
  3. 年令は、平成31年4月1日現在満17才以上であること
  4. 以下のいずれにも該当しないこと

    ・競輪選手として登録された者(消除者を含む)
    ・禁錮以上の刑に処せられた者
    ・自転車競技法、小型自動車競走法、競馬法、日本中央競馬会法又はモーターボート競走法の規定に違反して罰金以上の刑に処せられた者
    ・成年被後見人、被保佐人又は破産者で復権を得ない者
    ・反社会的勢力との関係が疑われる者
    ・日本競輪学校に在籍中または在籍したことがある者で、日本競輪学校校則第18条に定めてある、本校は生徒の在籍期間について、最初に入学を許可され在籍する回のほか次回又は次々回まで相当の期間を経過した後、1年を経過しない者。ただし、前述の期間を経過した者であっても、日本競輪学校に在籍中、懲戒により退学を命ぜられた者は受験を認めない
    ・その他上記に準ずる事実がある者
    ・規定により明らかに試験に合格しないと思われる者

  5. 前各号の応募資格を有しないものは応募書類を受理しない

上記は一般試験・特別試験のどちらも定められている受験条件ですが、特別試験はさらに以下の項目のいずれかに該当する必要がありますので紹介します。

  • オリンピック大会に出場して、本財団が特に認めた成績を収めた者
  • 世界選手権競技大会に出場して、第1位から第8位の成績を収めた者
    また、自転車競技以外の競技については、本財団が認めた大会であること。
  • ワールドカップ大会あるいはそれに類する大会に出場して、第1位から第3位の成績を収めた者。また、自転車競技以外の競技については、本財団が認めた大会であること。
  • センター参加者

競技成績には対象となる期間がありますので、応募手続きをする際は日本競輪学校のホームページでご確認ください。

日本競輪学校の入学試験内容

日本競輪学校へ進学するための受験には、技能試験と適性試験の2種類の試験が行われます。自身がこれまで自転車競技や他の競技で好成績をおさめることで、「特別選抜入試」を受けることもできます。

自身がどれに該当するのか、受験を受けるためには日本競輪学校の募集要項を確認しましょう。ちなみに、日本競輪学校の倍率は男子が10倍前後、女子が2倍程度となっています。

一般入試の一つ技能試験の内容は、1次試験が1000メートルと自転車による400メートルの助走後における200メートルのタイムトライアルを行います。合格基準は1000メートルコースを約1分10秒で走行することが出来る能力が求められます。タイムトライアルは男性・女性関係なく、同じ内容で行われます。

2次試験は免除者を含む1次試験合格者に区分して行われます。技能試験は2次試験では行われませんが、適性試験は1次試験では背筋力や垂直飛びなどを測定し合否を決定します。その後に行われる適性試験の2次試験では台上走行試験装置による瞬間性高速度・クランク軸の最大回転数・一定時間総仕事量を測定します。

2次試験では適性試験だけではなく、身体検査や口頭試問・国語力や数学力の基礎学力の学科試験・作文等による人物考査が行われます。これらの試験を受け合格することで、日本競輪学校へ入学することが出来ます。

日本競輪学校に進学するには

日本競輪学校へ進学するための受験の内容は基礎学力を問われる科目から出題されます日本競輪学校に進学をするためには受験を受ける必要がありますが、学歴に条件はあるのか紹介します。

学歴に制限はない

日本競輪学校の受験を受けるために学歴の制限はありません。しかし、「同程度の学力を有する者であること」と日本競輪学校の募集要項に定められています。高卒以上の学歴を持っていることで受験を受けることが出来ますが、高卒認定を受けている方であれば、受験が可能となります。

通信講座はあるのか?

競輪選手になるには上記に紹介した通り、日本競輪学校しか競輪についての知識や技術を学ぶことが出来ないため、通信講座あるいは競輪選手になるための専門学校もありません。

競輪選手資格検定を受験する際も、日本競輪学校へ進学しなければまず合格することが出来ないとされているので、競輪選手として活躍したいと方は競輪学校へ進学する必要があります。

競輪選手の資格・試験まとめ

競輪学校へ進学が必須

競輪選手資格試験に合格し競輪選手として活躍するには、必ず日本競輪学校へ進学しなくてはいけません。

日本競輪学校へ進学したとしても競輪選手資格試験を受けるまでに、厳しい訓練に耐えられず退学してしまう方もいるほど、競輪選手になるためには精神も肉体も過酷な訓練に耐えられる気持ちが必要になる職業といえるでしょう。

競輪選手の参考情報

平均年収600万円~1000万円
必要資格
  • 競輪選手資格検定
資格区分 国家資格
職業職種スポーツ

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