ヨガインストラクターになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説
ヨガを通じて心身のバランスを整えるヨガインストラクターになるには、どのような条件が求めれるのでしょうか。ヨガインストラクターに深く関わる資格や、指導者として向いている性格・適正などについて紹介します。
ヨガインストラクターになるには何が必要?
まずはヨガを体験
税理士や行政書士などの士業と呼ばれるような業種の場合、資格を取得してから就職という流れが成立しますが、ヨガインストラクターを目指す場合にはまず生徒としてヨガを経験することが必要です。
ヨガインストラクターのほとんどが生徒としてのヨガ経験者であり、習うことでヨガに触れ、その魅力を体験してインストラクターへの道を選んでいます。その流れは業界でも標準的な流れであり、ヨガ未経験ではスクールへの入所を断られることすらあります。
免許や許可証はない
ヨガインストラクターにはその技術や知識を認定する資格は多数存在しますが、ヨガインストラクターとして活動するためには、公的な免許や許可証は必要ありません。ヨガ教室に通い、ヨガ経験者としてヨガインストラクターを名乗ればなれてしまうのです。
しかしヨガは単純に運動をするだけのものではなく、自分自身を見つめ、哲学的な観点から精神面の理解を深めて安定とやすらぎを求めていくものです。自分自身がその域に達するのはもちろん、他の生徒を精神的な安定に導く技術やヨガへの理解は、一朝一夕のトレーニングだけでは身につけることはできません。
生徒としてヨガを体験した上で、専門のスクールへ通い、専門的な技術や知識を学ぶことでヨガインストラクターへの道がひらけるでしょう。
専門的な技術や知識を学ぶためにスクールへ
ヨガインストラクターになるには、インストラクター資格を取得できるスクールに通うことがもっとも確実な道です。ヨガインストラクターの資格は多くの団体が主催しており、その内容や歴史も様々。特定のジャンルのヨガ専門の資格もあるため、自分がどのようなインストラクターになりたいかを決めた上で、資格の内容を調べましょう。
ヨガインストラクターのスクールで学ぶ内容は多岐にわたるため、資格取得にはある程度長い期間が必要とされています。おおよそ3ヶ月から1年ほどの通学期間は考えておくとよいでしょう。
ヨガインストラクターに向いている人、適性がある人
ヨガを愛する人
ヨガインストラクターは、ヨガを通じて生徒の肉体的な問題だけでなく、精神面のストレスや問題を取り払い、心身を開放することを促していく職業です。その指導一つ一つに説得力をもたせるには、何より本人がヨガを愛し、ヨガの効果を自分自身が体験している必要があるでしょう。
好きなものほどさらに深く学び、身につけたいと思うもの。ヨガを愛する気持ちはさらに深いヨガへの理解につながり、指導の内容もより高度になっていきます。優秀なヨガインストラクターになるための大切な素養の一つがヨガへの愛でしょう。
思いやりを持てる人
ヨガを習いにくる生徒は、年齢や性別、身体的な能力、精神状態など、全員異なる性質を持っているといってよいでしょう。習う理由も人それぞれであるため、ヨガインストラクターは一人ひとりの状態を理解し、適切な指導を行わなければなりません。精神面の安らぎに導くため、生徒一人ひとりが持つ問題や課題、理由などに寄り添い理解するだけの思いやりを持てることがヨガインストラクターに求められます。
体を動かすのが好きな人
ヨガは激しいスポーツではないとはいえ、レッスン中は体を動かし続けるため、ある程度の体力が求められます。生徒は週に数回のレッスンだけですが、指導する側のヨガインストラクターは2~3レッスンを毎日のように行うため、肉体的にタフである必要があります。体を動かすことが好きで、体力に自信があるといえるのは、ヨガインストラクターとして一つ大きなアドバンテージを持っているといえます。
コミュニケーションが好きな人
レッスン中の生徒への指導はクラス単位で行われることが多く、参加している生徒全員へ一度に指導することが中心となるでしょう。しかしそれぞれ抱えている問題や課題は個別にとるコミュニケーションの中で解決していくことが望まれるでしょう。
生徒から問題を引き出し、その解決に向けた糸口を一緒に探していくためのコミュニケーションを楽しめる性格の持ち主は、ヨガインストラクター向きの適正を持っているといえます。
前向きで明るい性格
ヨガインストラクターは人気商売という側面を持っている職業です。人気のあるインストラクターには生徒が集まり、レッスンの予約も取れないというようなことも起こります。
特定のインストラクターのファンになる理由は、指導が上手いということもあるでしょうが、決め手になるのはやはり人柄です。いつも明るく、前向きに指導してくれるインストラクターには会いに行きたくなるのが心情というものでしょう。見た目が特別美形である必要はありません。
いつも笑顔を心がけ、思いやりをもって人々に接し、後ろ向きな発言や姿勢を見せないように気をつけることが、人気ヨガインストラクターへの第一歩です。
継続した努力をできる人
長い通学期間が終わり、ようやくヨガインストラクターの資格を取得できたとしても、ヨガに対する学びは終わりではありません。ヨガの様々なポーズを極め、新たなポーズを編み出していくためには人体構造への理解が求められ、そのためには解剖学を知る必要があります。また人々の悩みを理解し、やすらぎに導いていくために哲学や心理学を学ぶのがよいでしょう。
もちろん身体的な訓練もおこたることはできません。ヨガインストラクターは資格を取得したところがゴールではなく、むしろ長いヨガの道を歩むスタートラインといえます。長い時間ヨガに向き合い、ヨガに必要な様々な知識や技術を学び続ける努力ができることが、ヨガインストラクターにもっとも強く求められる資質でしょう。
ヨガインストラクターになるための学校・教室
資格取得のためのスクール
ヨガインストラクターに必要な技術や知識を身につけるためには、資格を主催する団体が開催するスクールに通うのがよいでしょう。ヨガインストラクター資格を主催する団体は数多くあり、代表的なものだけでも以下の団体が挙げられます。
- 全米ヨガアライアンス
- NPO法人 日本YOGA連盟
- 一般社団法人全日本ヨガ協会
- 社団法人日本ヨガインストラクター協会
中でも全米ヨガアライアンスが認定する「RYT200」「RYT500」はそれぞれ200時間、500時間のプログラムを受ける必要がある認定資格であり、世界的にも非常に権威のある資格として知られています。
就職後の研修
全くの未経験からヨガインストラクターを目指す場合に、最も早くレッスンの現場に出られるのはヨガスタジオやスポーツジムへの就職です。ヨガスタジオやスポーツジムへでは従業員向けの研修制度を用意しているところがあり、指導のための最低限の技術と知識を身につけることが期待できます。
もちろんその研修だけでヨガの全てを身につけることはできないでしょう。現場に出て指導を行いながら、正式なヨガインストラクターの資格を取得するためのスクールに通う選択肢も検討するのが良いでしょう。
ヨガインストラクターになるには?まとめ
ヨガインストラクターになるための免許や許可証はありませんが、十分な指導を行うためにインストラクター資格を取得することが望まれます。
資格の中には長時間のプログラムを受ける必要があるものもあり、一朝一夕に取得できるものではありませんが、権威性の高い資格を取得できれば、日本国内だけでなく世界でも通用するヨガ指導の能力があると認められるでしょう。
ヨガの指導は生徒の身体面だけでなく、精神面にも大きく影響します。ヨガインストラクターは生徒をよりよい方向に導けるように、常に新しい知識を取り入れる姿勢や、生徒に心をひらかせる人間性を磨くことが求められる職業といえるでしょう。
ヨガインストラクターの参考情報
平均年収 | 250万円~400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
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