海上保安官になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

海上保安官になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

海の上の警察官とも言える海上保安官になるには、基本的に海上保安大学校学生採用試験または海上保安学校学生採用試験に合格しなければなれません。また、海上保安官になるためには、体力はもちろんのこと、ある程度の身体能力も求められます。本記事では、海上保安官になるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。

海上保安官になるには何が必要?

海上保安官になるには正義感を持つことが必要

海上保安官になるためにはいろいろな要素が必要ですが、まずは正義感が必要です。海上保安官のおもな仕事として、海上における犯罪の取り締まりがあります。

巡視船で巡回している際、不審な船を見つけたときには即座な対応が必要です。特に、海外から密輸をしたり密航をしたりする船があれば、適切な対応をして厳しく取り締まらなければなりません。

海上保安官は「海の警察官」として働く役割があるので、どんなときにでも正しい行動をとることができる正義感が必要です。

海上保安官になるためには精神力も必要

海上保安官になるために必要な別の要素として精神力があります。海上保安官の仕事のひとつに海難救助があります。

船の故障や船同士の接触事故、自然災害によって遭難した船の乗組員の救助活動です。海上保安官は、難しい状況においても常に冷静に対応できるための精神力が必要です。慌てることなく、冷静さを保ちながら最善の救助方法を選びます。

船同士の接触事故などの場合には、事故を起こした船に乗り込んでいる船員を救助するのはもちろんのこと、事故によって海に流れ出た油などを取り除くといった仕事も行います。

そのため、海上保安官は海の秩序を保つために適切な対処をします。そのためには、日ごろから精神力を鍛えなければならないでしょう。

海上保安官にはコミュニケーション能力も必要

海上保安官になるためには、コミュニケーション能力を磨くことも大切です。海上保安官の仕事は犯罪の取り締まりや災害救助などの危険なものや困難なものが多いですが、問題を解決するためには他の海上保安官と連携することが必要です。

コミュニケーション能力を日ごろから高めておくならば、チームとして適切な行動をとることができるでしょう。仕事内容によっては他の部署との連携が必要になる場合もあります。そのようなときでも、コミュニケーション能力を発揮すれば、周りと協力しながら職務をまっとうできるでしょう。

海上保安官には体力も必要

海上保安官になるには体力も必要です。嵐や津波などが起きている現場で海上救助を行うときには、困難な状況でも活躍できるための体力が必要になるでしょう。

また、海上保安官になるためには、採用試験の合格が必要ですが、試験種目には学科試験や面接試験のほかに体力測定も行われます。

上体起こしや鉄棒のぶら下がりなどの試験があり、規定回数をこなすことができなければ試験に合格できません。そのため、普段から体を鍛えておくことが必要です。

海上保安官に向いている人、適性がある人

語学力がある人は海上保安官向き

海上保安官になるには、持って生まれたセンスや性格的な要素も影響することがあります。海上保安官に必要な適性として語学力があります。

海上保安官は外国人を相手にする機会が多い仕事です。巡視船で不審な船を見つけたときには、詳しく調べなければなりません。乗組員が外国人の場合には、日本語で話しかけても理解してもらえないこともあります。

海上保安官になるのに役立つ言語として英語がありますが、中国語やロシア語、韓国語などの言語を習得していると、仕事の幅を広げることができるでしょう。

海上保安官には礼儀やマナーのスキルも必要

海上保安官は国家公務員です。そのため、公務員として働くための礼儀やマナーを身に着けていることも大切です。海上保安官の現場では礼儀や規律などを重視します。

海上保安官には、現場で仕事をする前に、海上保安学校や海上保安大学校で基礎的な勉強や訓練を積みます。訓練は非常に厳しく、通常の訓練のほかに、礼儀作法やマナーなどのスキルも習得します。

海上保安官は現場だけでなく、私生活においてもきちんとした行動をしなければなりません。

適応力も海上保安官に必要なスキルのひとつ

海上保安官は、仕事内容によっては海上だけでなく、陸上勤務や航空勤務もあります。そのため、どんな現場でも適応できる能力も必要です。

どんな現場においても日本の平和と安全を守り続けるという高いモチベーションを保つことが大切ですが、そのためには与えられた仕事をきちんとこなすことができる適応力が必要です。

海に関係する知識を持っていることも大切

海上保安官になるには、海上の法規に関する知識が必要です。船を操作するときや海上で無線を操作するときには、海技士や海上特殊無線技士などの資格が必要です。

海上保安官になるには、そうした資格についても正しい知識を持っていることが大切です。

海上保安官になるための学校・教室

海上保安官になるための学校や教室は全国にたくさんある

海上保安官になるために学校に通うことは、海上保安官を目指すというモチベーションを保つためにも重要です。海上保安官を目指す仲間と一緒に学ぶことができるので、励ましあったり、切磋琢磨したりできるでしょう。

海上保安官になるための学校や教室は全国にたくさんありますが、カリキュラムや授業時間は学校によって大きく異なります。そのため、複数の学校を比較して自分に合った学校を選ぶようにしましょう。

海上保安官になるには海上保安大学校や海上保安学校への入学が必要

海上保安官になるためには、海上保安大学校や海上保安学校の採用試験に合格することが大切です。

海上保安大学校は4年間、海上保安学校は1~2年間の授業があり、すべての課程を終えたのちに海上保安官として働くことができます。海上保安官になるには、まずは海上保安大学校や海上保安学校への入学試験の合格を目指します。

海上保安大学校や海上保安学校の学生は、国家公務員として扱われるので給料が支払われるという特色があります。また、海上保安大学校や海上保安学校の受験にあたっては年齢制限を設けているので、試験勉強を始める前には必ず各学校のホームページを確認しておきましょう。

海上保安官になるための大学

海上保安官になるための大学は全国にたくさんあります。以下のような学部や学科については、海上保安官を目指す人のためのカリキュラムが用意していることもあるのでチェックしておきましょう。

  • 海洋学部
  • 航海工学科
  • 危機管理学部
  • 危機管理学科
  • 法学部
  • 法律学科

海上保安官になるための専門学校

海上保安官になるための専門学校も全国にたくさんあります。専門学校は、大学とは違い学校によって授業時間や費用が異なります。すでに社会人になっている人でも、昼間は仕事をして夜に専門学校に通うことで、働きながら海上保安官を目指すこともできるでしょう。

専門学校によっては海上保安学校や海上保安大学校の合格に特化した授業を展開しているところもあります。専門学校を選ぶときには、授業スタイルや授業内容を確認しておきましょう。

海上保安官になるには?まとめ

海上保安官になるには正義感や精神力が必要

海上保安官になるには、海上保安学校や海上保安大学校に合格する必要があります。そのため、まずは採用試験に合格することを目指しましょう。

そして海上保安官は、不審な船を取り締まったり、災害にあった船の乗組員を救助したりするので、精神的にも体力的にもハードです。そのため、体力だけでなく精神力を鍛えておくことも重要です。また海の安全を守るという強い正義感を持つことも必要でしょう。

海上保安官になるための大学や専門学校は全国にたくさんありますが、学校によってカリキュラムは異なります。自分に合った学校を選ぶことで、海上保安官になるというモチベーションを高めることができるでしょう。

海上保安官の参考情報

平均年収500万円~800万円
必要資格
  • 海上保安大学校学生採用試験
  • 海上保安学校学生採用試験
資格区分 試験合格
職業職種保安

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