スクールカウンセラーの給与・年収は?初任給やボーナス、支給される手当まとめ

スクールカウンセラーの給与・年収は?初任給やボーナス、支給される手当まとめ

スクールカウンセラーは、生徒の悩みを把握し、それに適切なケアやカウンセリングを提供していく仕事です。期待される役割と仕事のやりがいは他に代えようもありませんが、実際に勤務するに当たっては給与や年収も重要な要素のひとつです。

スクールカウンセラーの初任給は?

スクールカウンセラーは基本的に、都道府県あるいは市町村の教育委員会、または私立学校がそれぞれ採用主体となります。

20代でスクールカウンセラーとなった場合の初任給は、おおむね19万円~20万円前後とされています。ここから手取りを算出しますと、おおむね15万円前後となることが推定されます。この数字をどのように評価するかはそれぞれの価値観ですが、他の仕事と比べて極端に高いというようなことはない初任給であると評価できるでしょう。

スクールカウンセラーの採用方法

スクールカウンセラーは、公立学校の場合には都道府県・市町村の教育委員会がその採用を担います。ただし、いわゆる市町村職員などと比べて、「正職員」の立場が与えられるケースはほとんどなく、公務員で言うところの「非常勤職員」の待遇で採用されることがほとんどです。

また、私立学校の場合には学校ごとに採用が行われます。この場合、必ずしも市町村の非常勤職員と同等の待遇とは限りませんが、それと比べて特別に待遇がよいということは稀であり、一般には非常勤職員に準ずる待遇での採用となることが予想されます。

スクールカウンセラーの採用形態

スクールカウンセラーは、多くの場合「契約」という形で採用となります。多く見られるケースとしては、一年契約で更新制というタイプの契約です。民間企業の採用形態で言うところの契約社員に近い立場であるこうした契約は、スクールカウンセラーの立場を不安定たらしめているという批判も一部からあります。

契約が更新となるかについては、勤務している学校の評価や勤務態度、実績なども加味されることが想定されますが、その一方で契約職員であるため、勤務日程や時間帯が許せば複数の学校と契約を結んで、異なる学校でスクールカウンセラーとして勤務するという契約をしているスクールカウンセラーも少なくありません。

スクールカウンセラーの待遇

先に述べたように、スクールカウンセラーは公務員で言うところの非常勤職員に準ずる採用・待遇となるケースが多いといえます。このような場合、民間企業で言うところのボーナス、公務員で言うところの勤勉手当などといった手当は、支払われないケースがほとんどであるといえます。

時給換算すると5,000円ほどとされており、時給単価の高さは、週における勤務日数や勤務時間の少なさで対応して考えると、月給換算では15~20万円の幅の中に収まると推定されています。

スクールカウンセラーの月給ベースでの給料は?

スクールカウンセラーの月給は、勤務している都道府県や年齢、経験年数などによってももちろん大きく変わりますが、20代で採用された場合には月収15~20万円前後と考えられます。

月給ベースでの給料を計算する際、休暇や欠勤なども考えなければなりませんが、ほとんどのスクールカウンセラーは月給制で働いているため、よほど欠勤が続くということがない限りは、この平均月給のラインに乗ってくると考えて良いでしょう。

スクールカウンセラーの平均年収の統計

スクールカウンセラーの平均給与は、年齢によって異なります。おおむね20代前半では年収200~210万円、20代後半になると210~250万円、30代で300万円前後に届く傾向があります。この後、40代に入ると300万円台中盤~後半まで収入が伸び、50代・60代で400万円を越える年収に届くという統計になっています(厚生労働省 賃金統計基本調査による)。

ボーナスが出る場合には、概ね月給の4ヶ月分とされていることから、20代では50万円前後、30代で60~70万円前後、40代で90万円前後とされています。

年代 平均年収
20代前半 200~210万円
20代後半 210~250万円
30代 300万円前後
40代 300万円台中盤~後半
50代・60代 400万円以上

スクールカウンセラーの給与のピークは?

スクールカウンセラーは、やはり年齢が上がるごとに給与も上がっていく傾向にありますが、これは経験や実績を加味する必要があり、スクールカウンセラー以外の業界でも同様に言えることであります。

おおむね、給与のピークに達する年齢としては50代ごろと考えられ、ボーナスが出る職場の場合にはやはりこの年代のボーナスが最も高額となることが推定されます。この年代の給与となると、月給ベースではおよそ28~30万円前後、年収ベースでは400~450万円台と考えられます。月給からボーナスを算定すると、およそ100万円前後と推定されます(給与の4ヶ月分を想定した場合)。

スクールカウンセラーの給与が上がる条件

多くの民間企業では、役職が上がり、資格手当などで給与が上がることがあります。また、勤務成績によって昇給の機会が与えられるものですが、スクールカウンセラーの場合にはそれもなかなか難しいといえます。というのも、スクールカウンセラーでは「実績」や「成績」を示す基準が明確でないためです。

一方で、多くのスクールカウンセラーは非常勤扱い、契約という形で勤務していることを活かし、本業と合わせて副業としてスクールカウンセラーをしているという方も少なくありません。それらの方々が本業としているのは、多くの場合は児童相談所職員や、精神科医などの職業を持っている場合が多くあります。

というのも、スクールカウンセラーとして働く方には臨床心理士の資格が求められる場合が多いほか、求められる職域から、精神科医の免許を持っている方も多くいるためです。

地域によっても異なる

スクールカウンセラーの配置状況は、現在全国の学校に配置・派遣が進められている段階であり、地域によってはまだスクールカウンセラーの予算を確保できていないという場合もあります。そのため、スクールカウンセラーとして勤務する地域によっても、給与や年収が大きく異なってきます。

やはり学校数も多く、他の業種でも給与水準が高い東京都では、平均年収がおよそ532万円と、全国でトップレベルの水準となっています。次に高いのは大阪府と愛知県で、それぞれ450万円・410万円前後となっており、その他の地域では300万円前後に収まる都道府県がほとんどです。首都圏に近いエリアでは、300万円台でも380万円前後と、400万円に届きそうなケースも散見されます。

スクールカウンセラーの勤務実態

スクールカウンセラーは、相談を持ちかけてきた生徒の対応をしていればいいというものでもありません。生徒に緊急度が高ければ、それを評価して能動的に関わり、生徒に合わせた学習環境の調整・提案などの仕事もあります。

また、生徒のほかにも、学校に所属している他の職員、保護者などとの連絡・調整などの業務、生徒のメンタルヘルスやカウンセリングに関する研修会、外部機関との連絡調整など、実は相談以外の業務も非常に多岐にわたります。

直接介入以外の仕事も重要

生徒との面談の中で、生徒の問題点を把握しケアしていくことは、スクールカウンセラーのメインの仕事のひとつですが、それだけがスクールカウンセラーの仕事ではありません。先に述べたような、教員・職員向けの学校全体でのメンタルヘルスに対する配慮なども、学校環境の整備の上で重要な業務です。

また、学校・保護者・生徒・スクールカウンセラーという4者が、互いに意見や立場の差異はあれども、ベストの環境を構築していこうという方針で一致し、不要な摩擦を避けるための関係調整なども、実は隠れたスクールカウンセラーの役割でもあります。

「なんでもできる」わけではない

とはいえ、スクールカウンセラーは「なんでもできる」わけではありません。自分にできること、するべきことをわきまえつつ、必要な介入は情熱を持って行うという働き方が求められます。

生徒と学校、保護者という立場の異なる人々を同時に納得させることはできなくても、今の環境を少しずつ良いものにしていこうという熱い想いのある方にとっては、まさに理想的な仕事内容であるといえます。決して楽で安定した仕事ではありませんが、やりがいある仕事であるといえます。

スクールカウンセラーの勤務時間の平均は?

スクールカウンセラーは、制度の開始から徐々に配置が進められてきました。しかし、まだ全国の学校に配置されているとは言い難い状況です。また、スクールカウンセラーが配置されていたとしても、その勤務時間にはばらつきがあります。受け持つ生徒の数が多ければ、面談のあとの処理や連絡調整などに時間がかかり、勤務時間は長くなることが想定されます。

平成26年の学校保健調査によれば、勤務時間が週に4時間未満の小学校は44.5%、中学校は29%、高校は46.5%とされています。反対に、週4時間以上の小学校は14.2%、中学校は62%、高校は32.3%とされています。やはり中学生という年齢は、第二次性徴の始まりもあり、複雑な心理状態に陥ることも影響していると想定されます。ただし、これはあくまで調査回答であり、実際のところ残業とはみなされていなかった雑務処理などが申告されていないというケースも考慮しておく必要があるでしょう。

スクールカウンセラーの給料・年収まとめ

決して高い年収ではないものの、努力次第で給与を伸ばせる

スクールカウンセラーの仕事は、ただ日常業務を頑張っていれば給与が伸びるというものではありません。

一人ひとりの生徒にしっかりと向き合う仕事でありながら、複数の学校と契約を結んで仕事をしていくことで、自身の人生設計にあった仕事をしていくことができるという職業でもあります。やりがい・給与ともに、自分自身の頑張り次第でいくらでも上を目指すことができる仕事であるといえます。

スクールカウンセラーの参考情報

平均年収250万円~350万円
必要資格
  • 臨床心理士
資格区分 民間資格
職種心理・福祉・リハビリ

統計情報 出典元:

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