介護事務になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

介護事務になるには?求められることや向いている人の特徴などを具体的に解説

介護事務になるためには、介護保険など介護に関する専門的な知識が必要です。資格がなくても実務経験があれば、介護事務として採用してもらえる可能性が高く、資格を取得するだけでなく介護業界での経験値を増やす必要があります。本記事では、介護事務になるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。

介護事務になるには何が必要?

介護事務になるために資格は不要

介護事務になるために、絶対に必要となる資格はありません。介護事務に関係する資格はすべて民間資格なので、無資格でも介護事務として働くことができるのです。

介護事務の主な仕事は介護報酬請求や利用者のサポートですから、基本的なパソコンのスキルと介護保険に関する知識があれば、資格がなくても介護事務として採用してもらえる可能性があります。

日本では介護業界で活躍できる人材が不足しており、資格がなくても即戦力として働ける人が重宝されます。無資格でも始められる仕事に就きたいと思っている方にはおすすめです。

介護事務の資格があれば採用率がアップ

介護事務には資格は不要!と言っても、関係する資格を持っていれば、介護事務として採用してもらえる確率が高くなります。

介護事務としての役割を果たすためには、介護保険制度や介護業界の専門知識を把握している必要があります。介護事務に関係する資格を保有していれば、先輩介護スタッフとも専門用語を使って会話することもできますし、早い段階で仕事に慣れることも可能です。

介護業界が未経験の人であれば尚のこと、資格を持っておいた方が就職に有利になります。

介護事務に関係する資格

介護事務にはたくさんの資格がありますが、代表的なものを紹介します。

  • ケアクラーク®
  • 介護事務実務士®
  • 介護報酬請求事務技能検定試験
  • 介護事務管理士技能認定試験

介護事務に関係する資格はほかにもありますが、どの資格であっても介護事務に関する知識を持っていることをアピールできます。

また、介護事務にはコンピューター関係の知識も必要になります。介護報酬請求や明細書を作成する時にはワードやエクセル、専用ソフトを使いこなす必要が出てきます。

介護事務になるためには、介護事務の資格だけでなく、事務経験やコンピューターの操作方法などを兼ね備えておくといいでしょう。

介護業界への理解が求められる介護報酬請求業務

介護報酬請求(レセプト作成)は介護事務が担当する業務の中でも重要度の高い仕事です。この仕事を正確に行うためには介護保険制度や介護業界に関する知識が必要になります。

介護報酬請求は施設や事業所の運営にも大きくかかわる仕事なので、大きなミスをして、施設に迷惑をかけないためにも介護事務には介護業界の専門知識が必要です。

介護職での実務経験があれば重宝される

基本的に介護事務は直接介護に関係するサポートは行いませんが、中小規模の介護施設や事業所の場合、介護事務が介護職員としての役割を兼任することもあります。

そのため、事務作業の経験だけでなく、介護職としての実務経験があれば重宝されるでしょう。実際、介護職員として働いていた人が介護事務の資格を取り、介護事務として活躍している事例もたくさんあります。

介護事務には、現場でのスキルも重視されるということも覚えておきましょう。

介護事務の資格と介護職のスキル、両方あれば有利

介護事務として採用してもらいたいと考えているなら、介護事務の資格と介護職のスキルを兼ね備えると有利になります。特に、大手の介護企業で介護事務として働きたい場合、資格だけでなく、介護職の経験値も重要視されます。

また、中小規模の介護事業所では、介護福祉士や介護職員が介護事務としての役割を兼任していることが多く、介護報酬請求なども経験のある介護職員や介護福祉士が行っていることが多いようです。つまり、介護事務には介護現場でのスキルも求められているということです。

そのことを考えると、ただ単に資格を持っていれば介護事務になれるという考え方ではなく、介護事務の資格と現場のスキルも重要になるという考え方の方が現実的でしょう。

介護事務に向いている人、適性がある人

事務作業が苦にならない人

介護事務の仕事はデスクワークが主になります。書類の作成や利用者リストの管理などを行なうため、椅子に長時間座った状態での作業になります。机やパソコンに長時間向かうことが苦にならない人は介護事務としての適性を兼ね備えているでしょう。

特に介護事務にとって重要な仕事である介護報酬請求の作成は間違いがあってはいけない事務作業です。集中力を絶やさず、地味な仕事を確実にこなしていくためには、デスクワークを苦にしない人の方が適していると言えます。

数字に強い人

介護事務は介護報酬の計算だけではなく、施設の会計業務や帳簿の作成、職員の給与計算などを行ないます。

数字に関する仕事が多いので、数字に強い人の方が介護事務に適していると言えます。大規模な介護施設であれば膨大な量の請求書などを処理していく必要があり、数字を取り扱うのが苦手という人では仕事自体が苦痛に感じてしまうかもしれません。

当然、介護事務も計算機を使って処理を行うので、暗算などの特別な能力は必要ではありません。エクセルに入力すれば自動計算されるように設定されていることがほとんどですから、暗算ができない…という点は問題ないでしょう。

ただ、効率よく作業をこなし、数字と向き合うためには、ある程度の計算能力があった方がストレスなく仕事をこなせます。

介護業界に関心がある

介護事務は介護職員やケアマネージャーと意見を交わし、施設内の整備や利用者のお世話を行ないます。特に高齢者と接する機会が多くあるので、介護業界に関心があるという人の方が適しているでしょう。

介護に関心があり、人の役に立つ仕事がしたいと思っている人の方が友好的にコミュニケーションをとりやすくなりますし、チームとしての作業も苦にすることなく行えます。

また、介護事務は利用者の家族とも面会して、施設の紹介などを行ないます。介護業界に携わることに責任と誇りを持っている人の方が、心地よいもてなしを提供することができますし、介護事務の仕事に満足感を持つことができます。

他の人と上手にコミュニケーションがとれる

介護事務は施設内のスタッフとコミュニケーションをとりながら作業を進めていかなければいけません。介護スタッフやケアマネージャーだけでなく、利用者とも挨拶を交わし、友好的な関係を築く必要があります。

介護事務は事務作業なので、黙々と椅子に座って仕事をしていればいいというものではなく、周りの人の動きを意識しながら自分の業務を進めていきます。

介護事務はケアマネージャーなどのように施設内の目立った存在ではありませんが、重要な役割を果たすポジションです。他の人と上手にコミュニケーションをとれる人は介護事務として重宝されます。

介護事務になるための学校・講座など

介護事務に学歴はあまり関係ない

介護事務になるために、特別な学校に通う必要はありません。介護事務では学歴があまり重視されないので、高校卒業や専門学校を卒業した人でも介護事務になることができます。また、介護に全く関係のない大学に進学した場合でも、介護事務として働くことが可能です。

しかし、介護事務以外にも、例えば、介護福祉士などの国家資格を取得したいと思っている場合は、特定の養成施設を卒業する必要があります。介護事務になりたいと思っているのであれば、学歴はあまり関係ないと考えていいでしょう。

通信講座で介護事務を目指す

介護事務には民間資格がいくつかあり、通信講座を受講することで取得できます。介護事務の資格として有名なのは介護事務管理士やケアクラークですが、どちらも通信講座を受講すれば一年以内で取得することが可能です。

一般的な費用は3~6万円程度になっており、短期間で資格を取得したいと思っている人におすすめです。通信講座によってカリキュラムの内容は異なり、ケアクラークの資格を取得したいのか、それとも介護事務管理士の資格が必要なのかによって選択肢が変わってきます。

通信講座を受講することによって介護業界の専門用語や知識を習得できるので、介護事務になる際の助けになります。

通信講座を受講するメリット

通信講座を受講することにはいくつかのメリットがあります。介護事務を目指す人向けの通信講座のなかには、在宅で資格受験できるものがあるので忙しい方でも受験できます。

また、eラーニングでパソコンを使用した授業が受けられるものもあります。現在、介護業界で働いている人や全く違う業界で働いている人でも、自分の予定に合わせて資格試験に挑戦できるのが大きな魅力です。

介護事務になるには?まとめ

介護事務になるには、実務経験と護保険に関する知識が重要

介護事務になるためには、介護報酬請求などの介護保険に関係する知識とスキルが必要になります。

介護事務に関係する資格を取得することも大きな意味がありますが、それ以上に介護に関する実務経験が重要視されます。

そのため、介護事務になるためには資格取得だけに焦点を当てるのではなく、介護の業界に入り込み、自分のスキルと経験値を増やすことが必要です。

また、介護事務には、デスクワークを苦にしない性格や数字に強いなどの適性が求められます。介護事務に関心を持っている方は今回の情報を参考にしてください。

介護事務の参考情報

平均年収250万円~400万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種心理・福祉・リハビリ

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