弁護士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

弁護士の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

ドラマや映画で頻繁に取り扱われる弁護士。よく見られるような華やかなイメージがありつつも、実際には業務は多岐にわたります。今回は、弁護士の仕事内容や弁護士だからこそ感じることができるやりがいについてご紹介します。

弁護士とはどんな仕事?

弁護士とは言わずと知れた法律の専門家

弁護士は、言わずと知れた法律の専門家で、依頼を受けて法律事務を処理することを仕事とします。日本で最難関試験とされる司法試験に合格し、司法修習を無事に終えることで、資格を得ることができます。

以前は、短答式試験・論文式試験・口述試験の3段階の試験をパスし、司法修習の申し込みを行い、その修習を終え、所定の弁護士会に登録することで弁護士として活動できる、という流れでした。

しかし、司法制度改革が進められ、法科大学院設置と同時に試験制度も変わり、現在では、法科大学院を修了することで受験資格を得るか、予備試験に合格することで受験資格を得て、受験をするという流れとなりました。

依頼人からの依頼に基づき、法的サービスを提供

弁護士は、法律に関するトラブルを抱えている人や、トラブルが起こらないよう事前に対策を行いたいと考えている人などから依頼を受け、その依頼内容を的確にヒアリングし、適切な対応を行っていきます。

関係する分野は幅広く、民法や商法といった民事に関する分野、刑法といった刑事に関する分野、行政分野など、多岐にわたります。

依頼人の利益を最優先に活動

依頼を受けて、その依頼人のために業務を行うため、依頼人の利益を最優先に考えて業務を行っていくというのが基本となります。それが弁護士の使命であり、弁護士業務の本質的な部分でもあります。

たとえ依頼人の希望を実現することが難しいような場合であっても、そのなかでいかに希望に近づけていくことができるかというのが弁護士としての本分であり、常に必要とされる姿勢となっています。

弁護士の具体的な仕事内容とは?

弁護士の多くが扱う民事事件

弁護士が関わる分野のなかで、多くの弁護士が業務対象としているのが「民事事件」です。

民事事件とは、私人間(「しじんかん」と読み、人と人同士の関係を指します。)の紛争が対象となる事件で、たとえば、「貸したお金が返って来ず、その返還請求を行う」、「交通事故を起こされ、ケガを負わされたため、その治療費や損害賠償を請求する」、「支払われるはずの残業代が支払われず、その請求をする」、「利息を払い過ぎていたため、その過払い金の返還を請求する」といった、実生活に密着したものが内容となります。

関係する法律は、民法や商法、会社法など、様々なものが挙げられます。買い物をする、私物を売る、家を借りる、アルバイトをする、クリーニングをお願いする、相続手続きをする、など、日常的に関わることの多い出来事が挙がります。

トラブルが起こらないに越したことはありませんが、様々な人やモノが関係するため、どんなに気をつけていてもトラブルは起こってしまいます。それでも自分自身でトラブルを解決することができればよいですが、利害関係が複雑になればなるほど、自身での解決は難しいものとなり、そうなると専門家の力を借りるほうが自身のためになってきます。そのようなときに活躍できるのが弁護士です。

民事のなかでも企業法務は特殊

商法や会社法に関するものも民事に該当しますが、この場合、一般個人同士の関係とは性質が異なります。会社間の法律問題については特に「企業法務」と呼ばれ、専門性が非常に高いものとされています。

事件の大きさを金額で判断するのは適切ではありませんが、企業法務では億単位の金額が問題となることもあり、担当する弁護士としては一般民事の案件以上に責任感を強く感じるといえます。そのぶん、着手金や報酬額が桁違いになることも少なくないため、高い年収を目指す人や、規模の大きな案件に携わることを希望している人は、企業法務専門の弁護士として活動するというケースが多くあります。

民事事件以外では刑事事件が主な取り扱い対象

民事事件以外では、刑事事件を担当することが多いです。被疑者または被告人の弁護人として、無罪や適切な量刑が得られるよう、検察官と事実関係を争っていくというのが主な内容です。

刑事事件については、テレビドラマなどで頻繁に取り扱われるため、イメージしやすい人が多いと思います。また、国民が重大事件の裁判に参加する裁判員制度が2009年に開始されたことで、刑事事件に注目が集まってきたことは事実です。

弁護士費用を支払うことが困難でも利用できる国選弁護人

こちらもドラマなどでよく取り上げられていますが、刑事事件については「国選弁護人」という制度があります。

弁護士費用は高額になることが多く、資金的な余裕がない人にとっては、弁護士などの法律の専門家から法的サービスを受けることが困難になってしまいます。それでは弁護士制度が設けられた本質が薄れてしまうということで、弁護士費用を支払うことが困難な人であっても、国(裁判所)が選定した弁護人に自身の弁護を依頼することができ、基本的に弁護士費用を負担しなくて済むということが主な内容です。

弁護士の仕事のやりがい

民事でも刑事でもあらゆる分野でやりがいを感じられる

弁護士の仕事のやりがいとしては、依頼人が抱える悩み・トラブルを解決することができるという点が大きいでしょう。自分で解決することが困難で、どうしても問題を解消・解決したいと考えているときに、担当した弁護士が自分のために精一杯動いてくれ、自分の希望どおりの結果を実現してくれたら、依頼人にとってそれ以上の喜びはありません。

また、以前から話題になっていることですが、たとえば痴漢冤罪といった、自分で心当たりがないにも関わらず犯罪者扱いをされ、一方的な取り調べののちに事実に反して自白してしまったために、その後の人生が真っ暗なものになったという許しがたい出来事が実際に起きています。

痴漢冤罪などは、犯罪行為をやっていないという証明(立証)が簡単ではなく、取調室という密室で連日取調べを受けることから、突然そのような状況に置かれた人が常に強い心で冷静にい続けることは非常に困難です。

そのようなときに、法律の専門家である弁護士が、自身の無罪を晴らすため、常に自分の力・支えになってくれ、二人三脚で無罪勝ち取りに向けて歩んでくれたら、非常に心強い存在であることは間違いなく、一生の恩人になるという例も少なくありません。

不安に押しつぶされそうな依頼人やトラブルをなんとか解決したい依頼人など、彼らのために全力で動き、依頼人の希望を全力で叶えた末に、依頼人から感謝の言葉を得られたら、それは何物にも代えがたい報酬といえるでしょう。そのようなやりがいが、弁護士の仕事にはあります。

弁護士の仕事のまとめ

弁護士になる道は決して楽ではない。しかし、やりがいは無限大

医師国家試験に並ぶ最難関試験である司法試験に合格することは、決して楽な道ではありません。しかし、困難な道を進み、つらい修習を終えて晴れて弁護士になることができてからは、弁護士としての自分の使命を見つけ、その使命のもとに、依頼人のために全力で動くことで、依頼人から受け取る報酬以上に重みのあるやりがいを感じることができるでしょう。

現在、弁護士の数が増えてしまい、「弁護士では食えない」ということが言われることもありますが、依頼人の利益のために十二分に業務を行っている弁護士は、着実に実績を積み、多くの顧客を抱えることで、自身の弁護士としての使命に基づいた活動を続けることができています。

つらい道を乗り越えたからこそ、そのような人しか感じることができないやりがいがあるはずです。

弁護士の参考情報

平均年収500万円~1000万円
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  • 弁護士
  • 法曹資格
資格区分 国家資格
職種法律・政治

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