ネットワークエンジニアの給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説
ネットワークエンジニアの平均給料は25~40万円程度と言われており、個人の実力によって大きく差がつく仕事です。個人の実力が認められ、キャリアアップした場合は、40代に入ったくらいで50万円程度の給料を得ることが可能です。また、難易度の高い資格を取得するなら、さらに年収は高くなるでしょう。この記事では、ネットワークエンジニアの収入事情について解説します。
ネットワークエンジニアの初任給
ネットワークエンジニアの初任給は18~22万円程度
ネットワークエンジニアの初任給は18~22万円程度になっており、IT業界のエンジニア職と比較すると平均的な金額になっています。
初任給の時点では、あまり差がありませんが、入社して5~10年ほどたった時に、どれだけスキルと知識を深めているかで、給料や年収が大きく変わります。
入社した当初は、先輩エンジニアに付いていって、現場でのノウハウを習得するところから始まります。その後、監視などの業務をこなしながら、難易度の高い設計業務などを担当するようになります。
初任給は平均的ですが、頑張り次第で大きくステップアップできる仕事ですから、しっかりとスキルを習得していきましょう。
就職する会社の規模によって多少の違いがある
どのIT業界に関しても言えることですが、就職する会社の規模によって初任給の額が多少変わってきます。大手のシステム会社であれば、初任給から22万円以上貰えることもありますし、小規模な会社であれば20万円以下の給与になる可能性があります。
小規模の会社に就職したからと言って、希望を失う必要はありません。小さい会社の方がトータル的な作業をさせてもらえる機会が多く、比較的短期間で一人前のネットワークエンジニアになれる可能性があります。そのため、十分なスキルと経験を得た後に、転職してキャリアアップできるかもしれません。
どのような会社に就職するかに関係なく、ネットワークエンジニアとして経験と技術を積み重ね続けることが重要です。
ネットワークエンジニアの平均給与の統計
ネットワークエンジニアの平均給与は25~40万円程度
ネットワークエンジニアの平均給与は25~40万円程度となっており、個人によって差がありあります。先述したように、ネットワークエンジニアの給料は実力によって変わるため、個人のスキルや努力の度合いによって大きく変わってきます。
もし、実力が認められれば、30代後半で33~36万円程度、40代後半で43~46万円程度の給料を貰える可能性があります。地道に努力を続ければサラリーマンの平均以上の給与水準に達することも可能です。
ネットワークエンジニアの給与は年功序列ではアップしにくい
通常のサラリーマンであれば、年功序列が適用されるため、勤務期間が長くなると自動的に給料がアップしていく仕組みになっていますが、ネットワークエンジニアの世界は実力が重視される業界なので、勤務年数が長くなったからと言って自動的に給料が上がっていくことは期待できません。
例えば、初任給が18万円だったとして、10年間勤務しても、実力・スキルともに向上していない場合、初任給時代と大きく変わらない給料になってしまう可能性もあります。ネットワークエンジニアの世界は実力が重視される、ということを覚えておきましょう。
役職が付けば給料アップが期待できる
ネットワークエンジニアとして成長し、スキルを身に着けていくことで役職が与えられ、給与アップにつながります。会社によって違いがあるため、断定的なことは言えませんが、主任クラスの役職であれば35~40万円程度の給与水準になる思われます。
また、課長クラスであれば55万円、部長の役職になれば60万円以上の給与を貰い、200万円以上のボーナスも夢ではありません。ネットワークエンジニアは大きな可能性を秘めている仕事なのです。
残業代も給与アップのポイント
IT業界で働くエンジニアは忙しくしていることが多く、月に100時間以上の残業が求められることがあります。残業代がしっかりと支払われる会社であれば、それらも給料アップの要素となりますが、なかには残業代が支払われない場合もあるようです。
たとえ、給料がアップしていたとしても、多くの時間がサービス残業になってしまっているのであれば、労働時間に対する報酬が割に合わなくなります。
ネットワークエンジニアの仕事にはやりがいを感じていても、支払いに対する不満が大きくなれば精神的なストレスの原因となり、仕事のモチベーションが下がってしまう可能性があります。
また、ボーナスの支給に関しても事前に確認しておきましょう。額面の給料だけでなく、残業代や賞与についてもしっかりとチェックしておく必要があります。
ネットワークエンジニアが給料を増やす方法
ネットワークエンジニアが給料を増やす方法はいくつかあります。代表的なものを紹介します。
大企業への転職に挑戦する
基本的に大企業は給与の水準が高いので、ネットワークエンジニアの給与平均も高くなります。国内でも有数のシステム会社に入り込み、実力が認められれば大きくステップアップすることが可能です。
おすすめは外資系の会社です。外資系のネットワークエンジニアには、求人広告で求められているスキルや経験値が必須になります。もし、求められているスキルや経験が足りない場合は、他の会社でスキルを磨き直す必要があります。
外資系のネットワークエンジニアとして働くには、当然、英語力が必要になります。スタッフ同士のやり取りだけでなく、作業の連絡事項も英語で行うことが求められます。
ネットワークエンジニアとして忙しく働きだした後では、英語の勉強のための時間を捻出するのは難しくなりますから、早めに英語の学習を始めておくことをおすすめします。
幅広い経験を積む
ネットワークエンジニアの作業内容は多岐にわたります。自分が得意としている分野だけでなく、さまざまなな部門での対応方法を学習するといいでしょう。
特に、障害対応などはキャリアップするうえで役立ちます。問題が発生した時に、クライアントと意思を通わせながら障害を取り除くのはスキルが必要な仕事です。
幅広い経験を積んでいるネットワークエンジニアであれば、勤務年数が短くても大規模なネットワーク開発に声がかかるかもしれません。そこで、十分な実力を発揮できれば給料アップが期待できます。
辛抱強くネットワークエンジニアとして働き続ける
ネットワークエンジニアとして辛抱強く勤務を続ければ、多少なりともスキルと経験を積むことができます。ネットワークエンジニアは楽な仕事ではありませんし、体力が求められる職業ですが、辛抱して働くことで給料アップが多少なりとも見込めます。
また、一概には言えませんが、スキルと実力がともなってくれば、50代前半までに給料は上がる傾向があります。ただし、60代が近くなると給料は下がり始めるので、高い給料を目指すのであれば、40代までに何らかの役職につくことを目指すといいでしょう。
難易度の高い資格を取得する
ネットワークエンジニアとして給料をアップさせたいのであれば、難易度の高い資格試験に挑戦しましょう。Cisco Systemsの資格は国際的にも認知度が高く、キャリアップにも役立ちます。
特におすすめなのはCCIE (Cisco Certified Internetwork Expert)です。この資格は、シスコシステムズ社が手掛けるシスコ技術者認定のランクのうち、エキスパートレベルの技術者であることを認定するものです。
この資格を持っていれば大企業への転職も可能になりますし、フリーランスとして活躍することもできます。誰もが持っている資格ではなく、難易度が高く、ネットワークエンジニアとしてキャリアアップできる資格を取得するのも給料アップの方法の一つです。
ネットワークエンジニアの年収統計
ネットワークエンジニアの年収は350~600万円程度
ネットワークエンジニアの年収は350~600万円程度と言われており、個人の実力によって大きく差が出ます。設計業務を担当するネットワークエンジニアの中には800万円程度の年収を得ている人もおり、実力が重視される業界であることが分かります。
ネットワークエンジニアとして高い年収を得ている人の中には、契約社員や派遣社員として入社し、スキルを磨き、大企業に転職して500万円以上の年収を貰っている人もいます。
また、会社によっては関連する資格を取得することで昇格につながったり、資格手当が支給されることもあるようです。いずれにしても、年収500万円を超えるような高い年収を貰うためには、継続的に努力を続ける必要があるということです。
大企業は平均年収も高い
高額な年収を得たいと思っているのであれば、大企業への入社がカギになります。
一概には言えませんが、大企業のネットワークエンジニアであれば、700~750万円程度が平均年収になっているようです。また、中小企業の場合は550~600万円程度の平均年収となっており、企業の規模によって年収額が変わってくることになります。
当然、大企業で働くネットワークエンジニアには、大きなプレッシャーと作業量が求められますが、期待に応えることで高い年収を貰うことができるのです。
年齢別に見るネットワークエンジニアの年収
ネットワークエンジニアには、年功序列はあまり関係なく、若くしても実力が認められれば高い年収を手にできます。しかし、基本的には年齢を重ねるごとにスキルもアップしていくので、30代になれば510万円程度、40代になれば600万円程度の年収を得ることが可能です。
ただし、先にも書いたように、単に年齢を重ねれば自動的に年収が上がるというわけではありません。あくまでも実力を兼ね備えて、成長していく必要があります。
海外進出して年収1,000万円を目指す
ネットワークエンジニアとして、自分の可能性を最大限に引き延ばしたいのであれば、海外進出を目標にするといいでしょう。
特にアメリカではネットワークエンジニアの需要が大きくなっており、優秀なエンジニアの年収は1,000万円を超えることもあります。もちろん、英語での作業になるので言葉の壁がありますが、早い段階で英語学習に励んでおけば不可能ではないでしょう。
海外でも通用するネットワークエンジニアにおすすめの資格と言えばCCIEです。シスコ社が手掛けている資格試験で世界基準の資格となっているので、海外でも自分の実力を十分にアピールできます。
国内でネットワークエンジニアとして活躍して年収1,000万円超えを目指すのは簡単ではありません。そのため、高額年収を手にする選択肢の一つとして、世界での活躍を視野に入れることもできます。
ネットワークエンジニアとして独立する
ネットワークエンジニアとして十分のスキルを培ったあとで、フリーランサーとして独立する人もいます。実力とスキルが認められ、仕事を定期的に受注することができれば、会社員として働いていた時よりも高い年収を貰える可能性があります。
特に、大きなプロジェクトに参加するように招待されたケースなどでは、年収が500万円以上になることもあります。
しかし、注意も必要です。独立すれば健康保険や労災保険などの補償は自己負担になりますし、万が一、大きな事故に巻き込まれても会社は補償を行ってくれません。また、大きな失敗をして、クライアントからの信用を失い、仕事を全く失ってしまう可能性もあります。
ある程度のリスクを覚悟で、フリーランサーのネットワークエンジニアになるか、会社勤務のエンジニアとして活躍するか、十分に検討したうえで決定しましょう。
フリーランスのネットワークエンジニアが目指す年収はどれくらい?
会社員の状態からフリーランスとして独立する場合、どのくらいの年収を目指せばいいでしょうか。
一概には言えませんが、一般的に元の年収の20~70%程度のアップを目標にすればいいと言われています。例えば、500万円の年収を貰っていた場合、600~800万円程度の年収が理想になります。
フリーランスのネットワークエンジニアが高い収入を得るためには、資格取得が大きなカギです。会社勤務の時は資格がなくてもプロジェクトに参加することができたかもしれませんが、独立すると状況は変わります。
自分のスキルと経験を相手に認めてもらうためには、難易度の高い資格取得に挑戦すること、そうすれば理想の年収に近づける可能性が高くなります。
ほかのIT系エンジニアに転職する
ネットワークエンジニアがキャリアアップする方法の一つに、IT業界の別のエンジニアに転職するという方法があります。今回は二つの職業をとり上げましょう。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、コンピューターシステムを運用するための機器を構築したり、サーバーの運用・点検を行なう仕事です。サーバーエンジニアの平均年収は400~500万円程度となっており、ネットワークエンジニアとあまり差がありません。
キャリアアップする方法としては少し物足りない感じがするかもしれませんが、優秀なサーバーエンジニアになれば600万円以上の年収も可能です。
システムエンジニア
システムエンジニアの平均年収は550~790万円程度言われており、ネットワークエンジニアの平均年収よりも高くなります。
コンピューターシステムを作り上げることが、システムエンジニアの仕事ですが、IT業界では人材が不足していることと、専門的な知識が必要になるため、平均年収が高くなっているようです。
平均年収だけで、転職先を決定するわけではありませんが、他のエンジニアがどの程度の年収を貰っているのかを知っておくと、自分自身の向上心につながります。
ネットワークエンジニアの給与・年収まとめ
資格取得や大企業への転職などが年収アップのカギ
今回はネットワークエンジニアの給料と年収について詳しく取り上げました。ネットワークエンジニアの年収は、IT業界では平均的な金額になっており、個人の実力によって大きく差がでます。
年収をアップさせるためには難易度の高い資格を取得することや大企業への転職を目指すことです。もしチャンスがあるなら海外での活躍も視野に入れるといいでしょう。
ネットワークエンジニアは将来性もあり、高額年収を手にできる可能性のある仕事です。関心のある方は是非、挑戦してみましょう。
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ネットワークエンジニアの参考情報
平均年収 | 350万円〜600万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | コンピューター |
統計情報 出典元:
- 職種・性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 職種別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
- 年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額
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