インテリアコーディネーターになるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

インテリアコーディネーターになるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説

インテリアコーディネーターになるには、住宅メーカーや建設関係のデザイン事務所、家具メーカーなど、インテリアコーディネーターを募集している会社に就職するとよいでしょう。公的な資格や必須の学歴は特にありません。本記事では、インテリアコーディネーターになるために求められること、向いている人の特徴などについてご紹介します。

インテリアコーディネーターになるには何が必要?

インテリアコーディネーターになるために必ず取得しなければならない公的資格や受けなければならない試験、学歴はありません。

インテリアコーディネーターを志す人はインテリア、家具・雑貨、建築、デザイン関係の会社で経験を積むのが一般的と言えるでしょう。経験と実績を積んだ後は独立してフリーのインテリアコーディネーターとして活躍する人もいます。

無資格・未経験でも募集している企業もある一方で、大手の家具メーカーなどは4年制大学卒業以上の学歴を新卒採用条件に定めている場合もあります。

就職する企業や職種・仕事内容によって求められる能力はさまざまですが、店頭で家具や照明を販売するための基礎知識がある人材を募集している求人もあれば、お客様の要望をヒアリングしてインテリアを提案するような営業色の強い仕事内容もあります。

インテリアコーディネーターとしてどのように仕事をしていきたいか考えたうえで、就職する企業を選ぶ必要があるでしょう。

CADやイラストレーターなど、建築・デザイン業界では欠かせないスキルはある

インテリアコーディネーターになるために必ず習得すべきスキルではありませんが、CADやAdobe社の「Illustrator」「Photoshop」などのパソコンソフトを使いこなせた方が優遇されることがあります。

CADソフトや製図に関する知識は、建築業界では欠かせない知識・スキルです。今後インテリアコーディネーターとして建築関係の仕事に深くかかわり、仕事の幅を増やしたいのであれば修得しておくとよいでしょう。

Adobe社の「Illustrator」「Photoshop」はグラフィック作成や画像編集ソフトです。デザイン業界では定番のソフトなので、インテリア関係のデザイン事務所に就職を希望する人は最低限の操作を必要とされることがあります。

CADや「Illustrator」「Photoshop」に関しては、デザイン・建築関係の大学・専門学校の授業内容に取り入れられていることも多いです。

キャリアアップのために取得に時間がかかる建築士などの資格を取っても良いかも

現在のようにインテリアコーディネートやインテリアデザインの仕事が確立される前までは、インテリアや空間デザインを建築士が担当することが多かったようです。しかし人によって住環境に求めるものが異なります。ニーズが多様化したことがインテリアコーディネーターの仕事が確立した背景にあります。

建築士は国家資格を取得している人しか名乗れない職業です。インテリアコーディネーターは公的資格がないため、自ら名乗りインテリアコーディネートの仕事ができれば誰でもなれます。業務内容にはっきりとした境界線がないため、自分が持っている資格や実績によって肩書を付ける人も多いようです。

インテリアコーディネーターとしてある程度経験や実績を積んだ後に、建築士の資格を取得し、平面図を作るインテリアコーディネーターもいます。逆に建築士として設計などの仕事をしながら、内装や家具の組み合わせなどトータルコーディネートを行う建築士もいます。

インテリア関連の仕事や建築関係の仕事に長く携わりたいと思い、向上心があったり、将来独立を考えている人は資格を取得して仕事の幅を増やしておくことも必要と言えるでしょう。

インテリアコーディネーターに向いている人、適性がある人

人と接するのが好きで、ヒアリング力で相手の要望をくみ取れる人

お客様の要望を聞いて家具や照明、ラグなどを組み合わせて提案する場合、ヒアリング能力が必要不可欠です。

お客様の要望は人によって様々で、その人の性格や家族構成、数十年後の将来設計まで考えてコーディネートする必要があります。お客様の要望と、さまざまな要素を取り入れて、ベストな組み合わせを選ぶのが最も理想とするところです。

また、ホテルや施設などのインテリアを考案する場合も、完成イメージや使い勝手、予算などクライアント側の要望をしっかり聞き入れつつ、プロとしてアドバイスしたり新しい提案をしたりする必要があります。

大型で高価な家具や照明は、長期間使用することを前提に購入していきます。また、毎日生活する環境を作るためそれなりの責任は伴います。お客様に信用してもらえるような人柄や説得力がある接客ができる人の方が向いています。

就職する企業や業務内容にもよりますが、インテリアコーディネーターは接客や営業など、多くの人と接する機会がおおい仕事です。

何十年も未来のことまで考えて提案できるとベスト!想像力がある人

お客様の話をヒアリングし、要望や完成イメージを共有したうえで具体的なインテリアの完成図を提案することができます。しかし、話を聞いたり、プロフィールなどのデータを見ただけではとらえきれないことも多いです。

例えば将来設計に関することです。現在夫婦2人で暮らす予定の住宅も子どもができる可能性があったり、年齢を重ねることでバリアフリー設計が求められることがあります。

また、リフォームやリノベーションして、古民家や中古住宅に住まう人も増えていることから、5年後から10年後の暮らしを考えるだけでなく20~30年以上後、リフォームやリノベーションをすることも念頭に置いた提案が必要とされることがあります。そのため、インテリアコーディネーターには未来をイメージする想像力も必要とされるでしょう。

もちろん個人の住宅だけでなく、オフィスなど住宅環境以外を手掛けることもあります。従業員が増えた場合にはどうするか、来客時には落ち着いて話せる空間を作る、など依頼者の要望を聞いたうえで想像を膨らまし、具体的に提案していくことになるでしょう。

センスを磨いたり資格の取得も!向上心がある人の方が向いている

インテリアコーディネーターの仕事は向上心があり、常にセンスを磨いたり建築業界・デザイン業界のトレンドをキャッチできる人の方が向いていると言えるでしょう。

インテリアにも流行があります。最近ではSNSで他人の自宅のインテリアを気軽にチェックできるようになりました。住宅展示場のようにおしゃれですっきり片付いた流行のテイストで統一された写真を見て「この写真のインテリアのようにしたい」と具体的な完成イメージを提示されることもあるかもしれません。

また、インテリアコーディネーターは経験と実績を積んだ後、フリーランスとして独立して仕事をすることができる職業です。そのためには新たに資格を取得したり、インテリアコーディネートの枠にはまりすぎず仕事を請け負う人の方が、仕事の幅が広いため収入につながりやすいです。

国家資格である二級建築士の資格は4年制大学の指定科目履修、もしくは一定の実務経験が必要と取得までの難易度が高いです。その分、信頼感があり、住宅規模の建設物の設計ができるなど、できる仕事が増えます。設計など建築についての知識があったほうがより考えられたインテリアコーディネートができます。

その他、海外へインテリアやデザインの勉強をしに行く人もいます。さまざまな手段を使い、常に向上心を持っている人の方が、インテリアコーディネーターとして良い仕事ができるでしょう。

インテリアコーディネーターになるための学校

「神戸電子専門学校 建築インテリアデザイン学科」で基礎知識とセンスを磨く

神戸電子専門学校 建築インテリアデザイン学科では住環境についてしっかり学びながら、建築士の資格を目指すことができます。

また、建築業界では必須とされるCADについても授業で学ぶことができ、さらには建築CGのスキルも身につくため、お客様の様々な要望をCGで再現できます。

特に「インテリアデザインコース」ではインテリアの基礎知識を身に付け、デザインセンスを磨きます。

建築士やインテリアデザイナー・コーディネーターを目指せるだけでなく、高齢者や障がい者に対して住みやすい住環境を提案する「福祉住環境コーディネーター」も目指すことができます。

インテリアコーディネーターを目指す方は、このようなインテリア・デザインなどに関する学科がある学校で学びましょう。

インテリアコーディネーターになるには?まとめ

インテリアコーディネーターになるために必ず取得すべき資格や学歴はありません。しかし、就職試験をスムーズにしたり、今後のキャリアップのためにデザインや建築関係の学校で学び、住宅メーカーや建築関係の会社に就職するとよいでしょう。

業界内でよく使用されるCADやデザイン業界で使用頻度が高い画像編集ソフトなどが使えると、就職後の業務に役立つかもしれません。

インテリアコーディネーターの参考情報

平均年収350万円~550万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種建築・不動産

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