グラウンドキーパーになるには?必要スキルや向いている人の特徴などを具体的に解説
各種スタジアムなどのスポーツ施設やアミューズメント施設に欠かすことができないグラウンドキーパーという職業。そんなグラウンドキーパーになるためには、何が求められるのでしょうか。本記事では、グラウンドキーパーに役立つ資格など、資格・試験についてご紹介します。
グラウンドキーパーになるには何が必要?
グラウンドキーパーになるためには、次のようなスキルが求められます。
繊細な仕事を行うスキル
グラウンドキーパーの仕事は、一見かんたんそうな仕事に見えて複雑な作業が求められます。
例えば、野球場のグラウンド整備といっても、ただグラウントをきれいにならすだけではいけません。特にマウンド周辺は土の状態を見極めながら水分量を考えてピッチャーが投げやすい土を作りあげる必要があります。
土の状態が悪いと選手のパフォーマンスに影響するだけでなく、最悪の場合、ケガをする恐れもあります。サッカーグラウンドの整備も同様です。試合後のピッチは芝がえぐれている部分もあり、荒れたピッチを整備して平らにする必要があります。
担当者は、選手が安全にプレーするためには、どの程度平らにすべきかを把握しておかなければならないので、繊細な動きが求められます。
限られた時間内でメンテナンスをするスキル
グラウンドキーパーのメンテナンスは常にできるわけではありません。場合によっては朝の限られた時間で整備を行わなければ試合時間に影響を与えてしまうケースもあります。
限られた時間でいかに最高のコンディションにすることができるのかは、グラウンドキーパーのスキルにかかっているので、グラウンドキーパーは決まった時間のなかで集中して仕事を行うことが求められると考えておきましょう。
野球場、サッカー場を整備するうえで必要な知識
グラウンドキーパーとして活躍したいのであれば、担当するグラウンドのスポーツの知識が必要不可欠です。サッカー場と野球場ではグラウンドで気をつけるべきポイントが異なります。
また、選手がプレーしやすい最高の環境を作るためには何が必要になるのかが求められるので、スポーツの知識がなければ良いグラウンドを整備することはできないでしょう。
担当するグラウンドが自分の知らないスポーツであれば、担当するグラウンドで行われるスポーツ知識を学びながら、グラウンドキーパーに求められるスキルを身につけるようにしてください。
兼務は難しい
グラウンドキーパーがどのグラウンドを整備するのか、管理している会社によって担当が異なります。野球場を専門に管理している会社もあれば、サッカー場と野球場両方を管理しているケースもあります。所属する会社がサッカー場と野球場両方を持っている場合、兼務することは難しいでしょう。
スポーツによって気をつけるべきポイントが異なるため、両方を極めるとなると、膨大な知識が必要になります。どうしても兼務したいのであれば、野球場を極めたらサッカー場といったようにひとつのグラウンドを極めてから別のグラウンドへ移るようにしましょう。
野球場とサッカー場、難しいのはどちら?
野球場とサッカー場では、どちらがグラウンドキーパーの仕事として難しいのでしょうか。結論をいうとどちらが難しいとはいえません。最近では、スポーツ以外にもコンサートなどで使用されるケースがあり、現状復帰を行う際に、グラウンドコンディションを確認する作業もあります。
場合によっては、短期間で傷んでしまったグラウンドを元に戻さなければならないこともあります。どちらが難しいとははっきり断言することはできないものの、やりがいとしてはどちらもあるといえます。
グラウンドキーパーに向いている人、適性がある人
グラウンドキーパーに向いている人や適性がある人はどのような人なのでしょうか。それぞれの特徴を紹介していきましょう。
向いている人
グラウンドキーパーに向いている人は次のような人物です。
スポーツ経験がある人
同じスポーツの経験があるグラウンドキーパーは、選手がグラウンドコンディションに対してどのようなことを求めているかを把握しているので、それに合わせたグラウンド整備を行うことが可能です。
スポーツをやっていないと実際にプレーする選手がどのようなことを求めているのかわからないので、細かい調整がいい加減になってしまうこともあります。
グラウンドキーパーとして担当するのであれば、経験したことのあるスポーツのグラウンドを担当するようにすると、活躍することができるでしょう。
体力に自信がある人
グラウンドキーパーの仕事は体力勝負です。炎天下のなかでグラウンド整備を行わなければなりません。時には雨でぬかるんだグラウンドをプレーできる状態に戻すこともあります。
いつグラウンド整備を行ってもよいように出動態勢を整えておく必要があるので、体力がなければ、仕事のパフォーマンスに影響を与えてしまう可能性があります。
臨機応変な対応ができる人
グラウンドキーパーの仕事は突然雨が降ってグラウンド整備を行わなければならないケースや、応急処置をして、試合が続行できるように緊急対策を行わなければならない状況など、試合状況によって作業内容がさまざまです。
臨機応変さが求められるため、急激な変化があっても冷静に対処することができる人がグラウンドキーパーの仕事に向いています。
適性のある人
グラウンドキーパーとして適性があるのは次のような人物です。
責任感がある人
グラウンドキーパーの仕事は責任感がなければ最後までやり通すことが難しいでしょう。グラウンド整備に正解はなく、試合観戦をしにきた素人からは手を抜いたかどうかがわかるわけではないので、手を抜くことも可能です。
責任感が強い人であれば、手を抜くことはまずないので、最高の環境のグラウンドを選手に提供することができます。
探究心が強い人
グラウンドを整備するうえで、どのようにすれば良い整備をすることができるかはグラウンドキーパーの経験と勘に任されます。探究心が強い人であれば、自分が担当したグラウンド整備を常に研究し、良い状態にすることを考えることができるので、最高のグラウンド状態を提供しやすいといえるでしょう。
粘り強い性格
コンサートが終わった後のグラウンドや、雨が降った後のグラウンドの状態は最悪です。最悪の状態だからといって試合を延期することはできないので、どのような状態でも元の状態に戻すために、グラウンドキーパーが仕事を行うこともあります。
グラウンドの状態によっては、気の遠くなるような作業を行わなければならないケースもあります。このような状況でも諦めることなく最後までやり遂げるような作業が求められるので、粘り強い性格の人にはおすすめの仕事だといえるでしょう。
グラウンドキーパーになるための学校・教室
グラウンドキーパーになるための学校や教室はありません。グラウンドキーパーとしてスキルを磨きたいのであれば、次のような方法でグラウンドキーパーの仕事を学ぶようにしましょう。
球場でアルバイトをする
最も良い方法は、球場でアルバイトをする方法です。グラウンドキーパーのサポート役として活躍することができます。時給は球場によって異なりますが、900~1,000円程度です。
アルバイトの良い点は、グラウンドキーパーとして実践的に働くことができるだけでなく、仕事が本当に自分に合っているかを確かめることができるので、試しに働いてみるのも良いでしょう。
グラウンドキーパーになるには?まとめ
スポーツ業界では欠かすことができない仕事
グラウンドキーパーは、さまざまなスポーツに欠かすことができない職業です。高い技術で整備されたグラウンドはプロからも評価が高く、選手から、「あのグラウンドだから良いプレーができる」と言われることもあります。
スポーツイベントでは裏方の仕事になりますが、スポーツが好きな人にとってはやりがいのある仕事だといえるでしょう。
グラウンドキーパーの参考情報
平均年収 | 300万円~400万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
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