市議会議員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

市議会議員の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

市議会議員といえば、市の行政に携わる職業です。選挙演説などで彼らをよく目にすることが多いですよね。しかし、選挙がないときはどのような仕事を行なっているのか説明できる人は多くありません。今回は市議会議員の仕事内容・使命、さらに働く際のやりがいについても解説します。

市議会議員の仕事内容・使命とは?

市議会議員の仕事は、簡単に言えば市を良くすることです。もう少し細かく説明すると、市議会議員の仕事は大きく分けて3つ存在します。

  • 市民の代表者になる
  • 市民の意見を行政に反映させる
  • 市長と市の行政の監視

これらの仕事は、市の行政を正しく行うためにとても大切なことです。一体どのような目的があるのかを見ていきましょう。

市民の代表者となる

市議会議員は市民の代表者になることが求められます。市民は立候補者の中から市議会議員としてふさわしい人物を選出します。当選した議員は、彼らの代表者として市政に関わることが第一の使命です。市民全員が市政に参加することはできません。彼らの市に対する意見や希望を代弁するのが市議会議員に課せられた使命の一つになります。

市民の意見を行政に反映させる

市議会議員は市民の意見を行政に反映させることが大切です。市に意見表示をするだけでなく、市議会議員は市民の意見・希望を実現させる必要があります。行政の反映には、以下の方法があります。

  • 新しい条例の制定
  • 既存の条例の改定・廃止
  • 予算の使い道を決定する

その他にも、様々な市民の要望に極力応えられるような対応が求められます。また、行政の改善などを常に考えて置くことも大切です。

市長と市の行政の監視

市議会議員は、市長と市の行政の両方を監視しなければなりません。市長が私利私欲のためにお金を使う事で、市の行政が暴走する可能性があります。そういったことが無いように、外部からこれらを監視する人が必要です。

本来であれば市民が市長・市の行政を監視する必要があるのですが、市民全員で監視するわけにはいきません。そのため、市議会議員が彼らに代わってしてくれます。内容は以下の通りです。

  • 市長の仕事の内容
  • 市の資金の使い道

上記項目について市議会議員が監視を行い、市の行政の暴走を防ぐことが大切になります。

市議会議員の具体的な仕事とは?

市議会議員が行う仕事には、どのようなものが存在するのでしょうか?具体的には以下の仕事が挙げられます。

      議会や委員会・イベントへの参加

  • 決定したことを市民に伝える・発信する
  • 市長や他の市議会議員へ市民の意見・要求を伝える
  • 市長の仕事内容を指摘する
  • 外部での研修や視察を行う

これらの仕事で市の行政を運営していきます。それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

仕事その1、議会や委員会・イベントへの参加

市議会議員の仕事の一つに、議会や委員会・イベントへの参加が挙げられます。これらの参加は、市民との距離を縮めるのにも効果的です。議会は2種類存在します。

  • 定例会(毎年3、6、9、12月に開かれる議会)
  • 臨時会(何か起こった場合に必要に応じて開かれる議会)

議会では、市や市議会が提出した提案の議決・調査の報告・審議などを行います。およそ3週間から1ヶ月かけて市の方向性などを決定する重要な仕事です。

委員会では、議会では扱いきれなかった様々な分野を専門的に審議し、調査を行います。委員会の数や内容は自治体によって異なりますが、大きく分けて以下の3種類に分けられていることが多いです。

  • 常任委員会(福祉や経済・建築など、各分野に限定した委員会)
  • 運営委員会(市の市政や委員会などがしっかり運営できているかなどを監視・調整する委員会)
  • 特別委員会(特別な問題や緊急時の問題を解決するために開かれる委員会)

また、説明会などの各種イベントなどに参加することもあります。

仕事その2、決定したことを市民に伝える・発信する

議会や委員会などで決定したことを市民に発信するのも仕事の一つです。以前は回覧板などで情報の発信を行っていましたが、近年はインターネット上で発信することが多くなりました。

特にSNSの発達によって、TwitterやFacebookで発信する市議員も多くなっています。若い方でも簡単に市の決定した内容を確認することが可能です。また、時には自分からイベントなどを開いて情報発信する議員もいます。挙げた様なツールを使いながら、市議会議員は市民に情報を発信していくことが大切なのです。

仕事その3、市長や他の市議会議員へ市民の意見・要求を伝える

市議会議員は市民の意見や要求を市長・他の市議会議員に伝えなければなりません。市民の声は定例会などを通して市長の耳に入ります。意見の反映は市議会議員の最も基本的な仕事の一つと言えるでしょう。

市長や他の市議会議員に意見が100%通るとは限りません。実現的な内容ではない場合や他に優先すべきことがあれば却下されてしまうこともあります。市議会議員は、どのようにして市民の意見に説得力を加えられるかが鍵になるでしょう。

仕事その4、市長の仕事内容を指摘する

市議会議員は市長の仕事内容を指摘するのも仕事の一つです。市議会議員は市長の仕事を監視するだけでなく、問題を起こしてしまった場合などに注意や指摘を行う必要があります。時には市長の批判や忠告をしなければならないのは辛いところです。場合によっては不信任決議を提案しなければなりません。

こういった指摘や監視を行うことで、市政の暴走を抑えることも市議会議員の大切な仕事です。

仕事その5、外部での研修や視察を行う

市議会議員は外部での研修や視察も行います。市の中だけでは新しい情報は入ってきません。他の地域で新しいことを学んできたりすることも大切になるのです。

視察先は様々であり、工場や病院などが挙げられます。時には海外へ視察に出かけることもあります。外部との関わりを持つためにも、視察や研修は重要なことなのです。

市議会議員のやりがいは?

市議会議員は責任が重く、下手をすれば市民から直接批判を浴びる可能性が高い職業です。しかし、それほどの責任を負ってまで市議会議員になる人もいます。一体どのようなやりがいがあるのでしょうか?

自分が市政を改革することができる

市議会議員になれば、自分の手で市政に関わることができます。市民は市政に直接介入することはできません。当選する確率は自治体によって違いますが、市議会議員になれば自分自身が市政に携わることが可能です。

自分が考えた政策を自分で行うことができるのは、他の職業では感じることができない市政を改革していくというやりがいがあります。市を自分の手で良くしていきたいという方にはうってつけの職業だと言えるでしょう。

市民と共に喜び合うことができる

市議会議員となって市民の要望を実現させたとき、共に喜びあうことができます。市民からの感謝の言葉は市議会議員にとって、とても嬉しいことです。皆のために活動し、皆と共に喜び合うことができる人に向いている職業であると言えるでしょう。

また、人気が高ければ、次の市議会議員選挙でも有利に働きます。真面目で誠実な人間であることも大切なことです。

大きな課題に挑戦できる

市議会議員では大きな問題に直面する機会が多くあります。

経済面・財政面・福祉など様々です。このような大きな問題に直面しやすいのですが、それだけやりがいや達成感があるとも言い換えることができます。さらに問題解決力や政治的な知識や考え方などを学べる事が出来る、と考えることもできるでしょう。

大きく成長したい・活躍したいという方におすすめの職業と言えます。

市議会議員の仕事内容まとめ

市議会議員の仕事内容をまとめると、以下の様になります。

  • 市民の代表となり、市政に意見を反映させる事
  • 市長や市政の監視と指摘を行い、正しい方向に修正
  • 議会や委員会に参加し、決定した内容を市民に報告
  • 市以外にも、外部への視察も情報収集の面で大切な仕事

市議会議員は責任が重い職業です。ですが市政に直接関わる事ができる事も出来るため、自分の力で自分の街を変えたいという志がある方におすすめの職業といえるでしょう。

市議会議員の参考情報

平均年収260万円~1000万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種法律・政治

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