少人数保育の専門家チャイルドマインダーになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

少人数保育の専門家チャイルドマインダーになるには?必要資格や向いている人の特徴などを具体的に解説

保育士や幼稚園教諭と並び、保育のスペシャリストであるチャイルドマインダー。仕事をするうえで求められる要素や向いている人の特徴、チャイルドマインダーになるにはどのような資格が必要で、どこで学べるのか?という疑問についてご紹介します。

チャイルドマインダーになるには何が必要?

ひとりで他人の子どもを預かる覚悟と強い責任感が必要

チャイルドマインダーだけではなく、同じく子どもを預かる仕事である保育士や幼稚園教諭、小学校の先生などに共通しますが、子どもの命を預かっているという責任があります。

ちなみに、厚生労働省による「年齢階級別にみた不慮の事故の種類別死亡数及び構成割合(平成20年)」を参照すると、子どもが不慮の事故で亡くなる場合の死因について、0歳~4歳までは「窒息死」が多く、5歳~14歳では「交通事故」や「溺死」が多い結果となっています。

このようなことから、保育中にも突然の事故や病気などが起こる可能性はゼロではありません。子どもの様子や変化から目を離さず、未然に事故を防ぐよう努めることはもちろん、実際にトラブルが起きてしまった場合の迅速な対応が求められます。

チャイルドマインダーにおいては在宅、もしくは訪問という形で、チャイルドマインダー1人に対して子ども1人、多くて4人の子どもを預かっています。保育園や幼稚園などは大人数の子どもに対して複数の保育者がいますが、チャイルドマインダーはたったひとりで対応することがほとんどです。

何か突然のトラブルがあった時に、ひとりで危機を乗り切ることのできる知識と責任感が非常に重要です。

深い子どもへの理解と発達段階に応じた教育

少人数保育の一番の特徴はひとりひとりの子どもに時間をかけ、丁寧な保育ができることです。それぞれの子どもの様子を親と同じように把握をする努力をし、子どもに応じた教育や対応が求められます。

チャイルドマインダーは0歳から12歳までの子どもを預かることが認められているため、場合によっては乳児期から児童期まで長い間教育に関わることができることもあります。各成長段階に応じた適切な教育や指導をするための幅広い年代に対する知識が必要です。

子どもの機嫌に左右されない、プロとしての行動

子育てを経験した方であれば既にご存じかと思いますが、子どもというのは行動の予測が難しい存在です。「言うことを全く聞かない」「注意したことをあえてする」などといったような反抗的な行動に出ることもあるでしょう。

そのような時には決して感情的になるようなことはせず、保育のプロとして愛情を持って接してあげる必要があります。

チャイルドマインダーに向いている人、適性がある人とは?

第一に、子どもが大好きな人

チャイルドマインダーに向いている人とは、第一に子どもが大好きな人です。子どもに対する愛情の気持ちがない人は、この仕事を続けていくことができないともいえます。
担当している子どものことを親のように愛を持って預かり、より丁寧な保育ができるのがチャイルドマインダーという仕事の醍醐味です。

子どもの笑顔を見ることや成長の手助けとなることに喜びを感じ、子どもと強い信頼関係を築ける人こそがチャイルドマインダーとして求められています。

親とのコミュニケーションをきちんと取れる

チャイルドマインダーとして子どもを預かる際には、親御さんとの連携がとても重要です。保育者であるチャイルドマインダー個人に、大切な子どもを預けるということは、実績や資格だけではなく「この人は安心して任せられる人だ」と思ってもらうための信頼関係が必要不可欠です。

子どもを最優先にすることはもちろんですが、親御さんと良好なコミュニケーションを取ることも仕事のひとつです。その日のお子さんの様子を記録して提出したり、お互いの情報交換をしたりといった細やかな配慮をできる人が求められます。

訪問型の場合は特に、気の配れる人が向いている

チャイルドマインダーの仕事には大きく分けて在宅型と訪問型がいます。親とのコミュニケーションという点でみると、お子さんの状況のほかに訪問型保育ならではのさまざまな課題があります。

訪問保育では依頼者のご自宅に訪問し、子どもと一緒にその場で過ごして保育を行います。他人が自宅に入るという点でトラブルにならないためにも、あらゆる点で取り決めやチャイルドマインダー側の配慮が大切です。

例えば、自宅の中で使用してはいけないものや入ってはいけない部屋の共有、外出範囲や金品や食材の管理方法など、生活に関わるさまざまなことを事前に話し合い、書面にまとめておくことがトラブル回避の秘訣です。

取り決めの遵守はもちろんですが、細かい気配りを心がけることでお互いにとってよりよい関係を築くことができるでしょう。

チャイルドマインダーになるための学校・教室

チャイルドマインダーになるには、資格の取得が必須である

チャイルドマインダーは民間の認定資格とされているため、チャイルドマインダーとして働くには資格の取得が必須となります。

チャイルドマインダー試験を受験するには、「チャイルドマインダーの養成講座」の受講をしなければなりません。なぜなら、講座の修了証が受験資格を得るために必要となるからです。

チャイルドマインダーの養成講座を行っているスクールはいくつかありますが、代表的なものはこちらの3つです。

  • NCMA,JAPAN
  • ヒューマンアカデミー
  • チャイルドマインダージャパン

それぞれ受講期間や授業の受け方、料金が異なるので、自分がどのようなペースで資格を取得したいかを事前に決めておくとよいでしょう。働きながら転職やスキルアップを目的とするのであれば通信教育、就職に向けてなるべく短期間で資格を獲得したいのであれば費用はかかりますが通学講座を選択するとよいでしょう。

これらのスクールの修了後には検定試験を受け、合格することでチャイルドマインダーの資格を獲得することができます。検定試験は上記に挙げたそれぞれの認定スクールによって実施されています。内容はスクールによって異なりますが、講座の内容をきちんと理解していれば合格は可能といわれています。全体的に難易度はそこまで高くないようです。

チャイルドマインダーの資格は保育士にも人気

チャイルドマインダーの資格は現役保育士にも人気のある資格だといわれています。団体保育が基本である保育士にとって、少人数保育について学ぶことは自身の知識の幅を広げることにも役立ちます。

また、保育園ではひとりひとりの子どもと深く接することは難しいため、少人数かつ丁寧な保育を学ぶことによって自らのスキルアップにも繋がります。チャイルドマインダーは比較的自由な働き方ができるので、結婚や出産というライフイベントを見据えて、仕事に関する選択肢を増やすといった目的もあるようです。

チャイルドマインダーになるには?まとめ

まずは資格取得が必須。子ども好きであることが第一条件。

チャイルドマインダーになりたいのであれば、まずは資格取得に向けて認定スクールの講座を受講することが第一歩です。自分の状況や条件に合った講座を選び、計画的に勉強していきましょう。保育士など、幼児教育に関わる経験があれば転職にも有利になります。

子どもの命を預かる仕事全てに共通しますが、責任感の強さ、幼児の教育や健康に関する知識、そしてなにより子どもが好きという気持ちが求められます。子どもの人生に関わる責任感を持ち続け、子供好きという気持ちが変わらない方こそ、チャイルドマインダーに向いている方だと言えるでしょう。

子供好きというだけでなく、責任感を持ち続けて仕事を始めてからも自己研さんができることが必要です。

チャイルドマインダーの参考情報

平均年収200万円~300万円
必要資格
  • チャイルドマインダー
資格区分 民間資格
職業職種教育・保育

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