キャディの資格・試験とは?キャディとして働く上で取得したほうが良い資格を紹介
ゴルファーが気持ちよくプレーできるようにサポートするキャディには、持っていると就職する上で役立つ資格もあります。今回はこの記事で、キャディに関連する資格についてまとめました。
キャディに必要な資格とは?
絶対に必要な資格は存在しない
キャディとして働くために特別必要な資格はありません。そのため、全くの未経験でもキャディとして働くことは可能です。
キャディになるためには、キャディを募集しているゴルフ場へ応募するか、全国のゴルフ場へキャディを派遣しているゴルフ専門の派遣会社へ応募することが必要です。
キャディには研修がある
ただし、キャディとして採用されたからといってすぐにデビューするわけではありません。採用後にはキャディに関する研修が行われます。研修では、キャディとして必要な心構え、ゴルフ場でのマナー、ゴルフの基礎的なルールを学びます。
基礎的な知識を身につけた後は、ゴルフコースでの実地研修が行われます。ゴルファーと先輩キャディと一緒に同行して、キャディの仕事を現場で再確認します。
研修期間は、それぞれのゴルフ場や派遣会社によって異なります。一般的には1~3カ月をかけて学びます。ただし、キャディとしてデビューするには早いと判断された場合には、研修期間が延長されることもあります。
研修が修了すれば、キャディとして働くことができます。ほとんどのゴルフ場や派遣会社では、研修が修了しても修了証書などを発行することはありませんので注意が必要です。
プロのキャディについても特別な資格は不要
試合に出場するプロゴルファーをサポートするプロのキャディについても、試合に帯同するために特別な資格は必要ありません。
プロのキャディとして働くという宣言をしたならば、その日からプロのキャディになれます。ただし、プロのキャディとして働くためには、プロゴルファーと契約を結ぶ必要があります。
実績でキャリアアップできる
プロのキャディには、大会ごとにプロゴルファーと契約を結ぶパターンと、年間を通して同じ選手と専属契約を結ぶパターンがありますが、いずれも契約のために特別必要な資格はありません。そのためプロのキャディとして働くためには、キャディとしての実績を積むことが重要な要素です。
キャディの資格の難易度・合格率
難易度は低め。学んだことをしっかりと覚えることが大切
キャディになるためには、研修での卒業試験に合格することが必要です。合格ラインはそれぞれのゴルフ場や派遣会社によって異なりますが、キャディ研修を真剣に受けて、学んだことを復習するように心掛ければ合格できます。
研修での卒業試験でチェックされるのは、お客様への挨拶やゴルフクラブの渡し方、ゴルフクラブの丁寧な積み下ろしやグリーン上でのマナーなどがあります。
各ホールについての詳しい知識、ホールの攻略方法を聞かれたときの説明の仕方や内容も審査の対象です。さらにグリーンのラインを読みきることも試験の重要な項目に含まれます。
目指すキャディによって研修内容が異なることも
ゴルフ場によっては、目指すキャディによって研修内容が異なるところもあります。キャディアルバイト、契約キャディ、契約キャディの研修生、通常のキャディ業務を簡素化したプレイヤーズアシスタント、正キャディなどいくつかのカテゴリーに分かれて研修を受けることができます。
ゴルフの知識以外の部分も重要
学ぶことは多いですが、要点を抑えて卒業試験に臨めば問題はありません。ただしゴルフに関する知識だけではなく、マナーやおもてなしの部分も試験の対象になるため、体系的な勉強が必要です。
ゴルフに関して全くの未経験で不安のある人は、ゴルフ専門のスクールや講座を探して役立てることもできます。また、実際にゴルフをプレーしてみて覚えるという方法もあります。
キャディ研修試験の概要
合格率 | それぞれのゴルフ場や派遣会社で異なる |
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受験資格 | 特になし |
受験費用 | それぞれのゴルフ場や派遣会社で異なるものの基本的には無料 |
試験内容 | キャディとして必要なゴルフのルール、各ホールについての知識、マナー、接客の仕方など |
その他のキャディの関連資格
キャディとして働く上で、取得しておいたほうが良い資格が幾つかあります。
普通自動車運転免許
ゴルフ場にはゴルフクラブを運ぶためのカートがあります。ほとんどのゴルフカートは電動で、ハンドルとアクセルペダルとブレーキペダルがついています。ゴルフ場によってはカート道を自動で走行するゴルフカートもあります。
基本的にはゴルフ場の敷地内でしか使用することがないため普通自動車運転免許などの資格は不要です。ただし、お客様やお客様の大切なゴルフクラブを運ぶため、安全な運転が必要とされます。
ゴルフカートの運転に不安がある人におすすめ
そのため、今までにカートの運転をしたことがない人や運転に不安のある人は普通自動車運転免許を取得することをおすすめします。ただし、ゴルフカートはすべてオートマチック走行なので、普通自動車運転免許についてもAT限定の免許があれば問題はないでしょう。
芝草管理技術者資格認定制度
キャディの業務には直接関わりはないものの、将来的にはキャディだけでなくゴルフ場の運営などにも携わりたい人におすすめの資格として芝草管理技術者資格認定制度があげられるます。
この資格は、特定非営利活動法人日本芝草研究開発機構が主催する資格です。ゴルフ場、公園、スポーツ施設などの芝生の維持管理にかかわる仕事に従事している人を対象に、芝生についての基礎的な知識や保全の技術を認定する資格です。
芝草管理技術者資格認定制度は、平成19年に日本ゴルフ協会公認になりました。そのため、ゴルフ場の管理に携わる人にはおすすめの資格です。
取得には研修の参加と筆記試験で合格が必要
資格は3日間の研修と、その後に行われる筆記試験に合格すれば取得できます。筆記試験は制限時間90分で50問が出題されます。合格基準は60点以上です。なお、試験については研修の資料の持込が可能となっています。
芝草管理技術者資格は、1級、2級、3級の3つのカテゴリーに分かれており、特に1級についてはかなり高度な研修内容となっていて、芝についての基礎的な知識だけでなく、農学部の授業で教わる土壌などの専門的な知識も扱われます。
かなり専門的な分野の資格のため、芝草管理技術者資格を取得している人を求めているゴルフ場はかなり多いので、ゴルフ場での就職や転職にはかなり有利となる資格です。
キャディの資格が取れる学校
ECA(Educational Course Advisor)
ECA(Educational Course Advisor)とは、キャディの仕事に就きたい人のための専門養成スクールです。
授業ではキャディに必要な、マナー、ルール、ゴルフの用語、接客などについての専門的な知識を身につけることができます。笑顔、技術、判断力、知識、コミュニケーションの5つのカテゴリーに分けて学習し、最終的にはゴルフ場におけるコースアドバイザーを目指します。
スキル別に学習できる
カリキュラムはベーシックスキルとスペシャルスキルに分かれていて、ベーシックスキルでは、これからキャディを目指す人向けで、キャディに必要な基本的なスキルを身につけることができます。
スペシャルスキルでは、キャディとして重要な要素となる、コースコンディションやパッティングラインについての適切なアドバイスができる、信頼されるキャディを目指すためのプログラムが用意されています。
ザ・ロイヤル総合学院
ザ・ロイヤル総合学院は、ゴルフのインストラクターを目指す人のための専門学校です。ゴルフの仕事に携わりたい人のためのカリキュラムが用意されています。東京のほか、西宮や鳥取にもあり、忙しい人のための通信教育も用意されています。
スキルアップを目指す人におすすめ
ザ・ロイヤル総合学院では、ゴルフをプレーする人に適切なアドバイスを送ることのできるインストラクターを目指すためのカリキュラムが用意されています。プロのキャディや、ゴルフに関する専門的な知識を身につけたい人におすすめの学校です。
キャディの資格・試験まとめ
キャディのための特別な資格はないものの、採用後の研修での試験合格は必要
キャディの仕事自体は、特別な資格や試験に合格しなくても業務に就くことは可能です。
一般的には、キャディとして採用された後にゴルフ場や派遣会社で、キャディについての研修を受けます。研修期間は1~3カ月あり、その後にデビューするための最終試験が行われます。
試験への合格のためには、ゴルフのルールやプレー中でのマナー、正しい接客能力が必要です。学んだことをしっかりと復習し、理解することが合格へのカギとなります。
キャディに関する資格試験も幾つかあります。プロとしてのキャディを目指す人や、ゴルフ場の運営全般に携わりたい人は、資格取得も目指してみてはいかがでしょうか。
キャディ(ゴルフ)の参考情報
平均年収 | 200万円~350万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | スポーツ |
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