森林インストラクターの資格・試験とは?森林インストラクター資格試験の概要と合格の秘訣

森林インストラクターの資格・試験とは?森林インストラクター資格試験の概要と合格の秘訣

森林インストラクターの資格・試験に合格するために必要な勉強法、試験対策のコツなどについてご紹介します。このページでは、試験対策とともに、良い森林インストラクターとなるために必要なことや、その他の関連資格についても紹介していきます。

森林インストラクターの資格とは?

森林インストラクターとして仕事をするためには、全国森林レクリエーション協会が主催する「森林インストラクター資格試験」に合格し、森林インストラクターとして登録することが必要です。

ここでは森林インストラクターの資格・試験について紹介していきます。

森林インストラクター資格試験について

資格試験に応募可能な条件

応募資格は、年齢が、受験時において満20歳に達している者です。

ただし、次のいずれかに該当する者は、試験の応募資格がありません。

  • 成年被後見人又は被保佐人
  • 公務員で懲戒免職の処分を受け、その処分を受けた日から起算して2年を経過していない者
  • 禁固以上の刑に処せられ、その執行を終わった日又は執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過していない者
  • 森林インストラクターの登録を取り消され、その取り消しの日から起算して2年を経過していない者
  • 破産者で復権を得ない者

出典元:一般社団法人全国森林レクリエーション協会

資格試験の内容について

森林インストラクター資格試験は一次試験と二次試験からなっていて、一次試験は「森林」「林業」「森林内の野外活動」「安全及び教育」の4科目について筆記試験があります。各科目とも6割程度の正答率で合格となり、4科目全てに合格すると、「実技試験」「面接」で行われる二次試験へ進むことができます。

二次試験の「実技試験」では、あらかじめ提示される素材を一つ使って模擬演技をし、それを試験委員に評価してもらいます。二次試験日当日は、「森林インストラクターの責務及び役割」についての講習も行われます。

試験の免除について

一次試験では1科目ごとに合否判定されますが、一度合格した科目は5年にわたり免除してもらうことができます。また、森林部門の技術士であれば林業科目を免除してもらえますが、どちらの場合も受験申込書に「試験一部免除申請書」を添付することで免除となります。

二次試験の「実技試験」と二次試験当日に行われる「森林インストラクターの責務及び役割」の講習においても免除制度があります。全国森林レクリエーション協会が実施する養成講習を終了した人は、申請することにより実技試験と講習が免除されます。

試験の日程・試験地など

一次試験が毎年9月、二次試験が毎年11月に実施されています。一次試験の試験地は札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、高知、福岡で、二次試験は東京での実施となります。受験資格は20歳以上であれば誰でも受験することができ、受験料は18,000円です。

試験に合格すると森林インストラクターとして、全国森林レクリエーション協会の名簿に登録することになります。登録料は5,000円で、登録証、証明書、バッジが交付されますが、5年ごとに5,000円を支払い更新する必要があります。

森林インストラクター資格試験の難易度と対策

森林インストラクター資格試験の受験者は毎年500人ほどで、合格率は25%前後となっています。

この数字を見ると難しい試験に見えますが、森林インストラクター資格試験は環境教育促進法に基づく国の登録事業です。森林インストラクターを増やすための試験なので、頑張って勉強すれば誰でも合格することは可能です。

ここでは森林インストラクター資格試験に合格するために必要なことや、勉強の進め方などを紹介していきます。

資格試験が難しく見える理由

合格率が約25%と難しく見える試験ですが、その理由の一つに「森林」という空間が複雑な要素によって成り立っているということが挙げられます。森には草木だけでなく、虫や動物、カビのような菌類など、さまざまなものが複雑に絡み合いながら「森林」という空間が存在しています。

虫が多い場所や草木が生えない場所などは、そうなる理由が必ずあり、その答えを導き出せるようになるには、それ相応の時間がかかります。資格試験の勉強の進め方としては、基本的なところから押さえていき、段階的にステップアップしながら知識を深めていくようにするといいでしょう。

記述式の問題形式に慣れる

森林インストラクター試験はマークシート方式ではなく、記述式となっています。最近の資格試験などは、効率化のためマークシート方式にしているケースが増えていて、記述式の試験に慣れていないという人は多いでしょう。

頭の中に答えがあっても、それを記述形式で回答していくというのは、慣れていない人にとっては難しく感じるものです。資格試験に合格するためには、記述形式の回答に慣れる必要があります。過去問題や演習問題で出題傾向を分析し、文章で回答することに慣れていくことが合格への近道になるでしょう。

実際に森林へ行くことも大切

資格試験対策では筆記試験に関する勉強が中心となりますが、本で学べる知識だけでは良い森林インストラクターにはなれません。森林の中ではどこに目を向ければいいのか?どこに危険が潜んでいるのかなど、そのポイントを見極める能力は現場でしか身につけられないものです。

本で学んで身につけていた知識が、実際には間違っていたということもよくあります。自然の中で起こることを完璧に予測することは難しく、頭の中の知識に加え、身をもって体感する経験も森林インストラクターには必要です。

森林ツアーや自然観察会へ積極的に参加してみて、実際に森林インストラクターの指導や説明の仕方などを見ることも、試験合格のための良い勉強になります。二次試験で行われる実技試験の対策とともに、森林を理解する意味でも実際に足を運ぶことは大切です。

その他の森林インストラクターに関連する資格

森林インストラクターと同じく自然の中で活動する関連資格として「樹木医」というものがあります。

樹木医の資格を取得するには実務経験が必要になるなどの条件が付きますが、この資格を取得することで仕事の幅を広げることもできます。ここでは森林インストラクターと樹木医の仕事の違いや、その役割について詳しく紹介していきます。

樹木医とは

樹木医は樹木など植物の病気を治すお医者さんで、排気ガスによる環境汚染や病害虫が原因で病気になってしまった植物の治療を専門の仕事としています。ですが、日本では樹木医の認知度が低く、樹木医の仕事だけで生活していくことは難しいとされています。

多くの樹木医は造園業など樹木を扱う仕事をしていたり、地方公共団体の農林課や緑化関係職員として働いていたりして、樹木医の資格を仕事に活かしています。

樹木医の仕事内容とは?やりがいや魅力について解説

人間と同じように病気になった樹木を診察し、治療する樹木医。樹木の声を聴き、樹木にとって良い状態になるように対処するのが樹...

2つの資格の違いについて

森林インストラクターと樹木医の資格の違いについては、登録団体の違いや取得難易度の違いが挙げられます。

森林インストラクターとなる場合は資格試験に合格し、日本森林インストラクター協会に登録する必要があります。それに対して樹木医は日本緑化センターに登録することになりますが、資格試験を受けるためには受験資格を満たす必要があり、樹木の治療などの実務経験が7年以上、あるいは樹木医補の資格を保持し、1年間の実務経験が必要となります。

樹木医の資格試験にあたるものが「樹木医資格審査」で、その合格率は約20%とされています。樹木医資格審査を受けることができる人数も120人と決まっていて、その難易度はかなり高いといえるでしょう。

仕事内容の違いについて

森林インストラクターは森の案内人として、レクリエーションや広報活動などを行い、森林に対する正しい知識を広めていくことが主ですが、樹木医は森や林を守り、育てていくことが主な仕事となります。

両者の仕事内容は異なりますが、森林の現場では森林インストラクターと樹木医が上手く連携して森を守る活動をしたり、森を育てる活動をしたりしているケースも見られます。

これら2つの資格を取得することで、仕事の幅を大きく広げることができますし、森林への関わり方や仕事の進め方も変わっていき、より広い視野を持てるようになるでしょう。

森林インストラクターの資格・試験まとめ

記述形式の資格試験に慣れることが大切

森林インストラクター資格試験の合格率は低めですが、臆することはありません。記述形式の問題に慣れるよう、対策しながら勉強していくことで合格することができるでしょう。

実際に森林インストラクターが企画する森林ツアーに参加するなど、実技の面でも勉強していけば、合格することはさほど難しいことではないといえますが、心配であれば全国森林レクリエーション協会が実施する養成講習を受け、実技試験を免除してもらうという方法もあります。

森林インストラクターの参考情報

平均年収200万円~400万円
必要資格
  • 森林インストラクター
資格区分 民間資格
職種自然・動物

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