都道府県議会議員の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

都道府県議会議員の給与・年収は?初任給や平均月収などの収入について解説

働く都道府県によっても変動しやすい都道府県議会議員の給料・年収ですが、平均は1000万円と高水準です。また、より高い年収を目指すのであれば、県議会議長を目指して働き方を考えることも必要となるでしょう。本記事では、都道府県議会議員の初任給、平均的な給与、平均的な年収など、収入面についてご紹介します。

都道府県議会議員の初任給

新人都道府県議会議員の給与は平均65万円~

都道府県議会議員として働く場合、初任給は65万円~前後が相場と言われています。

都道府県議会議員は責任の大きさはあるものの、初任給をとして考えると一般的な職業よりも破格の金額となっています。

どこの都道府県の都道府県議会議員になるかでも大きな差があるようですが、新人の頃は覚えることも多く苦戦する人は多い傾向にあります。

ですが、対価は高めと考えておく方が良さそうです。

落選しないように支持層を確保することが大切

都道府県議会議員はまず当選をすることを目指し、当選したら次回の選挙で落選しないように努力しなければいけません。

地域の住民と積極的に話し、自分の政策をアピールすることが大切になります。都道府県議会議員の選挙は4年に一度で、落選をしてしまえば一気に収入はなくなり無職となります。

一般的な職業の場合には転職をした際は経験によって給与が変動しますが、都道府県議会議員の場合には落選しない限り収入は一定以上確保できます。

どこの都道府県議会議員になるかで得られる収入は異なりますが、一般的な職業とは大きく異なる特徴があります。落選をしないように選挙で勝ち残る必要があるというのは、都道府県議会議員として重要なポイントです。

都道府県議会議員の平均給与

都道府県議会議員の平均給与は約84万円

厚生労働省の「平成29年賃金構造基本統計調査」のデータによると、都道府県議会議員の平均給与は全国平均が約84万円となっています。

都道府県議会議員の仕事は、デスクワークやイベントの参加など朝から夜まで働かないといけないこともあり、最初は特に大変です。ハードな仕事内容ではありますが、都道府県議会議員の給与レベルは高めと言えそうです。

求人を探す際は給与以外の手当もチェック

都道府県議会議員の賞与は、末期手当といわれるボーナスに政務活動費、費用弁済が加わり、3つのボーナスが用意されています。末期手当だけでも年間ボーナスとして400~600万円と、他の企業と比べると圧倒的に高い数字が賞与として支給されます。

一般的な企業とは異なり、基本給以外の各種手当が支給されないということはありません。ボーナスが充実しているのが都道府県議会議員の特徴です。

都道府県議会議員より県議会議長のほうが給与は高め

都道府県議会議員のトップの役職として県議会議長があります。県議会議長の給与は一般的な都道府県議会議員よりも高く、月収平均は約96万円となっています。

給与を一番多くもらっている県議会議長は東京都になっています。都道府県によって給与に差が出やすいのは都道府県議会議員と変わりません。

経験を積むことで県議会議長の道は開けていきますが、そのためにはより長く都道府県議会議員として活躍するというのがポイントとなります。

平均給与は都道府県議会議員として働く場所によって変動

都道府県議会議員の給与は、あくまで全国的な平均の数字です。都道府県によって給与も変動すると考えて良いでしょう。

厚生労働省の統計一覧によると、給与が一番高い都道府県は東京都で、一番低い給与の都道府県は大阪府になっています。その差は16万6,000円とかなり大きな差が出ています。

働く場所によって給与に差が出やすいという点は覚えておきましょう。

都道府県議会議員の平均年収

都道府県議会議員の年収は1,175万円前後

都道府県議会議員の年収を厚生労働省の統計一覧の平均給与と年間賞与から算出すると、約1,175万円になります。

新人の場合でも年収は他の企業と比べると圧倒的に高く、経験を積むことでさらに年収はアップすると考えられます。長時間労働になりやすい職業ではありますが、年収レベルは非常に高い傾向にあります。

全員が良い暮らしをしている訳ではない

都道府県議会議員は、その高い年収から良い暮らしをしているイメージはあると思います。都道府県議会議員の給与には自治体によっても開きがあり、政治活動には自分の給与を充てなければいけません。

そのため、高年収だからといって全ての都道府県議会議員が良い暮らしが出来ている訳ではないのです。給与とは別に調査研究費用として政務活動費が支給されていますが、その金額は全て自由に使えることはなく使い道が限定されています。

4年に一度の選挙では、選挙費用が200万円、供託金も60万円必要になりますが、これは都道府県議会議員が自分で支払わなければいけないのです。

上部だけ見ていると高給取りなイメージですが、給与から政治活動費用を捻出している人も多いです。政治活動と選挙にどのくらいお金を回して活動するかは人によっても異なりますが、個人の蓄えがない都道府県議会議員も中にはいます。

経済的な負担が大きいのが、都道府県議会議員の大変なことの一つです。年収だけに捉われて目指すことが無いように、しっかりと都道府県議会議員の現実を理解するようにしましょう。

都道府県議会議員になるためにアルバイトをして政治活動を続ける人も多い

政治活動を自分の身銭を切って行い、時間とお金をかけて挑んだとしても、選挙で当選するかどうかは分かりません。

落選すれば無職となり、退職金もないのでまさに天国と地獄です。経済的な不安定さのために県民の支持を得られなかったという悔しい結果を残す人も大勢います。

ですが、国を変えたいという気持ちで再出馬を目指す人も多く、アルバイトで生活を保ちながら政治活動を続けていく人も多いです。落選してしまえば無職になり、アルバイトをしながら夢を追いかける人も多いことは覚えておきましょう。

都道府県議会議員の給与・年収まとめ

都道府県議会議員の年収レベルは高め。給与とやりがいが得られる仕事

都道府県議会議員の平均給与と年収レベルは、精神的にも肉体的にもタフさを求められる仕事内容と比較しても高めの傾向と言えます。他の企業とは異なり、各種手当がもらえないことはありません。

都道府県議会議員の全てが高年収で豊かな生活をしているとは限りませんが、選挙にも当選して職務を続けることができれば県議会議長の道が開けるかもしれません。

都道府県議会議員という職業は、自分の掲げる政策に取り組み、各都道府県をよりよく変えたいと思う気持ちを持って努力を続ければ、自分の理想が叶うかもしれない夢のある職業と言えるでしょう。

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都道府県議会議員の参考情報

平均年収1000万円~1300万円
必要資格 必要資格なし
資格区分 -
職業職種法律・政治

統計情報 出典元:

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