政治家になるには?必要な条件や向いている人の特徴などを具体的に解説
政治家になるには、何を始めたらいいのか、特別な学校に進学する必要があるのか、政治家へ進む道は難しいイメージが強いと感じている方も少なくないかと思います。また、政治家になりたくても、風当たりが強いときも取り乱すことなく政治活動に取り組むには、どんな人が向いているのかもご紹介します。
政治家になるには何が必要?
政治家に立候補するために必要なこと
国会の衆議院、参議院、都道府県議会や市町村区議会などが主な活躍の場とされている政治家。
政治家になるためには国籍を持ち、衆議院と地方自治体の議員になるには25歳以上であること。参議院議員になるには、30歳以上の条件を満たすことで選挙に立候補することはできます。
学歴は必要ないが有権者は見ることが多い
政治家(国会議員)と聞くと、高学歴な人が政治家になれるイメージが強いですが、政治家になるために高学歴である必要はありません。しかし政治家になるための候補者になった場合、有権者はまず政治に携わるための知識があるのかを見るために学歴を見ることはあります。
しかし有権者のほとんどの方は学歴重視するわけではなく、候補者がどんな人なのか、これまでどんなことをしてきて、これから政治をどのような方向に進めようと考えている方なのかを見ています。
人の役に立ちたいという強い気持ちが必要
政治家になるために必要なこととして、地域や社会のために役に立ちたいという気持ちが必要であり、選挙に当選するためには世の中をどうしたいのか、目指す社会政策を持つことも必要です。
ただこうしたい気持ちがある、考えがあるだけではなく、選挙に向けてこれまでどのような政治活動をして経験を積んだのかも必要です。
立候補するためには資金が必要
選挙に立候補する条件を満たすことで誰でも立候補することが可能ですが、無責任な立候補者を出さないために供託金を納める必要があります。選挙によって供託金の金額が異なります。
町村長選挙に立候補する場合は、50万円の供託金が必要になります。都道府県知事選挙に立候補する場合は、300万円の供託金が必要になります。衆議院比例代表選挙に立候補する場合は、600万円の供託金が必要です。
資格や学歴がなくても政治家になるために誰でも選挙に立候補することができますが、立候補する選挙によって供託金の金額が変わるため、初めて選挙に臨む方は地方議員から始めることが多いです。地方議員から政治家の活動を始めて地域の人々の信頼を作り政治家としての活動の実績を積むことで、国会議員になるための選挙活動への進み方を選択している方もいます。
秘書になり政治家を学ぶ
政治家になるために秘書となり、現役の政治家の仕事を支えながら政治家になるために必要なことを実際の現場を見て学ぶ方もいます。しかし秘書には信用が求められることがあるため、身内や知り合いから議員を紹介してもらう採用方法が多いです。
身内や知り合いに政治家とのかかわりがない場合は、選挙活動のボランティアをして手伝い、自分を売り込むことが必要になります。また政治家の各事務所では、インターン生を募集していることもあるため、志願し事務所に出入りできるようになることで、卒業後有能であれば秘書として採用される可能性があります。
政治家になるためには、特別な資格や学歴は必要とされません。しかし国や各地方の人々の生活に関わる施策を議論し、自分の考えも主張でき、地域の住民の話も聞くことが必要とされます。
政治家に向いている人、適性がある人
政治に関わるため、幅広い知識が必要とされる政治家にはどんな方が向いているのでしょうか?適性がある人を紹介します。
高学歴でも世間を知らない人は向いていない
政治家に求められるのは、人のために役に立ちたい、人のために働くことが好きな人が向いている職業です。どんなに高学歴を持っていても人々の気持ちを考えられない、弱者の立場に立って物事を考えられないような人は向いていないでしょう。
政治家は人々の生活に直接影響をもたらす事柄を決めることもあるため、他者の気持ちを考えられず、自己都合な考え方を貫き通す政治家は、例え政治家になれたとしても多くの人々から支持を得ることは難しいでしょう。
自分の考えをしっかり主張できる人
人々に寄り添える政治家になるために学歴を見られることはありますが、たとえ高学歴でなかったとしても、自分がどういう政治家を目指しているのか、どんな考えを持ち政治活動に取り組んでいくのか、自分のことをより多くの人に理解してもらえるように話す力が必要です。
政治家になると、周りからときに厳しい意見が発せられることもあります。批判などに対して柔軟に対応しながらも、自分の考えていることをしっかり話すことができる方が政治家として選ばれる特徴の一つだと言えるでしょう。
幅広い分野に対して興味がある人
政治家になるためには国内の情勢だけではなく、世界情勢も把握できるほど世界の政治に対して興味がある方が良いでしょう。政治家になっても目先の政策に取り組むだけではなく、日々変化する国内外の情勢に対して柔軟に迅速に対応できる方が向いているのかと考えられます。
政治家になるための学校・教室
幅広い知識が必要とされる政治家になるため、政治のことを学ぶことができる学校や塾を紹介します。
法学部・経済学部・政治学部などで政治のことを学ぶ
大学で政治に関する内容を学んだことでそのまま政治家になれるわけではありませんが、政治に関わる仕事に携わりたいと思う方の多くは、法学部や経済学部、政治学部へ進学する方がいます。
海外情勢を含めた、世界の過去や現在、時代変化に伴った人々の生活の変化や、時には法に関係する議題に触れることもあるため、法律の知識を学ぶことで、政治家になるためにつながる可能性があります。法学部、経済学部、政治学部に限らず、自分自身で突き詰めたい分野を学んで政治家への道に進んでいる方もいます。
政治塾で参加する
政治家になるための近道の一つが「政治塾」です。政治塾は直接政党が政治塾を実施していることもありますが、特定の政党と関わりのない政治塾も多く存在しています。政治塾で政治家になるために必要な知識を学ぶために、政党で選ぶ方や自分が考えと合う政治塾に参加している方もいます。
政治塾として代表的なのは「松下政経塾」です。1980年に開塾され、全寮制の政治塾です。1~4年間の研修を行い、政治に関連する知識や現場で活躍できる知識、政治活動に重要な演説の方法などを学ぶことができます。
政治塾で学べること
政治塾では国会議員や地方議員の話を直接聞くことができ、政治家になるために必要なことを学ぶことができるだけではなく、質問があればその場で質疑することができることがメリットの一つです。また講習後に議員と名刺交換をすることもできるので、政治家との人脈を作ることができる可能性があります。
政治塾では政治を動かすために必要なノウハウを効率よく学ぶことができます。ときには選挙支援の場に入り、政治の仕組みや政党同士の関係性、政治組織の仕組みや人間関係について学ぶこともできます。政治塾に通うことで、実際の現場でいろんな方と接し、今後自身が政治家になるための人脈を広げる機会が与えられることもあります。
政治家になるために、政治家の秘書や選挙活動のボランティアに参加することで政治活動の実績を積み、出会う政治家や政治家を目指している方から新たな知識を学ぶこともできます。学歴は関係ない職業ではありますが、政治家になるには政治、経済、法律などの幅広い知識持ち、これまで政治活動に積極的に参加し、秘書または政治塾へと進んで政治家への道を切り開いている方が多くみられます。
政治家になるには?まとめ
資格は必要としないが、人脈を広げ政治活動を取り組むことが必要
政治家に立候補するために特別な資格や学歴は必要とされず、選挙に出馬するための条件を満たすことで誰でも政治家になることができます。
しかし有権者に選んでもらえるようになるには、各地域の住民の人脈を広げる力、政治に携わるための知識と時には批判されることに対するメンタルの強さ、責任感を強く持って取り組める方に向いている職業といえるでしょう。
政治家の参考情報
平均年収 | 2000万円~4000万円 |
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必要資格 | 必要資格なし |
資格区分 | - |
職業職種 | 法律・政治 |
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