政治家の仕事内容とは?国や地方のために働く代表者の仕事について

政治家の仕事内容とは?国や地方のために働く代表者の仕事について

政治家というのは、国会中継で見られるような大きな問題に携わっている人たちばかりではありません。衆・参両議院の国会議員から地方公共団体の議長や議員、知事や市長なども政治家です。そんな国民を代表して政治に携わる政治家の仕事内容についてご紹介していきます。

政治家の種類と主な仕事内容

政治家とは、実際に政治に直接関わっている人のことを指します。一般的には国会議員、市議会議員(地方議員)、知事(地方首長)のことを政治家と呼び、公務員のように決められた勤務時間というものはなく、休日なども決まってはいません。

国会議員の仕事は国会だけではない

激しい議論が交わされる国会へ出席することだけが国会議員の仕事ではありません。日本の国会は衆議院、参議院の二院制で、それぞれ仕組みも制度も異なります。

仕組みの違う2つの議会を設けることで国民の多様な意見を反映させることができ、行政、法律案などについて、より慎重な議論を尽くすことができるとされています。

具体的な仕事としては

  1. 法律を作る
  2. 予算を決定する
  3. 内閣総理大臣を選ぶ

この3つが挙げられます。国会会期中は国会へ出席しますが、それ以外の日は政策勉強会へ参加したり、党本部への訪問、地元選挙区で支援者の声や各種団体の声を聞くなどの活動を行なっています。

具体的な仕事内容

国会議員の仕事の中でも大切なのが法律を作る仕事。憲法に「国会は国の唯一の立法機関」とあるように、法律を作ることができるのは国会だけ。国会で作り出した法律に基づき、それぞれの行政機関は動いています。

予算の決議、総理大臣の指名もありますが、それらの仕事の事前準備として現地の視察、必要な資料の準備や勉強、関係者とのコミュニケーションを密に取って情報収集するなど、地道な作業もしています。国会へ出席する何倍もの時間を割いて充実したデータベース作り、分野を問わず幅広いネットワーク作りに力を注いでいるのです。

市議会議員は最も身近な政治家

国会に出席するような国会議員とは違い、直接会って話をすることができる市議会議員は最も身近な政治家です。一般的には3月、6月、9月、12月と年4回の定例議会に出席し、条例や税金の使い道などについて議論します。3月議会が一番忙しく、6月、9月は比較的議題も少なく、2週間ほどの短い会期となります。

税金が適切に使われているかチェックするほか、その地域で起こる諸問題などを拾い上げ、定例議会の場で問題解決に向けて話し合います。地域住民のニーズの把握、問題の掘り起こしをするため、一般市民と密に話をしてくれるのが市議会議員なのです。

ここでは市議会議員についてご紹介していますが、都議会議員や府議会議員、町議会議員や村議会議員も同様です。定例会や臨時会などの開会時期、議会の内容などは異なりますが、さまざまな問題の解決に向け話し合うという基本は同じです。

市議会議員の苦労

市議会議員は地域住民との関係を密に行うことができる身近な存在。人の不平不満など本音を聞き出すのが仕事ですが、その相手が議員にとって身近になるほど、相手との関係がぎくしゃくすることもあるそうです。政府へは届かない不平不満を友人、親友に直接ぶつけることを考えると、その関係がおかしくなるのも理解できるでしょう。

市議会議員が拘束される日数は年間90日ほど。給与については普通のサラリーマンより多く貰えますが、活動範囲に応じて費用がかかることもあり、実態としては苦しいところもあるようです。

田舎の地方議員の場合、議員の仕事だけでは生活が成り立たないという方もいるでしょうが、議員という仕事は自分で選んで就く仕事。給与などは関係なく、目的を持って就く仕事ということで、名誉職のような側面もあるかと思います。

都道府県の代表者となる知事の仕事

知事の仕事は多岐にわたり、各種行事やイベント、式典への参加、地域住民や団体への対応、重要な政策について担当課と話し合うなど、かなり多忙な仕事内容となります。知事は地方公務員ではありますが、地方公務員法が適用されない特別職。明治時代は「藩」に替わる府県の知事は、天皇に直接任命される勅任官でもありました。

知事はアメリカ大統領に例えられるほど大きな権限を持っていて、一部の行政委員会では委員の任命権を握ることができ、政治的影響力を行使することもできるほど。知事は政治家であると同時に、都道府県のイメージキャラクターという側面もあります。ゆるキャラと一緒にテレビに出演することや、いろんなイベントに参加してPRするという仕事もあります。

知事になる条件を満たすのは簡単

知事になるための条件は日本国民で満30歳以上を満たすこと。条件を満たすのは簡単ですが、選挙で当選して知事になるには地元の有力者や支持団体の協力は不可欠で、相当な努力が必要となります。当選するためには、ある程度の知名度や実績も必要となるので30代の知事はとても少なく、各都道府県の知事は50代、60代が中心です。

年収2,000万円以上となることも珍しくありませんが、選挙のために使う費用や仕事内容を考えると、それほど高額とも言えません。任期は4年。30年以上活躍した知事もいますが、勤務時間はあってないようなもの。分刻みのスケジュールをこなし、とにかく忙しい日々を過ごすことは覚悟しなければいけないでしょう。

政治家はやりがいのある仕事?

社会的な意義と責任

政治家を目指し立候補する際には、選挙カーやポスターなど多くの費用がかかりますが、これらのお金は公費負担制度により負担してもらうことができます。

選挙自体の準備にも多額の費用がかかり、毎回600億円以上もの税金が使われるといわれています。これだけ多くの税金を使って選ばれるのですから、政治家は社会的な意義と責任のある仕事だということができるでしょう。

国会議員も市議会議員も国民に選ばれた政治家です。自分の力や能力を過信せず、国民から選ばれたという自覚を持って仕事をしなければいけません。大きく考えれば、日本の将来を左右するともいえる仕事ですが、都市や田舎に限らず地域住民、個人個人の生活をより良くしていく活動に意義を感じる人にはやりがいのある仕事です。

政治家は十分やりがいのある仕事

苦労や気疲れの多い仕事ですが、政治家は十分やりがいのある仕事でもあります。自分の提案した政策が実現でき、それが国民のためになると思えばこれほど嬉しいことはありません。

政治家になり、自分の考えた政策を実現することで、安心して生活できる環境作りができる。それが国民に希望や夢を与えられるとしたら、とても大きなやりがいを感じられることでしょう。

支援者や応援する方々からの声援も政治家という仕事を続けていく原動力になります。こういう応援の声を背に、エネルギッシュに活動する60代、70代の政治家も、日本中にはたくさんいます。

選挙活動は大変なエネルギーが必要

政治家につきものなのが選挙です。はたから見れば、選挙カーで地元を走り回る姿や街頭演説と、自身の考えをアピールする派手なイメージがありますが、その裏では大変な努力もしています。

大きな選挙になるほど支援者などのネットワーク作りは欠かせませんし、事務所立ち上げ、選挙費用の準備だけでなく、家族や親戚の理解も必要となります。

一票でも多く自分に投票してもらうため、嫌な人に頭を下げることもあるでしょう。疲れていても笑顔でいなければならないこともあるでしょう。肉体的にも精神的にも多くのエネルギーが必要となるのが選挙活動なのです。

政治家になるまでの道のり

国会議員になるための道のりは険しく、政治基盤のない一般の人が国会議員を目指すには、それ相応の覚悟と努力、時には運も必要になってくるでしょう。議員秘書になることができれば、政治家としての勉強を議員の側で直接学んでいくことができますが、そのようなチャンスはめったにあるものではありません。

支持基盤をもたない一般の人が国会議員を目指す場合、市議や県議からはじめるのが普通です。地元との関係、人脈作りを地道に進めて地域に根ざした政治家のイメージを作り、世間に対する認知度を上げていきます。民間の政治塾、政党主催の政治塾に入る人もいます。そうして活動していき、力を付けていく努力が政治家の道へとつながります。

地方議員は全国で3万人以上

国会議員への道のりが険しいからと、政治家になることを諦める必要はありません。地方議員も立派な政治家。国会議員よりも有権者との距離が近い分、実際に喜ぶ人々の顔を見る機会も多いので、やりがいを持って仕事を進めていけるかもしれません。

不適切かもしれませんが、地方議員は全国で3万人以上もいて、国会議員になるよりもハードル自体は低くなります。人々の話を聞き、国民の言葉を代弁するのが政治家の仕事ですが、その仕事に地方議員も国会議員も関係ありません。しっかりとした自分の志を持ち、日々の活動を行っていくことができれば、素晴らしい政治家になれるでしょう。

政治家の苦労や仕事を失うリスク

政治家の一番の苦労は賛成、反対両者の間に挟まれながらも、問題解決に向けて進んでいかなければならないところ。そのストレスやプレッシャーは計り知れないものがあるでしょう。

また、サラリーマンや普通の会社員とは違ったリスクもあります。どんなに良い仕事をしていたとしても、選挙で落選してしまえば仕事自体が無くなってしまうのです。しかし、考え方を変えれば、選挙のたびに初心に返る機会があると前向きに捉えることもできるでしょう。

政治家の仕事内容まとめ

政治家は人々の声を伝える縁の下の力持ち

知事については国会議員になるよりも難しい職業だと感じたかもしれません。ですが、人々の不満を役所や国へ伝える政治家がいなければ、福祉や健康だけでなく社会の仕組み自体が成り立たなくなってしまいます。

ドイツの経済学者マックス・ウェーバーは、政治家に必要な資質は「情熱」「責任感」「判断力」の3つだとし、最大の敵は「虚栄心」ともいっています。自分の感情は抑えつつ、縁の下の力持ち的な働きをできる人が政治家に向いているのかもしれません。

政治家の参考情報

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必要資格 必要資格なし
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職種法律・政治

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